非リアの俺と学園アイドルが付き合った結果
私の待ち受けと俺のチャラ男像
百三十五話
【新転勇人】
よし、まずは口説き落とされたということを前提にして、結花がどうなるかを考えてみよう。
確かにこの世には口説いて、口説かれて、結果結婚までいった夫婦もいるだろう。
だが、俺は結花が心を寄せている男の子とは一切知らないし、知ってることといえばやんちゃで優しい男の子だということだ。
そこから考えられる男の像は。
金髪で根元だけ黒。
耳には十円玉くらいのピアス。
意味のわからん英語と龍が描かれている黒のシャツ。
側面に【愛羅武勇】と書いてあるボンタン。
そんな男が結花に「かわいい」……いや、多分「かわうぃ〜」だろう。
一世を風靡したチャラ男キャラみたいなやつだろう。
で、結花は俺以外の男とあまり関わりを持ってこなかったから、「かわうぃ〜」でも言われ続けて心を穿たれたと。
「よし、断固反対の旗を掲げよう」
『勇人くん、その男の人いつ来るんですか?』
おっと、すっかり考え込んでしまって円香と電話していたことを忘れていた。
そういえばいつ来るかは聞いてなかったなぁ。
「ちょっと聞いてくるね」
『はーい』
電話先では手を挙げてそうな元気な返事がとどいた。
俺は一度通話をミュートにする。
そして、結花の部屋へと足を運んだ。
□
「…………明日らしい……」
『随分と急ですね!?』
「えぇ、本当に。」
結花に聞いたら「明日だよ」って、え?なんでこの人そんなことも分からないの?と言わんばかりの顔で言われた。
『でもよかったです!明日なら用事もありませんし一緒に見守れます!』
「そっかありがとう」
『はい!まぁたとえ予定があったとしても全てを蹴殴り捨てて勇人くんの元まで馳せ参じますけどね』
「そっかぁ、円香はどこかの武将なのかな?サルなのかな?」
『誰がサルですか!秀吉さんじゃありませんよ!』
偉人に「さん」付けするなんて良く出来すぎてるよ、優香さんどんな子育てしてたの……。
それにしても今日の円香やけにテンション高いな。
「……円香、何かあった?」
「へ!?な、なななななななななななななななななななにもないですよ!?」
何かあったのね。うん。
まぁ隠すってことは俺にも言えない大事なことなんだろうけど。
いわゆる女の子の秘密的な?
なんかちょっと嫉妬というか、疎外感あるなぁ……。
…………ちょっとだけからかっても罰当たらないよね?
「それって、彼氏の俺にも言えないこと?」
「うぐっ……勇人くんそれはずるいですよぅ」
向こうできっとほっぺたを膨らませてるのだろう。「んむぅ」というかわいらしい声が漏れだしている。
「でも言えません……それが約束なので……」
なんだろうこの胸のざわめき。
円香にかぎって浮気してるだなんてことは万が一、兆が一にもないだろうし。
「勇人くん大好きですよ♪」
え、なにこれ。
嬉しいはずなのに。
嬉しいはずなのに!!
浮気した妻や夫が帰ってきた時はだいたいお土産を持ってくるか、開口一番「大好き」「愛してる」って言うらしいじゃん!?
なに?俺なんか悪いことした?
なんで結花に続いて円香もおかしくなっちゃったの!!?
【新天円香】
「勇人くん大好きですよ♪」
私はスマホの待ち受けを見ながら呟きます。
『あ、ありがとう……』
「はい!」
今日真結からもらったこの写真がバレたら私が変な子だって思われちゃいますからね。
何としてでも隠さなければ!
スピーカーで話しているのでもしかしたらお母さんがあとからからかってくるかも知れませんがやむを得ません。
『と、とりあえず今日はもう遅いしまた明日話そっか』
「そうですね!おやすみなさい!」
『うん、おやすみ』
まぁ電話が切れたあとでも私の部屋には勇人くんの写真があるので、いわば同居しているみたいなものです。
おはようとおやすみを言い合う夫婦なのです!
今日、またもコンビニでめちゃめちゃかわいい店員さんがいて、その店員さんに袋を渡される時に手が当たってしまいました。
互いに「あっ……//」ってなってたのできっと落ちましたね。
もう彼女は井戸のものです。
まぁ井戸は女なんですけど。
18歳jkなんですけど。
でも噂によると高身長イケメンって噂もあるらしいですよ。ふふふ
【新転勇人】
よし、まずは口説き落とされたということを前提にして、結花がどうなるかを考えてみよう。
確かにこの世には口説いて、口説かれて、結果結婚までいった夫婦もいるだろう。
だが、俺は結花が心を寄せている男の子とは一切知らないし、知ってることといえばやんちゃで優しい男の子だということだ。
そこから考えられる男の像は。
金髪で根元だけ黒。
耳には十円玉くらいのピアス。
意味のわからん英語と龍が描かれている黒のシャツ。
側面に【愛羅武勇】と書いてあるボンタン。
そんな男が結花に「かわいい」……いや、多分「かわうぃ〜」だろう。
一世を風靡したチャラ男キャラみたいなやつだろう。
で、結花は俺以外の男とあまり関わりを持ってこなかったから、「かわうぃ〜」でも言われ続けて心を穿たれたと。
「よし、断固反対の旗を掲げよう」
『勇人くん、その男の人いつ来るんですか?』
おっと、すっかり考え込んでしまって円香と電話していたことを忘れていた。
そういえばいつ来るかは聞いてなかったなぁ。
「ちょっと聞いてくるね」
『はーい』
電話先では手を挙げてそうな元気な返事がとどいた。
俺は一度通話をミュートにする。
そして、結花の部屋へと足を運んだ。
□
「…………明日らしい……」
『随分と急ですね!?』
「えぇ、本当に。」
結花に聞いたら「明日だよ」って、え?なんでこの人そんなことも分からないの?と言わんばかりの顔で言われた。
『でもよかったです!明日なら用事もありませんし一緒に見守れます!』
「そっかありがとう」
『はい!まぁたとえ予定があったとしても全てを蹴殴り捨てて勇人くんの元まで馳せ参じますけどね』
「そっかぁ、円香はどこかの武将なのかな?サルなのかな?」
『誰がサルですか!秀吉さんじゃありませんよ!』
偉人に「さん」付けするなんて良く出来すぎてるよ、優香さんどんな子育てしてたの……。
それにしても今日の円香やけにテンション高いな。
「……円香、何かあった?」
「へ!?な、なななななななななななななななななななにもないですよ!?」
何かあったのね。うん。
まぁ隠すってことは俺にも言えない大事なことなんだろうけど。
いわゆる女の子の秘密的な?
なんかちょっと嫉妬というか、疎外感あるなぁ……。
…………ちょっとだけからかっても罰当たらないよね?
「それって、彼氏の俺にも言えないこと?」
「うぐっ……勇人くんそれはずるいですよぅ」
向こうできっとほっぺたを膨らませてるのだろう。「んむぅ」というかわいらしい声が漏れだしている。
「でも言えません……それが約束なので……」
なんだろうこの胸のざわめき。
円香にかぎって浮気してるだなんてことは万が一、兆が一にもないだろうし。
「勇人くん大好きですよ♪」
え、なにこれ。
嬉しいはずなのに。
嬉しいはずなのに!!
浮気した妻や夫が帰ってきた時はだいたいお土産を持ってくるか、開口一番「大好き」「愛してる」って言うらしいじゃん!?
なに?俺なんか悪いことした?
なんで結花に続いて円香もおかしくなっちゃったの!!?
【新天円香】
「勇人くん大好きですよ♪」
私はスマホの待ち受けを見ながら呟きます。
『あ、ありがとう……』
「はい!」
今日真結からもらったこの写真がバレたら私が変な子だって思われちゃいますからね。
何としてでも隠さなければ!
スピーカーで話しているのでもしかしたらお母さんがあとからからかってくるかも知れませんがやむを得ません。
『と、とりあえず今日はもう遅いしまた明日話そっか』
「そうですね!おやすみなさい!」
『うん、おやすみ』
まぁ電話が切れたあとでも私の部屋には勇人くんの写真があるので、いわば同居しているみたいなものです。
おはようとおやすみを言い合う夫婦なのです!
今日、またもコンビニでめちゃめちゃかわいい店員さんがいて、その店員さんに袋を渡される時に手が当たってしまいました。
互いに「あっ……//」ってなってたのできっと落ちましたね。
もう彼女は井戸のものです。
まぁ井戸は女なんですけど。
18歳jkなんですけど。
でも噂によると高身長イケメンって噂もあるらしいですよ。ふふふ
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コメント
Karavisu
エッッッ ニューハーフ…
アキ
うそ!?女だったの!?
おっさんR
有り得んね
猫ネギ
jk,!?
ノベルバユーザー172975
女だったのか!?