非リアの俺と学園アイドルが付き合った結果
私の一歩と俺の背中
百三十話
【新転勇人】
BGMスタート!!
てててーてーてててーてーてってー♪
俺はオタク高校生新転勇人。
俺の彼女で同級生の新天円香と先輩の家に遊びに行って、かわいい彼女が布団に入ってくるところを目撃した。
円香のかわいさに夢中になっていた俺は、徐々に貯まっていた円香ポイントに気づかなかった!
俺は貯まったポイントによって円香に心を奪われ、目が覚めたら………………。
「なにしてん」
「知ってますか?うさぎって寂しいと死んでしまうんですよ?」
体を小さくして、膝を抱えるようにして俺の腕の中で眠る円香がいた。
ガサゴソと俺の身体ににじり寄ってきてる円香を片手で止めるようにして
「そっかそっか、でも植物に水あげすぎるのはよくないんだよ?」
「誰が植物ですか!!」
いや円香だよ。
「私はただ少しでも勇人くんと一緒にいたかっただけで……」
「そっかぁ…………そうだとしても、約束破るのは良くないなぁ」
「うっ……」
びくりと体を震わせ縮こまる円香。
ダンゴムシみたいだ。
「俺も約束破っちゃうかもしれないよ?」
「や、約束って……?」
上目遣いでチラチラと俺の様子を伺うような目線を向けてくる円香。
ここでしっかりダメなことはダメ!
って教えないとな。
………………俺はの彼女って本当に猫かなにかか?
「んー、ちゃんと約束したわけじゃないけど、この前言った、結婚はもうちょっと経ってから……とか?破りたくなっちゃうかもしれない」
「……っ!」
さすがに言い過ぎたか?
腕とかぷるぷる震えてるし……。
「ま、円香……?そ、その……」
「――破って今すぐ結婚ってことですか!?」
おい脳みその花畑を焼き払え!
微塵も残すな!!
「円香はおばかなのかな?脳に何が詰まってるのかな?」
「何言ってるんですか勇人くん、私の脳は勇人くんで出来てますよ?」
何言ってるんですか円香ちゃん。
「ん……もう起きたの?」
「はい!朝から勇人くんとコミュニケーションです!」
「そう、楽しそうでなによりだけどもうちょい静かにね」
「はい!あ、はぃ」
俺らのやりとりで目を覚ましてしまったのであろう左道さんがうまく円香を丸め込んでくれた。
まぁもう物理的には丸まってるんだけどさ。
「勇人くん、もう少し寝ますか。」
よく良く考えればまだ四時なんだよな。そういえば。
「そうだね。じゃあおやすみ」
俺は円香に背を向けるようにして瞼を閉じる。
さすがに自分の布団に戻ってくれるだろう。
桃ちゃん先輩がみたら卒倒する気しかしないもんこの光景。
「はい、おやすみなさい♪」
ぴとっ。
「……円香?」
「円香はもう寝ました。だから動けませーん。」
うん、起きてるよね。
背中から円香の体温が直に伝わってくる。
そんな距離で寝ようとするものだから、吐いた息で背中の一部分だけが異様な熱をもっていた。
「…………まぁ背中だし……いっか。」
まるで返事をするかのように、俺の服をキュッと握る円香。
…………なんだかんだ俺も甘いな。
ひとつひとつの仕草が愛おしい。
だから一度くらい、いいよね?
【新天円香】
「ふぁぁ〜おはようございますぅ」
私は布団の中で身体を伸ばすようにして声を出します。
まだ少し眠たいですが仕方がありません、学校に行かなくては。
「……そういえば勇人くんは?」
私勇人くんの布団に侵入することに成功しましたよね?
今朝もお話した気がするのですが……。
「勇っちならここだよ」
キッチンの方から先輩の声が聞こえ、身体を起こし、そちらへ視線を向けます。
「――本当に何もしてないのよね!?」
「はい。してません、断じてしてません」
そこには、既に制服姿のももちゃん先輩が目の前で正座をしている勇人くんへ怒号を散らす、という光景が広がっていました。
「ぐっすり寝てた新天じゃなくて、叱りやすい男の勇っちにしたらしいよ。ももちゃん男を叱るの慣れてるから」
「杏佳?確かに慣れてるかもしれないけどその言い方はやめてくれる?」
「あーはい、ごめんごめん」
未だ正座させられている勇人くんをのけ者にして二人は会話を始めてしまいました。
――助けるなら今なのでは?
勇人くんから注意がそれた今がチャンスなのでは!?
円香行きます!!
私は一歩足を踏み出して――
「あ、新天さんもそこに座って?」
「あ、はい」
そこから、逆にももちゃん先輩が金霧先輩に怒られるまで私たちへのお説教は続きました。
【新転勇人】
「ももちゃん先輩ってやっぱりどこか抜けてるよなぁ」
俺は先輩が結んでいる髪を見ながらそう呟いた。
正確に言えば髪留めの方を見ているのだが。
「ねね勇人くん、先輩の髪留めあれタグついてませんか?」
黒のゴムに桜の装飾が施された、至って普通な、いかにもももちゃん先輩らしい髪留めだった。
が、至って普通なのだが――
桜色
黒
白
となっていて、しかもよく見ると480円と、しっかりと値段の書かれたシールまで貼ってある。
「そういえばなんでわざわざ泊まりで勉強なんてしたの?受験ってまだだよね?」
「え?いやいや、今日テストだけど?まさか杏佳……」
「オボエテタヨ?」
当の本人は一切気づかない様子で先輩と会話をしていた。
少し後ろを歩いている俺たちは大至急小声で会議を始める。
「どうする?」
俺は小声で三人へ尋ねる。
「わ、私は言った方がいいと、思います……」
いつもの声量と何ら変わらない様子の山郷さん。
「私は言わなくてもいいと思うなぁ、その方が面白そうだし」
先輩でも容赦ない左道さん。
「勇人くんを怒った先輩はもう知りません!」
あなたのせいですよ円香。
「俺は……」
前を歩く三人へ目をやる。
終始楽しそうに話を聞いてる浅見くんと、その隣でいつものやんわりした雰囲気で話をしている先輩。
そして外はカリッと中はふわふわなももちゃん先輩。
これで中身まで硬かったら今ほどの魅力は出てなかっただろうなぁ。
「学校着いたら授業の前に英単語ね」
「えぇ〜授業でプリントやらされるんだからいいじゃん」
「はい杏佳はもう大学落ちました」
「そんなに!?」
今落ちてほしいのはタグなんだけどなぁ。
…………しかたない。
「せ、先輩?」
俺は小走りで先輩へと近づいて、金霧先輩へバレないように、髪留めのタグのことを耳打ちした。
「なっ!」
俺の健闘虚しく大声で反応してしまったももちゃん先輩(かわいい)。
急いで口を抑えて何も言ってないアピールをするが、
「なに、どうかしたの?」
それが裏目に出て先輩が興味津々だ。
「ど、どうもしてない……から……先学校行ってる!」
そう言って耳まで真っ赤にした先輩はこの場を走り去って行った。
あ、
「なに!なんで吹く!!」
猫に威嚇されてる。
先輩たち二人は唖然として先輩の小さくなっていく背中を眺めていた。
「私たちも行きましょ?」
「そうだね」
俺はなんだか、ももちゃん先輩へ円香と同等のレベルで振り回されそうな予感を感じながら登校した。
うみせあざうのめうきり、ささりほあでしらえにりどせ。
さあきうひつゅあなうむいれら!
今回はちゃんと意味あるよ!
【新転勇人】
BGMスタート!!
てててーてーてててーてーてってー♪
俺はオタク高校生新転勇人。
俺の彼女で同級生の新天円香と先輩の家に遊びに行って、かわいい彼女が布団に入ってくるところを目撃した。
円香のかわいさに夢中になっていた俺は、徐々に貯まっていた円香ポイントに気づかなかった!
俺は貯まったポイントによって円香に心を奪われ、目が覚めたら………………。
「なにしてん」
「知ってますか?うさぎって寂しいと死んでしまうんですよ?」
体を小さくして、膝を抱えるようにして俺の腕の中で眠る円香がいた。
ガサゴソと俺の身体ににじり寄ってきてる円香を片手で止めるようにして
「そっかそっか、でも植物に水あげすぎるのはよくないんだよ?」
「誰が植物ですか!!」
いや円香だよ。
「私はただ少しでも勇人くんと一緒にいたかっただけで……」
「そっかぁ…………そうだとしても、約束破るのは良くないなぁ」
「うっ……」
びくりと体を震わせ縮こまる円香。
ダンゴムシみたいだ。
「俺も約束破っちゃうかもしれないよ?」
「や、約束って……?」
上目遣いでチラチラと俺の様子を伺うような目線を向けてくる円香。
ここでしっかりダメなことはダメ!
って教えないとな。
………………俺はの彼女って本当に猫かなにかか?
「んー、ちゃんと約束したわけじゃないけど、この前言った、結婚はもうちょっと経ってから……とか?破りたくなっちゃうかもしれない」
「……っ!」
さすがに言い過ぎたか?
腕とかぷるぷる震えてるし……。
「ま、円香……?そ、その……」
「――破って今すぐ結婚ってことですか!?」
おい脳みその花畑を焼き払え!
微塵も残すな!!
「円香はおばかなのかな?脳に何が詰まってるのかな?」
「何言ってるんですか勇人くん、私の脳は勇人くんで出来てますよ?」
何言ってるんですか円香ちゃん。
「ん……もう起きたの?」
「はい!朝から勇人くんとコミュニケーションです!」
「そう、楽しそうでなによりだけどもうちょい静かにね」
「はい!あ、はぃ」
俺らのやりとりで目を覚ましてしまったのであろう左道さんがうまく円香を丸め込んでくれた。
まぁもう物理的には丸まってるんだけどさ。
「勇人くん、もう少し寝ますか。」
よく良く考えればまだ四時なんだよな。そういえば。
「そうだね。じゃあおやすみ」
俺は円香に背を向けるようにして瞼を閉じる。
さすがに自分の布団に戻ってくれるだろう。
桃ちゃん先輩がみたら卒倒する気しかしないもんこの光景。
「はい、おやすみなさい♪」
ぴとっ。
「……円香?」
「円香はもう寝ました。だから動けませーん。」
うん、起きてるよね。
背中から円香の体温が直に伝わってくる。
そんな距離で寝ようとするものだから、吐いた息で背中の一部分だけが異様な熱をもっていた。
「…………まぁ背中だし……いっか。」
まるで返事をするかのように、俺の服をキュッと握る円香。
…………なんだかんだ俺も甘いな。
ひとつひとつの仕草が愛おしい。
だから一度くらい、いいよね?
【新天円香】
「ふぁぁ〜おはようございますぅ」
私は布団の中で身体を伸ばすようにして声を出します。
まだ少し眠たいですが仕方がありません、学校に行かなくては。
「……そういえば勇人くんは?」
私勇人くんの布団に侵入することに成功しましたよね?
今朝もお話した気がするのですが……。
「勇っちならここだよ」
キッチンの方から先輩の声が聞こえ、身体を起こし、そちらへ視線を向けます。
「――本当に何もしてないのよね!?」
「はい。してません、断じてしてません」
そこには、既に制服姿のももちゃん先輩が目の前で正座をしている勇人くんへ怒号を散らす、という光景が広がっていました。
「ぐっすり寝てた新天じゃなくて、叱りやすい男の勇っちにしたらしいよ。ももちゃん男を叱るの慣れてるから」
「杏佳?確かに慣れてるかもしれないけどその言い方はやめてくれる?」
「あーはい、ごめんごめん」
未だ正座させられている勇人くんをのけ者にして二人は会話を始めてしまいました。
――助けるなら今なのでは?
勇人くんから注意がそれた今がチャンスなのでは!?
円香行きます!!
私は一歩足を踏み出して――
「あ、新天さんもそこに座って?」
「あ、はい」
そこから、逆にももちゃん先輩が金霧先輩に怒られるまで私たちへのお説教は続きました。
【新転勇人】
「ももちゃん先輩ってやっぱりどこか抜けてるよなぁ」
俺は先輩が結んでいる髪を見ながらそう呟いた。
正確に言えば髪留めの方を見ているのだが。
「ねね勇人くん、先輩の髪留めあれタグついてませんか?」
黒のゴムに桜の装飾が施された、至って普通な、いかにもももちゃん先輩らしい髪留めだった。
が、至って普通なのだが――
桜色
黒
白
となっていて、しかもよく見ると480円と、しっかりと値段の書かれたシールまで貼ってある。
「そういえばなんでわざわざ泊まりで勉強なんてしたの?受験ってまだだよね?」
「え?いやいや、今日テストだけど?まさか杏佳……」
「オボエテタヨ?」
当の本人は一切気づかない様子で先輩と会話をしていた。
少し後ろを歩いている俺たちは大至急小声で会議を始める。
「どうする?」
俺は小声で三人へ尋ねる。
「わ、私は言った方がいいと、思います……」
いつもの声量と何ら変わらない様子の山郷さん。
「私は言わなくてもいいと思うなぁ、その方が面白そうだし」
先輩でも容赦ない左道さん。
「勇人くんを怒った先輩はもう知りません!」
あなたのせいですよ円香。
「俺は……」
前を歩く三人へ目をやる。
終始楽しそうに話を聞いてる浅見くんと、その隣でいつものやんわりした雰囲気で話をしている先輩。
そして外はカリッと中はふわふわなももちゃん先輩。
これで中身まで硬かったら今ほどの魅力は出てなかっただろうなぁ。
「学校着いたら授業の前に英単語ね」
「えぇ〜授業でプリントやらされるんだからいいじゃん」
「はい杏佳はもう大学落ちました」
「そんなに!?」
今落ちてほしいのはタグなんだけどなぁ。
…………しかたない。
「せ、先輩?」
俺は小走りで先輩へと近づいて、金霧先輩へバレないように、髪留めのタグのことを耳打ちした。
「なっ!」
俺の健闘虚しく大声で反応してしまったももちゃん先輩(かわいい)。
急いで口を抑えて何も言ってないアピールをするが、
「なに、どうかしたの?」
それが裏目に出て先輩が興味津々だ。
「ど、どうもしてない……から……先学校行ってる!」
そう言って耳まで真っ赤にした先輩はこの場を走り去って行った。
あ、
「なに!なんで吹く!!」
猫に威嚇されてる。
先輩たち二人は唖然として先輩の小さくなっていく背中を眺めていた。
「私たちも行きましょ?」
「そうだね」
俺はなんだか、ももちゃん先輩へ円香と同等のレベルで振り回されそうな予感を感じながら登校した。
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コメント
Karavisu
とーのしなひねゆなてやめよんゆこめりんしめひねやこてはそるにめぬよんーわてしてお
い・ろ・は・す
要するに眠いん終わると?
ミラル ムカデ
精神科にいきましょう(ジト目)
クラマ
「で」のところ「ど」では?
Flugel
意味不明過ぎて草