非リアの俺と学園アイドルが付き合った結果
俺の彼女のまさかの発送とゆいの怒り
八十五話
【新転勇人】
「どうぞ!召し上がれ!!」
そう言って俺の目の前に出されたのは、ケチャップでハート形が描かれたオムライス。
出来立てホヤホヤでいい香りの湯気が立っていた。
「円香これ一人で作ったの?」
てっきり包丁であれだったからダークマター的なものが出てくるかと思ってたのにすごい出来だ。
もはやもう美味しい。
「いただきます」
「はい♪」
俺は持ち手の先に「ま」と書かれたスプーンを持ちオムライスに手をつける。
うん。気にしない気にしない。
俺は端っこをすくい取り、口に運ぶ。
「うまっ!」
「ホントですか!!」
「うん!正直俺が食べた中で一番美味しい!」
「やったぁ!」
俺が食べた中でって言っても母さんのと結花のとそこら辺の洋食屋くらいだけどね。
でも店より美味しいのは確かだ。
「ドンドン食べてくださいね!!」
「うん!」
ガツガツとスプーンを入れて――
ガツッ。
「ん?」
中央当たりにスプーンを入れた時、なんか固くて大きな野菜にでも当たったかのような感触を得た。
いや…………まさかね?
「実は、残ってたご飯が少なめだったのでかさまし替わりにおっきな野菜を入れたんです!」
マドカチェェェェェェン!!!
「そ、そっか。ちなみに何を入れたの……?」
「えーっと、おっきなピーマンとぉ」
お   っ   き   な   ピ   ー   マ   ン   !
「ばーべきゅーの時みたいな玉ねぎとぉ」
輪   っ   か   の   玉   ね   ぎ   !
「あとは、入れるか悩んだんですけど、サツマイモを入れました♪」
サ   ツ   マ   イ   モ   !
選択ミスだよ!
アマ〇ミだったら即BADエンドの先生ルートだよ!
と伝えたい。
「サツマイモは茹でた時ちょっと硬かったんですけど、中に入れることで蒸されるんじゃないかなぁって思いまして」
んーかわいい間違え!
仕方ないね!
「そっか、じゃあ残りも美味しくいただくね」
「はい!」
野菜はスプーンをあてがい、少し力を入れると徐々に切れていった。
まぁ美味しくないわけじゃないんだけどね?むしろ美味しいんだけどね?
円香ちゃんの発想には毎回驚かされてますよ。
もちろん良い意味でね?
【新転結花】
「帰ってください」
「話だけでも聞いてくれない?」
花咲莉子はまるでにぃにしたことを忘れているかのようにガツガツと接してくる。
「にぃは今いません。い、良い彼女さんとイチャコラしてるんです」
良い彼女とかイチャコラとかはあんまり言いたくないけど仕方ない。
ま、まぁ?悪い人じゃないし?
決してにぃを譲ったわけじゃないからね!?
「うん、知ってる。夏のオープンスクールで見たから。」
「じゃあ何で来たんです?まさか今更謝ろうとでも?」
ゆいはいつもにぃがゲームやってる時に言う、煽り?みたいにして返答をします。
「ん。そう。これ」
そう言ってミリ単位の厚みの茶封筒をゆいへ差し出してきました。
「あいつから、新転から貰った分のお金。あの時はごめんって渡しといて」
それを聞いた時、ゆいの中でなにかが外れた。
「お金……?それで謝った気でいるの?しかも自分で渡さないで。本当に悪いと思ってるなら自分で渡せば?何も変わってないんですね。帰ってください。」
ゆいはそれだけ言ってドアを閉めた。
もう、ゆいのゆーとぴあタイムを邪魔してきただけでも腹立たしいのになにあれ。
でもなんだろうあれ。
この時期にしては薄着だったし、バッグもボロボロだった。
んーーー、ゆいが今どきのお洒落を知らないだけか!
よーし、にぃが帰ってくるまでにぃの枕抱きながら映画でも観よーっと。
続く。
□
てっきり更新されてるモノだとおもってました。
今日94話くらいまで一気にあげます。
こちらの勉強不足で今までのように自動でノベルバに移ると思っておりました。
お待たせしてごめんなさい。
井戸千尋
【新転勇人】
「どうぞ!召し上がれ!!」
そう言って俺の目の前に出されたのは、ケチャップでハート形が描かれたオムライス。
出来立てホヤホヤでいい香りの湯気が立っていた。
「円香これ一人で作ったの?」
てっきり包丁であれだったからダークマター的なものが出てくるかと思ってたのにすごい出来だ。
もはやもう美味しい。
「いただきます」
「はい♪」
俺は持ち手の先に「ま」と書かれたスプーンを持ちオムライスに手をつける。
うん。気にしない気にしない。
俺は端っこをすくい取り、口に運ぶ。
「うまっ!」
「ホントですか!!」
「うん!正直俺が食べた中で一番美味しい!」
「やったぁ!」
俺が食べた中でって言っても母さんのと結花のとそこら辺の洋食屋くらいだけどね。
でも店より美味しいのは確かだ。
「ドンドン食べてくださいね!!」
「うん!」
ガツガツとスプーンを入れて――
ガツッ。
「ん?」
中央当たりにスプーンを入れた時、なんか固くて大きな野菜にでも当たったかのような感触を得た。
いや…………まさかね?
「実は、残ってたご飯が少なめだったのでかさまし替わりにおっきな野菜を入れたんです!」
マドカチェェェェェェン!!!
「そ、そっか。ちなみに何を入れたの……?」
「えーっと、おっきなピーマンとぉ」
お   っ   き   な   ピ   ー   マ   ン   !
「ばーべきゅーの時みたいな玉ねぎとぉ」
輪   っ   か   の   玉   ね   ぎ   !
「あとは、入れるか悩んだんですけど、サツマイモを入れました♪」
サ   ツ   マ   イ   モ   !
選択ミスだよ!
アマ〇ミだったら即BADエンドの先生ルートだよ!
と伝えたい。
「サツマイモは茹でた時ちょっと硬かったんですけど、中に入れることで蒸されるんじゃないかなぁって思いまして」
んーかわいい間違え!
仕方ないね!
「そっか、じゃあ残りも美味しくいただくね」
「はい!」
野菜はスプーンをあてがい、少し力を入れると徐々に切れていった。
まぁ美味しくないわけじゃないんだけどね?むしろ美味しいんだけどね?
円香ちゃんの発想には毎回驚かされてますよ。
もちろん良い意味でね?
【新転結花】
「帰ってください」
「話だけでも聞いてくれない?」
花咲莉子はまるでにぃにしたことを忘れているかのようにガツガツと接してくる。
「にぃは今いません。い、良い彼女さんとイチャコラしてるんです」
良い彼女とかイチャコラとかはあんまり言いたくないけど仕方ない。
ま、まぁ?悪い人じゃないし?
決してにぃを譲ったわけじゃないからね!?
「うん、知ってる。夏のオープンスクールで見たから。」
「じゃあ何で来たんです?まさか今更謝ろうとでも?」
ゆいはいつもにぃがゲームやってる時に言う、煽り?みたいにして返答をします。
「ん。そう。これ」
そう言ってミリ単位の厚みの茶封筒をゆいへ差し出してきました。
「あいつから、新転から貰った分のお金。あの時はごめんって渡しといて」
それを聞いた時、ゆいの中でなにかが外れた。
「お金……?それで謝った気でいるの?しかも自分で渡さないで。本当に悪いと思ってるなら自分で渡せば?何も変わってないんですね。帰ってください。」
ゆいはそれだけ言ってドアを閉めた。
もう、ゆいのゆーとぴあタイムを邪魔してきただけでも腹立たしいのになにあれ。
でもなんだろうあれ。
この時期にしては薄着だったし、バッグもボロボロだった。
んーーー、ゆいが今どきのお洒落を知らないだけか!
よーし、にぃが帰ってくるまでにぃの枕抱きながら映画でも観よーっと。
続く。
□
てっきり更新されてるモノだとおもってました。
今日94話くらいまで一気にあげます。
こちらの勉強不足で今までのように自動でノベルバに移ると思っておりました。
お待たせしてごめんなさい。
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