非リアの俺と学園アイドルが付き合った結果
私の下着(上)と俺の理想の家庭
八十三話
【新天円香】
今日この時のために三時間以上かけてお掃除したのです!
塵一つありません!
「ここが私の部屋です」
私はゆっくりとドアを開けます。
ちなみにこれはネットの【ゆっくり開けて、焦らし感と徐々に香ってくる部屋の香りで彼を骨抜きに!!】という記事の教えです!
「さ、さぁ入ってください♪」
ふふっ、もう私の部屋を凝視して、すでに骨抜きです!
「ま、円香……あれは……?」
勇人くんが指さす先、塵一つすら存在しないであろう私の部屋の真ん中に塵というより痴裏がありました。
文字通り裏返しで、まるで小人の布団のようで、堂々たる存在感を誇る私の下着(上)が。
「なっ――」
私は光の速さでドアを閉め、勇人くんの目を見て伝えます。
「勇人くん?忘れましょうね?」
「わ、忘れられないかもしれないけど分かった」
「忘れられない?じゃあ頭出してください♪」
「キレイさっぱり忘れました。今何があったのでしょうか?」
「よろしい♪」
ふぅ。
犯人はお母さんでしょうね。
「お母さーん、ちょっといいですかぁ?」
私は勇人くんの手を取り、引っ張るようにしてリビングへ向かいます。
「あらどうしたの?そんなにプリプリしてると大きくなるものも縮んでくわよ?」
「安心してくださいお母さんみたいに無駄に大きいわけではないので縮みませんから。無駄に大きいって可愛そうですね」
鼻で笑ってやりました。
おこ円香です!
プンプン丸です!
「で、何がどうしたの?」
【新転勇人】
優香さん悪い顔してるなぁ……。
円香の口から全部言わせようとしてるじゃん……。
「なんで私の部屋に裏返しの下着が置いてあるんですか!!」
オーバーキルだよぅ。
「あらぁそれはそれはのぺーっとしたうどんの生地みたいなものが置いてあったんだろーねぇ」
「あーもう怒りました怒りましたよもう!!」
円香が髪を逆立てて、シャーっと猫のように威嚇する。
「るーるるる、るーるるる」
優香さんはまるで北の国できつねを呼ぶときのように手をこまねく。
「シャーッ……!」
かわいい。
「ま、ごめんね?円香の反応が可愛くてつい……ね?」
優香さんグッジョブと言いたいところだがさすがに愛する彼女がおこなのだ。
仕方ない。
「円香落ち着いて?どーどー、どーどー。」
「ひゅぅ……ひゅぅ……ひゅ〜……」
肩で呼吸をし、自分を落ち着ける円香。
俺は流れで頭を撫でてみた。
「勇人くん成分満タンです!」
お、元に戻った。
勇人くん成分って?
「よかったよかった」
「円香ったら頭撫でられて元気になるだなんてお父さんみたいね」
「ちょお母さん!」
優香さんはお父さんの頭を撫でながら言った。
ホント良い家族だなぁ。
「で、どうだった?」
「え?」
優香さんがイタズラな笑みで俺へ尋ねた。
「え?じゃないわよぉ、円香の下着よ!」
訂正、頭おかしすぎる。
「お母さん!?」
円香も困惑してるじゃないですか。何やってるんですか優香さん。
「コーフンした?」
「そりゃ男ですから」
「勇人くん!!」
仕方ないよ、こんなに顔を近づけられたら答えざるおえない。この人頭おかしいから何してくるかわかったもんじゃないから!
「正直ね♪」
はぁ…………俺何してんだろ。
円香こんないい母親と父親だと毎日楽しいだろうな。
いつか俺もこんな家庭を……。
俺は円香へ目線を向ける。
「?」
円香は不思議そうな顔をしている。
が、すぐに微笑み可愛らしい笑顔を浮かべた。
うん、かわいい。
【新天円香】
今日この時のために三時間以上かけてお掃除したのです!
塵一つありません!
「ここが私の部屋です」
私はゆっくりとドアを開けます。
ちなみにこれはネットの【ゆっくり開けて、焦らし感と徐々に香ってくる部屋の香りで彼を骨抜きに!!】という記事の教えです!
「さ、さぁ入ってください♪」
ふふっ、もう私の部屋を凝視して、すでに骨抜きです!
「ま、円香……あれは……?」
勇人くんが指さす先、塵一つすら存在しないであろう私の部屋の真ん中に塵というより痴裏がありました。
文字通り裏返しで、まるで小人の布団のようで、堂々たる存在感を誇る私の下着(上)が。
「なっ――」
私は光の速さでドアを閉め、勇人くんの目を見て伝えます。
「勇人くん?忘れましょうね?」
「わ、忘れられないかもしれないけど分かった」
「忘れられない?じゃあ頭出してください♪」
「キレイさっぱり忘れました。今何があったのでしょうか?」
「よろしい♪」
ふぅ。
犯人はお母さんでしょうね。
「お母さーん、ちょっといいですかぁ?」
私は勇人くんの手を取り、引っ張るようにしてリビングへ向かいます。
「あらどうしたの?そんなにプリプリしてると大きくなるものも縮んでくわよ?」
「安心してくださいお母さんみたいに無駄に大きいわけではないので縮みませんから。無駄に大きいって可愛そうですね」
鼻で笑ってやりました。
おこ円香です!
プンプン丸です!
「で、何がどうしたの?」
【新転勇人】
優香さん悪い顔してるなぁ……。
円香の口から全部言わせようとしてるじゃん……。
「なんで私の部屋に裏返しの下着が置いてあるんですか!!」
オーバーキルだよぅ。
「あらぁそれはそれはのぺーっとしたうどんの生地みたいなものが置いてあったんだろーねぇ」
「あーもう怒りました怒りましたよもう!!」
円香が髪を逆立てて、シャーっと猫のように威嚇する。
「るーるるる、るーるるる」
優香さんはまるで北の国できつねを呼ぶときのように手をこまねく。
「シャーッ……!」
かわいい。
「ま、ごめんね?円香の反応が可愛くてつい……ね?」
優香さんグッジョブと言いたいところだがさすがに愛する彼女がおこなのだ。
仕方ない。
「円香落ち着いて?どーどー、どーどー。」
「ひゅぅ……ひゅぅ……ひゅ〜……」
肩で呼吸をし、自分を落ち着ける円香。
俺は流れで頭を撫でてみた。
「勇人くん成分満タンです!」
お、元に戻った。
勇人くん成分って?
「よかったよかった」
「円香ったら頭撫でられて元気になるだなんてお父さんみたいね」
「ちょお母さん!」
優香さんはお父さんの頭を撫でながら言った。
ホント良い家族だなぁ。
「で、どうだった?」
「え?」
優香さんがイタズラな笑みで俺へ尋ねた。
「え?じゃないわよぉ、円香の下着よ!」
訂正、頭おかしすぎる。
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円香も困惑してるじゃないですか。何やってるんですか優香さん。
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仕方ないよ、こんなに顔を近づけられたら答えざるおえない。この人頭おかしいから何してくるかわかったもんじゃないから!
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はぁ…………俺何してんだろ。
円香こんないい母親と父親だと毎日楽しいだろうな。
いつか俺もこんな家庭を……。
俺は円香へ目線を向ける。
「?」
円香は不思議そうな顔をしている。
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うん、かわいい。
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