クラス転移キターっと思ったらクラス転生だったし転生を繰り返していたのでステータスがチートだった

名無しシャン

第47話「クラス替え〜後半〜」

「第8試合目、ルルシア・レビュート対アスラ・ハーデミル」

 名前が呼ばれた。
 どうやら相手はアスラのようだ。
 アスラは8組のそれも最下位に近い奴だった。だったと過去形なのは、学力を含めるとかなり下のクラスだが剣術だけなら5組以上はあるからだ。
 というのも、この2ヶ月ぐらい休日と放課後にアスラ、ハーキッツ、エタネル、シーライの4人をかなり鍛えた。その中でアスラは剣術に関してかなり才能があった。鍛え方次第で2、3組ぐらいには剣術だけなら上がれるだろう。
 アスラの強さの秘訣はもう一つある。それはアスラの固有スキルの『魔力切り』である。
 名前から予想出来る魔力を纏わせて切る、というものではなく、魔法などの魔力から出来た物を切るというものだ。基本的には魔法は魔法で相殺する事ぐらいでしか、ダメージを受けずに消す方法はない。
 しかし、アスラに限ってはそれは当てはまらず、魔法は切れば消えるものとなる。魔法師相手だとかなり有利に戦えるだろうが、剣で切れなければ消えることはない。
 剣術を鍛えるのと同時進行で4人共に身体強化も習得させたが、アスラだけは魔力が圧倒的に足らず長時間の使用は不可能だった。
 相手としてはかなり厄介だが負けはしないだろう。
 けど、ただの8組の生徒と考え、侮るのは実力を知っていれば無理だろう。

 全員の名前が呼ばれ、相手が決まった。すると1人の先生から声が上がる。

「これより第1回戦を始める。対象の生徒は闘技場まで来るように」

 闘技場でのクラス替えの様子は、周りから見る事出来る。1組の生徒はかなりの数が実技の方で出ているので、明日からの戦争に備えて実力を見ておきたい。
 闘技場に向かっていると、対戦表の一覧の周りにかなりの生徒が集まっている。
 対戦表に何かあったのだろうが、人が集まっていて見えないので、近くにいた生徒に聞いてみる。

「どうしたんだ?」
「ん? あぁ、ルルシアか。対戦の組み合わせが面白い事になってるんだよ」
「へ〜、どうなってるのか見てみたいな」
「そうだな〜、そうだいい方法があるよ」
「どんな方法だ?」
「それはね〜、『身体強化』して、よいしょ」

 身体強化した生徒に持ち上げられた。
 なんか、凄い悔しいのだが、とりあえず対戦表を見る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 第10回戦
3組シアネット・ジアル対1組ナリー・フラット

 第13回戦
3組シーディル・ミナティック対4組ルナ・ナスカ

 第15回戦
3組アーリア・レビュート対8組エタネル・オーティン

 第19回戦
4組システナ・スロート対8組ハーキッツ・フォールン

 第26回戦
2組セリア・レビュート対1組フェルバ・リルル

 第27回戦
4組ライネット・ジアル対1組ヘイレッド・テトリア
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 予想以上に凄い組み合わせだった。
 フェルバとナリーは、おそらく本気でいくのではないかと思う。
 ディルとルナは互いに魔法がメインなので、魔法合戦になるだろうけど、ルナも授業や放課後に鍛えたとはいえ、ディルが相手だと少しきついかもしれない。
 システナとハーキッツは、どちらも近接格闘技に特化しているが、正直な事を言うなら才能とかの問題上ハーキッツは勝てないだろう。
 後は、リアか。エタネルには悪いけど、リアには勝てないな。
 となると、ライとシア、それから姉さんは1組行きで他は変動は無しか。まぁでも予想にしかならないけどな。
 ある程度予想がついたので、近くにいた生徒から降りて、闘技場に向かう。

 闘技場の観覧席に着く時には、第1回戦が始まろうしていた時だった。
 2人の生徒は互いに向き合い、審査員的な先生からの開始の合図を待っている。そして開始合図があると互いに突っ込んでいき、刃引きのしてある剣での剣術勝負になった。
 2回戦目に入った時ぐらいから、ルナたち、グループのメンバーがやってきた。特にこれと言って話す事がないから適当に話始めた。
 3回戦目が終わった時ぐらいにリアとシアが仲良さげに、こちらに向かってやってきた。そして俺とライが一緒にいるのを見つけると近づいてきて、シアはライの隣に、リアは俺の隣に座って話に適当に入ってきて、盛り上がってくる。

 そして、7回戦目が終わり、8回戦目の対戦表が発表される。

「第8試合目、ルルシア・レビュート対アスラ・ハーデミル」

 名前を呼ばれたので闘技場へと向かう。
 入り口までやって来ると姉さんが立っていた。

「絶対勝てるだろうけど、頑張ってねルル」
「まぁ、魔法は効かないから剣術でやる事になるだろうから、頑張るよ」
「え!そんな耐性高いの?」
「いや、耐性自体は高くないけど、固有スキルで魔法が切れるから、効かないと言ってもいいんじゃないかな」
「なにそのスキル、いいな〜。欲しいな」
「......姉さんにはいらないでしょ。耐性以上の威力を出せる人なんてかなり数が少ないと思うんだけど」
「結構便利だと思うけどな〜。まぁとりあえず、頑張ってね〜」
「はいはい、頑張りますよ」

 入り口を通ると、いつもの如く薄い膜のようなものを通った感覚がする。
 腰には予め受けとっていた剣を下げ、アスラと向かい合う。

「うわー、訓練だけなら嬉しいんだけどなー」
「そう言うなって。本気でかかってこればいいから」
「わかってるって」
「それなら良かった。俺も本気で行くからな」
「え、ちょっ、待って」
「少しだけ冗談だ」
「少しだけ?」

 周りの歓声が上がる中、審判の先生が安全地帯から合図を出すために息を吸う。

『第8回戦、開始』

コメント

  • 小説書いてみたいけど内容が浮かばない人

    少しだけwww

    0
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