クラス転移キターっと思ったらクラス転生だったし転生を繰り返していたのでステータスがチートだった

名無しシャン

第27話「決闘」

 決闘の約束をした後、少し遅くなってしまったので急いで、ライの鞄を持って寮もどった。帰る途中、かなりの人の視線を集めていたが、1組と決闘する事になったからだと思いたい。
 寮に戻ると、部屋にはライとシアとリアの3人が居た。ライが自分のベッドに腰掛け、シアが俺のベッドに腰掛けながらリアを前で抱き抱えている、という光景でだ。

「遅かったな。何かあったか?」
「先に帰るなら、自分で鞄を持って帰れよ。で、あったと言えばあったな。1組の10位の人に決闘を申し込まれた」
「それ、自称10位だよ。昨日の今日で実力の順位が確定する訳ないだろ」
「あっ、自称なんだ。でも、10位って凄い微妙だな」
「そりゃあ、そいつが認めざるを得ない程の強い奴が9人居るって事だろ。で、そいつらがいなけりゃ、俺は1位の実力があるぞって言いたいんだろう」
「なるほどな。で、確かカマ・セダヨだったっけ、ライから見て強いの?」
「俺から見てか、10回戦えば10回勝てるぐらいかな。でも、1回目の一発目は絶対にダメージを受けるかな」
「そうか。なら、負けはしないか」

 一応はライに勝っているんだし、負けはしないだろうな。それでも、何があるかは分からないから気をつけておこう。
 それから、リア達はいつまでいるんだろう。明日もあるから早めに休みたいんだけど。

「リア達はいつまでいるんだ? 外出時間はもう過ぎているから、早く戻らないと女子寮の寮監に怒られるだろ?」
「「ルル(ライ)の部屋に泊まる事にした」」
「、、、、、、え?」
「だから、この部屋、泊まる事に、した」
「いやいや、年頃の男子の部屋に泊まるって、ダメでしょ」
「校則には、親族・血縁者の部屋のみ、異性の寮に、泊まる事を許可する、って書いてる」
「、、、マジ?」
「マジ。だから、今日は、ルルの部屋で、お泊まり」
「俺、明日決闘なんだけど」
「ルル、負けない」
「寝るところは、、、」
「「ルル(ライ)のベット」

 まぁいいか。とりあえず、ベットはリアに渡して床で寝るか。朝方は冷えるけど仕方ないか。

「ルルも、一緒に寝る。ルル、抱き枕にしないと、寝れない」
「もう好きにして、、、」

 こうして、寝れないまま次の日を迎えるのだった。

 朝、全然寝ていないが、いつも通りの時間に目がさめる。そして、リア達が起きる前に速攻で着替えだけ済ませる。それと同時ぐらいに、部屋の扉の鍵が開く。部屋に全員が入り、扉を閉めると寮監か、朝の予約した時間以外では鍵が開かない様になっている。
 鍵が開くのと同時にライが入ってくる。外からだ。

「昨晩はお楽しみでしたね」

 そんな事を言いながら、にこやかな顔で。
 俺は近づいていき、死なない程度に力を込めて殴る。そして、気絶したのを確認して、シアが寝ているベッドにセッティング。リアを起こして、自分の部屋に帰す。そして、俺は食堂で朝食を摂り、適当に時間を潰してから学校に登校した。
 学校に着くと、校舎の出入り口で1人の女の子を見つける。登校してきたのではなく、登校してきた人を待っている様な感じで。そして、その女の子は俺を見つけると、此方に向かってやってくる。近くに来たところで、そういえば4組にいたという事を思い出す。確か名前は、、、

「おはよー、ルルシア君。同じクラスのニーナだよ。覚えてるかは知らないけど」
「おはよう。うん、正直ど忘れしてたよ。で、こんな所で何してたの?」
「丁度、登校して来たばかりだけど」
「嘘だね。教室に向かって行くっていうより、登校して来た人を待ってるって、感じだったし」
「にゃははー、バレたかー。なら仕方ないね、目的としては登校してくる全校生徒に、今日の決闘の勝者を予想してお金を賭けて貰ってたんだよ。公開する条件は、クラスと名前だけ。家名は出してないよ」
「でも、賭ける先は俺に固まるだろ。家名を出していなくても、名前でわかると思うけど」
「それはないよ。みんなレビュートってのに、気をとられて名前のはあまりはいってないし。私の居る、『会』が稼げるって言ってかなり手を回してるみたいだしね」
「そ、そうなんだ。で、今はどんな感じなの?」
「5人中4人が1組の生徒に入れてる感じだね。まぁ、今回だけだろうね、こんな風に固まるのは」
「まぁ、頑張ってね。どんな感じになったか、聞かして貰うよ」
「いいよ。ついでに、ルルも賭けてく?」

 教室に入るとほぼ全員が揃っていた。そして、その日の授業は流れていった。クラスがなんとなくソワソワしていた気がするが。
 放課後になり、決闘の為にとある場所に向かう。そこは、決闘の為に作られた、円形で周りに客席がある場所だ。コロシアムや闘技場なんて言ったりもするだろう。
 模擬戦と決闘の違いとしては、刃は潰れて居るが武器が使える事や、魔法の使用が許可される事だろう。
 この場所は姉さんが、呪いを解呪しようとする過程で影響を受けた、幾つかある場所の一つだ。その効果としては、コロシアムの中で大怪我をしても、出れば入る時の状態に戻るというものだ。だから、コロシアムとして使われて居るのだろう。
 俺がコロシアムに入ると、先にカマがいた。手には何も持っていなかった。そういう俺も、剣は持っては来ているが鞘に納めている。

「逃げなかったんやな。てっきり、ほぼ全校生徒が見ている目の前で、ボコボコにされるんが嫌で逃げるんやないかと、思っとってんけどな」
「自分が勝つみたいな事言ってるけど、負けた時の言い訳は考えなくていいのか。今から、負け姿晒すってんのに」
「調子に乗るなよ、雑魚が」
『あ、あ、テステス。これより、カマ対ルルシアの勝負を始める。互いに恥じる戦いをしない様に。始め!』

 互いの間の距離は3m程、距離を詰めるのに1秒とかからないだろう。
 開始の合図と同時に俺に向かって走ってくる。普通の人からすれば速いだろうが、俺からしてみれば遅いぐらいだ。
 剣を抜いている暇はないのでで最低限の動きで避けていく。避け続けていたが、避ける事が不可能な攻撃がくる。拳による攻撃なのでガードしてそのまま攻撃に移ろうとした。
 しかし、ガードしたはずの拳は俺の腕をすり抜け、正確に右肩の少し下を捉える。そのまま1〜2m程よろめく。

「どうした、さっきの威勢はどこ行ったんや?まさか終わりやないやろうな」
「まさか。お前の固有スキルがわかったからな、後は勝つだけた」
「ますますいけすかねぇ奴やな。『雷よ、集まり槍とかせ、ライトニングランス』」
「『土よ集まれ、我を守る盾となれ、アースシールド』」

 カマによって作られた雷の槍は、土の盾に阻まれ俺に届かず消える。
 雷槍がぶつかる瞬間に横を通り高速でカマに近づき、ある程度の力で殴る。そして、そのまま3m程吹っ飛び気を失った。

『勝負あり。カマ気絶による戦闘不能。よって勝者ルルシア』

 そして、周りから色々な声が飛び交う中、俺は闘技場を出るのだった。

コメント

  • ノベルバユーザー69968

    この話の最後、主人公とカマの会話に「」と改行がないところがあります

    0
  • 清水 裕斗

    あのカマドウマだっけ、かませ犬だっけ?
    まあいっか奴の心を折ってぐちゃぐちゃにしてやり
    たくなった今日この頃

    2
  • 名無しシャン

    ご指摘ありがとうござい。 次回からそうしていけたらと思います。 少しづつ直していこうかな、と思います

    3
  • レムチー

    主人公や登場人物のセリフや内心などで 「あ〜、、、」という部分がありますが、「、、、」を使うより「……」を使った方が文が見やすくなると思います。 全て直せ、とはいいません。作者さんもお忙しいことでしょうし。なので、次書くときにそうしてくれたらと思います。長文すみませんm(_ _)m

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