俺の隣の席の人が毎日違うのですが?

Fuu

水曜日〜カレン②〜使い魔を見せてくれるようです

水曜、今日はカレンが来る日である。
一昨日は心配していたことを聞き、昨日はこちらに来て思ったことを聞いた。だから今日は元々住んでいた異世界の話を聞こうと思ったのだが....

「なぁ、どこまでいくんだ?」

「行けばわかるわよ、行けばね」

現在、放課後の学校帰りなのだが家に帰るわけでもなくカレンに連れられ俺は道を歩く。
しばらく歩くと近くにある山の麓に着いた。
そして山の中に入っていく...。少しして開けた場所にでる。

「ここでいいかしらね」

「おいカレン、一体何をする気だ?」

俺が気になったことを聞いてみるとカレンは振り返り「見てみたらわかるわ」といい悪戯めいた小さな笑みを浮かべた。

「『我、汝の主なるもの。異界の門を潜りて此処に姿を見せよーーサモン』」

カレンが呪文を言い終えるとカレンの目の前に魔法陣が発生し赤い光が一点に集まる。そしてその光がある生物の形になっていき光が弾け姿を現す。

「こ、こいつは...」

「そうよ、見ての通り私の使い魔は蛇なのよ。まぁ、普通の蛇じゃないけどね」

「まぁ、そうだろうな」

「ちょっと顔色悪いけどどうしたの?」

「いや、ちょっとね。あはは」

何を隠そう俺は蛇や蜥蜴系が大の苦手なのである。小さい頃なにかあったらしくそれから苦手になったそうなのだがその事を全く覚えてないのだが。

召喚されたカレンの使い魔の蛇がこちらに視線を向ける。やばい、嫌な予感しかしないのだが...
こういう時の予感は無駄に当たるもので蛇がこちらに寄ってくる。

「ちょ、こないでくれないかな」

「あらあら、その子貴方のこと気に入ったみたいよ?」

「そんな悪い冗談今聞きたくなかったよ」

平然と会話できているような感じだが結構声は震えておりますよ。そして蛇が足から巻きつくように這い上がってくる。俺にはもうその時点で動く気力がなく、顔近くまで上がってくる時には気を失っていたのだった。





ちなみに気がついた時にカレンが待ってくれていたのでかなり安心した
こうして水曜日が過ぎていく

コメント

コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品