【書籍化作品】無名の最強魔法師
朝起きたら修羅場が待っていた!(2)
「ユウマさん? ねえ? ユウマさん?」
扉を叩く音が少しずつ大きくなっていく。
いつもならすぐ立ち去るイノンが執拗に扉をノックしながら、俺の名前を何度も呼んでいる。
朝食のために俺をお越しにきたのだから大した用事でもないだろうに――。
昨日は宴でエルフ達の相手をするため、かなり気をつかってたから眠いんだよな。
「はぁ……仕方ないな……」
俺は眠気を抑え込みながらベッドの中から這い出る。
そして、ノックされているドアの方へ視線を向けると、扉へのノックが止むと共に、扉の鍵が開けられる音が聞こえてきた。
部屋の扉を開けて入ってきたのはイノンであり。
「ユウマさん?」
「お、おう……」
立っていた俺にイノンは近づいてくる。
その恰好や仕草はいつもと違っていて、とても艶やかに見える。
朝日を反射し光り輝く金色の髪はとても美しく、緩やかに背中に流されており、青く空のように澄んだ青い瞳は潤んでおり綺麗だと自然と思わせた。
ただ、いつもと何か様子が違うように思える。
そんなイノンの様子を見て俺はため息をつきながら「イノン、一体どうしたんだ?」と、語りかける。
「何でもないです」
イノンは何でもないと言いつつ、俺との距離を縮めてくる。
俺は、少しずつ距離を詰めているイノンの両肩に手を添えると、その進行を阻止しすると俺の対応に「むーっ」と言いながらイノンが頬を赤く染めて俺を見上げてくると、キスをしようとしてきた。
俺は、咄嗟に右手で防御する。
「はぁ……お前は一体どうしたんだ?」
俺の問いかけにイノンが「どうもしてません! 普段通りです!」と力説してくると、突然、服を脱ぎ始めた。
女性らしいふくよかな体に視線と目がいってしまう。
大きく豊かに実った2つの果実に、安産型とも呼ばれるお尻に、キュツと絞られた腰と均整のとれた体がその場で露わになっていく。
突然のことに俺は数歩、下がってしまい自分が寝ていたベッドの上につい倒れこんでしまう。
するとイノンが、上から覆い被さってくる。
とても積極的で、まるで普段のイノンではないようだ……。
イノンは目を潤ませたまま俺を見下ろすと「だめですよー。暴れたらだめです。さあ、子作りをしましょうね。ユウマさん?」と、話かけてきたあと「ふふっ」と妖艶に頬笑みながらイノンが近づいてきて……。
「うあああああああああああ」
俺は絶叫しながらベッドから起きた。
それと同時に、部屋の扉がノックされ「ユウマさん、朝食が出来ましたよ」というイノンの声が聞こえてきた。
一瞬、緊張してしまうが……。
俺の聴力が、扉から離れていくイノン足音を捉えたところで、俺は肩の力を抜く。
「さっきまでのは夢だったらしいな。どうして、あんな夢を見ていたのか……」
俺は、深くため息をつきながらベッドから立ち上がろうとすると、「あんっ」という声と同時に何かやわらかい物を揉んだ感触が手を伝ってきた。
「――!? な、なんだ?」
恐る恐るベッドの方へ視線を向けると、こんもりとシーツが盛り上がっている。
そこには、まるで人が一人入っているくらいの大きさである。
おそるおそるシーツを退けるとそこには裸の姿のエルフが寝ていたが、すぐに俺を見て微笑んでくる。
俺は額を抑えながら声を絞り出す。
「リンスタットさん、こんな所で何をしているんですか?」
俺の言葉にリンスタットさんはニコリと微笑むと、「ほら! ユウマさんもお年頃でしょう? それに娘と一緒になるならその前に女を知っていた方が、娘もエッチする時に楽でしょう? ユウマさんにリードしてもらうなら、その方いいし……事前チェックよ?」と笑顔で語ってきたが、何の事前チェックなのだろうか……。
俺は、無言のまま自分の体と服装をチェックする。
服装に乱れた箇所はない。
つまり、何もされていないということだ。
「大丈夫よ! ずいぶんと疲れているみたいだったから添い寝をするだけで、まだ手を出してはいないわ!」
まったく、大丈夫じゃねえ。
こんな場所をリネラスに見られたらどうするんだ?
大問題に発展するぞ?
ただでさえ、エルフガーデンに来ていろいろと問題が発生してるというのに。
「ユ、ユウマ――あんた、何してるの?」
いつ扉が開けられたかは知らないが、扉を開けた場所には、リネラスが立っていた。
リネラスは、顔を真っ赤にして怒っていた。
扉を叩く音が少しずつ大きくなっていく。
いつもならすぐ立ち去るイノンが執拗に扉をノックしながら、俺の名前を何度も呼んでいる。
朝食のために俺をお越しにきたのだから大した用事でもないだろうに――。
昨日は宴でエルフ達の相手をするため、かなり気をつかってたから眠いんだよな。
「はぁ……仕方ないな……」
俺は眠気を抑え込みながらベッドの中から這い出る。
そして、ノックされているドアの方へ視線を向けると、扉へのノックが止むと共に、扉の鍵が開けられる音が聞こえてきた。
部屋の扉を開けて入ってきたのはイノンであり。
「ユウマさん?」
「お、おう……」
立っていた俺にイノンは近づいてくる。
その恰好や仕草はいつもと違っていて、とても艶やかに見える。
朝日を反射し光り輝く金色の髪はとても美しく、緩やかに背中に流されており、青く空のように澄んだ青い瞳は潤んでおり綺麗だと自然と思わせた。
ただ、いつもと何か様子が違うように思える。
そんなイノンの様子を見て俺はため息をつきながら「イノン、一体どうしたんだ?」と、語りかける。
「何でもないです」
イノンは何でもないと言いつつ、俺との距離を縮めてくる。
俺は、少しずつ距離を詰めているイノンの両肩に手を添えると、その進行を阻止しすると俺の対応に「むーっ」と言いながらイノンが頬を赤く染めて俺を見上げてくると、キスをしようとしてきた。
俺は、咄嗟に右手で防御する。
「はぁ……お前は一体どうしたんだ?」
俺の問いかけにイノンが「どうもしてません! 普段通りです!」と力説してくると、突然、服を脱ぎ始めた。
女性らしいふくよかな体に視線と目がいってしまう。
大きく豊かに実った2つの果実に、安産型とも呼ばれるお尻に、キュツと絞られた腰と均整のとれた体がその場で露わになっていく。
突然のことに俺は数歩、下がってしまい自分が寝ていたベッドの上につい倒れこんでしまう。
するとイノンが、上から覆い被さってくる。
とても積極的で、まるで普段のイノンではないようだ……。
イノンは目を潤ませたまま俺を見下ろすと「だめですよー。暴れたらだめです。さあ、子作りをしましょうね。ユウマさん?」と、話かけてきたあと「ふふっ」と妖艶に頬笑みながらイノンが近づいてきて……。
「うあああああああああああ」
俺は絶叫しながらベッドから起きた。
それと同時に、部屋の扉がノックされ「ユウマさん、朝食が出来ましたよ」というイノンの声が聞こえてきた。
一瞬、緊張してしまうが……。
俺の聴力が、扉から離れていくイノン足音を捉えたところで、俺は肩の力を抜く。
「さっきまでのは夢だったらしいな。どうして、あんな夢を見ていたのか……」
俺は、深くため息をつきながらベッドから立ち上がろうとすると、「あんっ」という声と同時に何かやわらかい物を揉んだ感触が手を伝ってきた。
「――!? な、なんだ?」
恐る恐るベッドの方へ視線を向けると、こんもりとシーツが盛り上がっている。
そこには、まるで人が一人入っているくらいの大きさである。
おそるおそるシーツを退けるとそこには裸の姿のエルフが寝ていたが、すぐに俺を見て微笑んでくる。
俺は額を抑えながら声を絞り出す。
「リンスタットさん、こんな所で何をしているんですか?」
俺の言葉にリンスタットさんはニコリと微笑むと、「ほら! ユウマさんもお年頃でしょう? それに娘と一緒になるならその前に女を知っていた方が、娘もエッチする時に楽でしょう? ユウマさんにリードしてもらうなら、その方いいし……事前チェックよ?」と笑顔で語ってきたが、何の事前チェックなのだろうか……。
俺は、無言のまま自分の体と服装をチェックする。
服装に乱れた箇所はない。
つまり、何もされていないということだ。
「大丈夫よ! ずいぶんと疲れているみたいだったから添い寝をするだけで、まだ手を出してはいないわ!」
まったく、大丈夫じゃねえ。
こんな場所をリネラスに見られたらどうするんだ?
大問題に発展するぞ?
ただでさえ、エルフガーデンに来ていろいろと問題が発生してるというのに。
「ユ、ユウマ――あんた、何してるの?」
いつ扉が開けられたかは知らないが、扉を開けた場所には、リネラスが立っていた。
リネラスは、顔を真っ赤にして怒っていた。
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