TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―
一週間だけのフレンドが増えました。
「むむっ、これは!」
学校に来たときから増えていた謎の机と椅子。
これはあれだ、転校生フラグだ!
というクラスのざわめきの中、朝の会にて。
「今日からこの教室に、一週間だけ交換留学生が来てくれます! マリーちゃん、入ってきてください」
……転校生では無かったか。
ともあれ柚梨ちゃんの紹介で留学生さんがやってきました。
教室内へと入ってきたのは短い金髪の、これまた可愛い幼女。
身長は莉里ちゃんよりも低く、まるでお人形さんのようです。
「初めましテ! ロシアからやって参りました、マリーと申しマス! どうぞよろしくお願い申しあげマス!」
「わー!」
「よろしくー!」
「可愛いー!」
何処か変な日本語ではありますが、発音は綺麗で透き通った囁くような声が超可愛い。
肩に触れそうな金髪は、指がスーッと通りそうなストレート。
そして青い瞳はまるでビー玉のようで、気付けば私はマリーちゃんの元へと歩いていました。
「初めましてマリーちゃん! 私は諸弓千佳、千佳でいいよ」
「ワァ! どうもご丁寧にありがとうございマス。それではチカと呼ばせてもらっテモ?」
「勿論、私もマリーって呼んでいいかな?」
「嬉しいデス! 是非呼んでほしいデス!」
ふにゃりとした笑顔はまるで輝かしい太陽のような煌きで、思わず涎が垂れそうになります。
じゅるり。
「チカも留学生なのデスカ? とっても綺麗な白い髪デス」
「ううん、私はクォーターだから。日本生まれの日本人だよ」
「ほほう、そうでしたカ! でもチカほどの美人サン、ロシアでも見たことありませんデス!」
「ありがとう。一応ロシアの血も入ってるからね。……そ、それでマリー。お願いがあるんだけど」
「ハイ? なんでしょうデスカ?」
「抱っこ! 抱っこしてもよろしいでしょうですか!!!」
「はい、そこまでや」
マリーにジリジリと近付いていた私を、湖月ちゃんと愛ちゃんが抱きとめます。
「ぐっ、離すんだ二人とも!」
「あかんあかん、マリーちゃんを怖がらせたらあかんって。あ、うち梅田湖月。こ・づ・きって呼んでや」
「私は室崎愛だよ。愛って呼んでくれると嬉しいな」
「コヅキとアイ……覚えマシタ! よろしくデス!」
「ぐおおお、はーなーせー」
くっ、本気を出せば振りほどけるだろうけど、二人を怪我させるわけにもいかないから力は出せない!
でも二人の身体を引き剥がそうとしながら、サワサワと身体の感触を味わってやるぜぇ、ぐへへ。
「チカはどうしたのデスカ? 先ほど抱っこと言っておりましたが、それくらいならいいデスヨ?」
「あかんで、マリー」
「あかん? あかんとは何でショウ?」
「ああ、駄目だよってことや。千佳ちゃんに一度でも許せば、何度も抱っこされることになるで!」
「そうだよ。千佳ちゃんを甘やかしちゃったら駄目なの」
「……アッ! 分かりマシタ!」
ポンッと手を叩いて、なるほどなとでも言うような動きをマリーちゃんはしました。
そして私へと、とっても鋭い言葉の刃を突き刺すのです。
「チカは変態、なのデスネ!」
「ぐはぁっ!? あばばばば!?」
「流石マリーや。ざっつらいとやで」
「マリーちゃんはすごいね。一目で千佳ちゃんの本質を見抜いたよ」
マリーから放たれた変態というワードに、私は教室の床を転げまわります。
確かにそうなんだけど、間違ってはいないんだけど。
他の人に言われるとグサッとくるよ!
「まぁ千佳ちゃん。これからは控えりな」
「頑張ってね、千佳ちゃん。強く生きて」
「? どうしたのデス、チカ?」
無垢な瞳には、一切私を貶めようという気はありません。
マリーはきっと日本のことを調べているとき、変態というワードを知ったのでしょう……。
検索をしていないことを祈るだけです。
「と、いうわけで皆さん、一週間だけですが仲良くしてあげてね!」
「何事も無かったように続けるとは、柚梨ちゃんも逞しいなったなぁ」
「では、マリーちゃんの机は一番前の真ん中です。千佳ちゃんの横ですから、しっかりとサポートしてあげてくださいね」
私は一瞬で立ち上がって自分の席に座り、そして満面の笑みでマリーちゃんを手招き。
「あ、もしもセクハラがありましたら向こうの学校からも苦情が来てしまうので、絶対に問題は起こさないでくださいね、千佳ちゃん」
「……はい」
「千佳ちゃん?」
「分かりました……」
こうして私たちのクラスに一週間フレ……留学生がやってきました。
学校に来たときから増えていた謎の机と椅子。
これはあれだ、転校生フラグだ!
というクラスのざわめきの中、朝の会にて。
「今日からこの教室に、一週間だけ交換留学生が来てくれます! マリーちゃん、入ってきてください」
……転校生では無かったか。
ともあれ柚梨ちゃんの紹介で留学生さんがやってきました。
教室内へと入ってきたのは短い金髪の、これまた可愛い幼女。
身長は莉里ちゃんよりも低く、まるでお人形さんのようです。
「初めましテ! ロシアからやって参りました、マリーと申しマス! どうぞよろしくお願い申しあげマス!」
「わー!」
「よろしくー!」
「可愛いー!」
何処か変な日本語ではありますが、発音は綺麗で透き通った囁くような声が超可愛い。
肩に触れそうな金髪は、指がスーッと通りそうなストレート。
そして青い瞳はまるでビー玉のようで、気付けば私はマリーちゃんの元へと歩いていました。
「初めましてマリーちゃん! 私は諸弓千佳、千佳でいいよ」
「ワァ! どうもご丁寧にありがとうございマス。それではチカと呼ばせてもらっテモ?」
「勿論、私もマリーって呼んでいいかな?」
「嬉しいデス! 是非呼んでほしいデス!」
ふにゃりとした笑顔はまるで輝かしい太陽のような煌きで、思わず涎が垂れそうになります。
じゅるり。
「チカも留学生なのデスカ? とっても綺麗な白い髪デス」
「ううん、私はクォーターだから。日本生まれの日本人だよ」
「ほほう、そうでしたカ! でもチカほどの美人サン、ロシアでも見たことありませんデス!」
「ありがとう。一応ロシアの血も入ってるからね。……そ、それでマリー。お願いがあるんだけど」
「ハイ? なんでしょうデスカ?」
「抱っこ! 抱っこしてもよろしいでしょうですか!!!」
「はい、そこまでや」
マリーにジリジリと近付いていた私を、湖月ちゃんと愛ちゃんが抱きとめます。
「ぐっ、離すんだ二人とも!」
「あかんあかん、マリーちゃんを怖がらせたらあかんって。あ、うち梅田湖月。こ・づ・きって呼んでや」
「私は室崎愛だよ。愛って呼んでくれると嬉しいな」
「コヅキとアイ……覚えマシタ! よろしくデス!」
「ぐおおお、はーなーせー」
くっ、本気を出せば振りほどけるだろうけど、二人を怪我させるわけにもいかないから力は出せない!
でも二人の身体を引き剥がそうとしながら、サワサワと身体の感触を味わってやるぜぇ、ぐへへ。
「チカはどうしたのデスカ? 先ほど抱っこと言っておりましたが、それくらいならいいデスヨ?」
「あかんで、マリー」
「あかん? あかんとは何でショウ?」
「ああ、駄目だよってことや。千佳ちゃんに一度でも許せば、何度も抱っこされることになるで!」
「そうだよ。千佳ちゃんを甘やかしちゃったら駄目なの」
「……アッ! 分かりマシタ!」
ポンッと手を叩いて、なるほどなとでも言うような動きをマリーちゃんはしました。
そして私へと、とっても鋭い言葉の刃を突き刺すのです。
「チカは変態、なのデスネ!」
「ぐはぁっ!? あばばばば!?」
「流石マリーや。ざっつらいとやで」
「マリーちゃんはすごいね。一目で千佳ちゃんの本質を見抜いたよ」
マリーから放たれた変態というワードに、私は教室の床を転げまわります。
確かにそうなんだけど、間違ってはいないんだけど。
他の人に言われるとグサッとくるよ!
「まぁ千佳ちゃん。これからは控えりな」
「頑張ってね、千佳ちゃん。強く生きて」
「? どうしたのデス、チカ?」
無垢な瞳には、一切私を貶めようという気はありません。
マリーはきっと日本のことを調べているとき、変態というワードを知ったのでしょう……。
検索をしていないことを祈るだけです。
「と、いうわけで皆さん、一週間だけですが仲良くしてあげてね!」
「何事も無かったように続けるとは、柚梨ちゃんも逞しいなったなぁ」
「では、マリーちゃんの机は一番前の真ん中です。千佳ちゃんの横ですから、しっかりとサポートしてあげてくださいね」
私は一瞬で立ち上がって自分の席に座り、そして満面の笑みでマリーちゃんを手招き。
「あ、もしもセクハラがありましたら向こうの学校からも苦情が来てしまうので、絶対に問題は起こさないでくださいね、千佳ちゃん」
「……はい」
「千佳ちゃん?」
「分かりました……」
こうして私たちのクラスに一週間フレ……留学生がやってきました。
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