TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―
秘密の会議
真っ暗な部屋の中央に勉強机に置いてある照明を持ってきて、お菓子として持ってきたチョコが散らばったテーブルを照らす。
私は両手を指が交互になるように組んで、両肘をテーブルに。
巷で有名な総司令スタイルの状態で、三人の仲間に声を掛けた。
「さて諸君、皆を集めたのは言うまでもない」
「いや、集められた理由は皆目検討もつかへんで千佳ちゃん」
「そうだね。愛もそう思うよ」
「ごめんなさい、私も先輩方の言うとおりだと思います」
むぅ、ちょっとくらいかっこいい雰囲気で始めたかったのに。
この部屋の主である湖月ちゃんがカーテンを開いて、傾き始めた日の光が入ってくる。
「まぶしっ!」
「千佳ちゃんが締めたんだよ? 反省してね?」
「いや、でも雰囲気が」
「反省してね?」
「……はい」
「千佳先輩が愛先輩に叱られてる……」
「愛ちゃんも成長したんやなぁ。昔は千佳ちゃんにすぐ照れてたんやで、桃ちゃん」
「へぇ、そうなんですか」
湖月ちゃん、昔って言ってもまだ三年経ってないからね?
お婆ちゃんじゃないんだから。
愛ちゃんが成長したのは同意だけどね、愛ちゃんだけじゃなくて皆成長してるけど。
主に背とか、胸とか。
……私の胸は全然成長が見えないんですけど、神様。
「ぐすん」
「千佳ちゃん、だ、大丈夫だよ! まだ小学三年生なんだから!」
「せやで千佳ちゃん。まだまだいける!」
「そうですよ千佳先輩!」
ちらり、桃ちゃんの胸を見る。
彼女の姉である莉里ちゃんは小学四年生にして、既に立派なものをお持ちである。
その妹もやはり姉妹ということだろうか、真面目な桃ちゃんに合ったネイビーシャツの上から、小学二年生にしては群を抜いた膨らみが見える。
ここで一度下を向いてみよう。
うん、絶壁。
「皆なんて嫌いだー!!」
湖月ちゃんの部屋のウォークインクローゼットに逃げ込みます。
あ、湖月ちゃんの制服だ。
くんかくんか、湖月ちゃんの匂いだー。
「ああ、湖月ちゃんの匂いに包まれてる……。これはもう湖月ちゃんに包まれてるのと同じ」
「ちょお待ってや! 恥ずかしいからやめい!」
「いたっ」
私が湖月ちゃんの衣服達に囲まれて堪能していると、顔を真っ赤にした湖月ちゃんのチョップが。
照れる湖月ちゃんはレアなので、痛いけど嬉しかったり。
あ、マゾヒストじゃないですよ?
皆から謝ってもらって、何となくより惨めな気分になって落ち着きました。
今後、胸の話は禁句にしようね。
「それで千佳先輩が私たちを集めた理由はなんですか?」
「よくぞ聞いてくれた」
「えっと、はい」
「桃ちゃんが変なノリについていけてないで」
「これ以上話が寄り道すると進まないから、とりあえず話すね」
「せ、せやな」
私は一つ咳払いを挟んでから、やっと今日の本題へと入るのだった。
「リンファ先輩と莉里ちゃんにお姉ちゃんとしての覇権を奪われそうなんだけど、どうすればいいと思う?」
「……はぁ」
「……千佳ちゃんらしい悩みだね」
「……ここまで溜めておいてそれかい」
「なんでそんなに残念な目で見てくるの!?」
私にとっては存在意義の問題なんだよ!!
「よし皆、リビング行ってゲームしようや」
「この前言ってたやつだよね? 楽しみ」
「あ、えっと、すいません千佳先輩。私も湖月先輩方とゲームを」
こうして千佳ちゃんはお姉ちゃんなんだよ会議は、特に改善策も無いまま解散となった。
リビングへと行ってしまった三人に、泣いて仲間に入れてもらう私がいたことは、メグちゃんと花ちゃんには黙っておいてもらおう。
お姉ちゃんの尊厳、とりあえず現状維持で。
私は両手を指が交互になるように組んで、両肘をテーブルに。
巷で有名な総司令スタイルの状態で、三人の仲間に声を掛けた。
「さて諸君、皆を集めたのは言うまでもない」
「いや、集められた理由は皆目検討もつかへんで千佳ちゃん」
「そうだね。愛もそう思うよ」
「ごめんなさい、私も先輩方の言うとおりだと思います」
むぅ、ちょっとくらいかっこいい雰囲気で始めたかったのに。
この部屋の主である湖月ちゃんがカーテンを開いて、傾き始めた日の光が入ってくる。
「まぶしっ!」
「千佳ちゃんが締めたんだよ? 反省してね?」
「いや、でも雰囲気が」
「反省してね?」
「……はい」
「千佳先輩が愛先輩に叱られてる……」
「愛ちゃんも成長したんやなぁ。昔は千佳ちゃんにすぐ照れてたんやで、桃ちゃん」
「へぇ、そうなんですか」
湖月ちゃん、昔って言ってもまだ三年経ってないからね?
お婆ちゃんじゃないんだから。
愛ちゃんが成長したのは同意だけどね、愛ちゃんだけじゃなくて皆成長してるけど。
主に背とか、胸とか。
……私の胸は全然成長が見えないんですけど、神様。
「ぐすん」
「千佳ちゃん、だ、大丈夫だよ! まだ小学三年生なんだから!」
「せやで千佳ちゃん。まだまだいける!」
「そうですよ千佳先輩!」
ちらり、桃ちゃんの胸を見る。
彼女の姉である莉里ちゃんは小学四年生にして、既に立派なものをお持ちである。
その妹もやはり姉妹ということだろうか、真面目な桃ちゃんに合ったネイビーシャツの上から、小学二年生にしては群を抜いた膨らみが見える。
ここで一度下を向いてみよう。
うん、絶壁。
「皆なんて嫌いだー!!」
湖月ちゃんの部屋のウォークインクローゼットに逃げ込みます。
あ、湖月ちゃんの制服だ。
くんかくんか、湖月ちゃんの匂いだー。
「ああ、湖月ちゃんの匂いに包まれてる……。これはもう湖月ちゃんに包まれてるのと同じ」
「ちょお待ってや! 恥ずかしいからやめい!」
「いたっ」
私が湖月ちゃんの衣服達に囲まれて堪能していると、顔を真っ赤にした湖月ちゃんのチョップが。
照れる湖月ちゃんはレアなので、痛いけど嬉しかったり。
あ、マゾヒストじゃないですよ?
皆から謝ってもらって、何となくより惨めな気分になって落ち着きました。
今後、胸の話は禁句にしようね。
「それで千佳先輩が私たちを集めた理由はなんですか?」
「よくぞ聞いてくれた」
「えっと、はい」
「桃ちゃんが変なノリについていけてないで」
「これ以上話が寄り道すると進まないから、とりあえず話すね」
「せ、せやな」
私は一つ咳払いを挟んでから、やっと今日の本題へと入るのだった。
「リンファ先輩と莉里ちゃんにお姉ちゃんとしての覇権を奪われそうなんだけど、どうすればいいと思う?」
「……はぁ」
「……千佳ちゃんらしい悩みだね」
「……ここまで溜めておいてそれかい」
「なんでそんなに残念な目で見てくるの!?」
私にとっては存在意義の問題なんだよ!!
「よし皆、リビング行ってゲームしようや」
「この前言ってたやつだよね? 楽しみ」
「あ、えっと、すいません千佳先輩。私も湖月先輩方とゲームを」
こうして千佳ちゃんはお姉ちゃんなんだよ会議は、特に改善策も無いまま解散となった。
リビングへと行ってしまった三人に、泣いて仲間に入れてもらう私がいたことは、メグちゃんと花ちゃんには黙っておいてもらおう。
お姉ちゃんの尊厳、とりあえず現状維持で。
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