TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―
柚梨ちゃん、女子会を行う
念願の夢である、小学校の教師になってからはや三年目。
大きな問題が起きることなく、順調に生徒の皆さんとも仲良くなっています。
どれもこれも、私が一年生のときから担当している白い髪の綺麗な女の子、諸弓千佳さんのお陰です。
「それでですね、千佳ちゃんは授業の間も女の子たちに人気なんですよ!」
「……あー」
「最近では六年生の子たちに勉強を教えていたりするみたいで、一体千佳ちゃんは何者なんでしょうか!」
「うー」
「妹の恵ちゃんたちにもとっても信頼されていますし、一年生と二年生からも頼りになるお姉ちゃんなんですよ!」
「そっかー」
「聞いてますか! めぐる!」
「はいはい聞いてるよゆずちん。ほとんど千佳ちんのことだけどね」
「いいじゃないですか! 千佳ちゃんが可愛いのがいけないんです!」
今日は平日ですが、学校での業務を終えてから商店街の中にある居酒屋へやってきています。
高校からの親友であるめぐると一緒に、所謂女子会です。
……居酒屋でも女子会と言っていいのでしょうか?
「本当にゆずちんは千佳ちんが好きだねー」
「当たり前です! そういうめぐるもでしょう?」
「もち。千佳ちんのファンクラブメンバーだしねー」
「めぐるからファンクラブに入りたいと言われたときはびっくりしましたよ。一体何処から情報が漏れたんでしょうか?」
「以前千佳ちんと桃ちんが買い物に来てね、そのときに桃ちんが話してたじゃん」
「なるほど、商店街中に広まったのは?」
「それはうちが広めたんじゃん」
「はぁ。やはりめぐるだったんですか」
あのときは大変でした。
学校の電話が鳴り響いて、職員会議でファンクラブの運営を話し合いましたからね。
むぅ、今考えるとめぐるに腹が立ってきました。
「そ、そんな目で見ないでじゃん」
「じとー」
「わ、分かったじゃん。今日は奢るじゃん」
「わーい、めぐるありがとー!」
「くっ。そのわざと精神年齢下げるのずるいじゃん!」
この前も千佳ちゃんに使いましたが、かなり有効な手段ですね。
ふっふっふ、きっと千佳ちゃんはわざとやったと気付いていないでしょう。
これからも偶に使いましょう。
「でも、本当に大変だったのですからね? まぁそのお陰でファンクラブの運営も人が多くなって、私は楽ができるようになったんですが」
「なら感謝するんじゃん」
「はいはい、ありがとうございましためぐる」
「棒読みじゃん」
学校の先生には私と同年代の人があまりおらず、軽口をたたけるのは昔からの親友で近所に住んでいるめぐるくらいなものです。
お酒が入っていることもありますが、私の気分も高揚してきました。
「あーもー、ゆずちん飲みすぎじゃん」
「そんなことないですよ。まだまだいけます」
「顔真っ赤になってるじゃん」
「いえいえ、あ。少しトイレに行ってきますね」
「ちょちょ!? ふらふらじゃん!?」
めぐるに肩を貸してもらってトイレに行った後、今日はこれでお開きにすることになりました。
むぅ、もう少し飲みたかったのに。
「駄目じゃん。明日も学校じゃん」
「大丈夫ですよ。一睡すれば酔いなんてすぐですから」
「……その体質は普通に羨ましいじゃん」
子供たちの前で酔ってる姿なんて見せられませんからね!
私は生徒の模範である、かっこいい先生になるのです!
「ほらゆずちん、あんまり暴れないで」
「暴れてませーん」
「そんなこと言うと置いていくじゃん?」
「……」
「ゆずちん?」
「……吐きそう」
「ゆずちーん!?」
そうして私、九重柚梨の一日は終わります。
吐いたのか知りたいのですか?
それは、えっと、そうですね。
乙女の秘密です!
大きな問題が起きることなく、順調に生徒の皆さんとも仲良くなっています。
どれもこれも、私が一年生のときから担当している白い髪の綺麗な女の子、諸弓千佳さんのお陰です。
「それでですね、千佳ちゃんは授業の間も女の子たちに人気なんですよ!」
「……あー」
「最近では六年生の子たちに勉強を教えていたりするみたいで、一体千佳ちゃんは何者なんでしょうか!」
「うー」
「妹の恵ちゃんたちにもとっても信頼されていますし、一年生と二年生からも頼りになるお姉ちゃんなんですよ!」
「そっかー」
「聞いてますか! めぐる!」
「はいはい聞いてるよゆずちん。ほとんど千佳ちんのことだけどね」
「いいじゃないですか! 千佳ちゃんが可愛いのがいけないんです!」
今日は平日ですが、学校での業務を終えてから商店街の中にある居酒屋へやってきています。
高校からの親友であるめぐると一緒に、所謂女子会です。
……居酒屋でも女子会と言っていいのでしょうか?
「本当にゆずちんは千佳ちんが好きだねー」
「当たり前です! そういうめぐるもでしょう?」
「もち。千佳ちんのファンクラブメンバーだしねー」
「めぐるからファンクラブに入りたいと言われたときはびっくりしましたよ。一体何処から情報が漏れたんでしょうか?」
「以前千佳ちんと桃ちんが買い物に来てね、そのときに桃ちんが話してたじゃん」
「なるほど、商店街中に広まったのは?」
「それはうちが広めたんじゃん」
「はぁ。やはりめぐるだったんですか」
あのときは大変でした。
学校の電話が鳴り響いて、職員会議でファンクラブの運営を話し合いましたからね。
むぅ、今考えるとめぐるに腹が立ってきました。
「そ、そんな目で見ないでじゃん」
「じとー」
「わ、分かったじゃん。今日は奢るじゃん」
「わーい、めぐるありがとー!」
「くっ。そのわざと精神年齢下げるのずるいじゃん!」
この前も千佳ちゃんに使いましたが、かなり有効な手段ですね。
ふっふっふ、きっと千佳ちゃんはわざとやったと気付いていないでしょう。
これからも偶に使いましょう。
「でも、本当に大変だったのですからね? まぁそのお陰でファンクラブの運営も人が多くなって、私は楽ができるようになったんですが」
「なら感謝するんじゃん」
「はいはい、ありがとうございましためぐる」
「棒読みじゃん」
学校の先生には私と同年代の人があまりおらず、軽口をたたけるのは昔からの親友で近所に住んでいるめぐるくらいなものです。
お酒が入っていることもありますが、私の気分も高揚してきました。
「あーもー、ゆずちん飲みすぎじゃん」
「そんなことないですよ。まだまだいけます」
「顔真っ赤になってるじゃん」
「いえいえ、あ。少しトイレに行ってきますね」
「ちょちょ!? ふらふらじゃん!?」
めぐるに肩を貸してもらってトイレに行った後、今日はこれでお開きにすることになりました。
むぅ、もう少し飲みたかったのに。
「駄目じゃん。明日も学校じゃん」
「大丈夫ですよ。一睡すれば酔いなんてすぐですから」
「……その体質は普通に羨ましいじゃん」
子供たちの前で酔ってる姿なんて見せられませんからね!
私は生徒の模範である、かっこいい先生になるのです!
「ほらゆずちん、あんまり暴れないで」
「暴れてませーん」
「そんなこと言うと置いていくじゃん?」
「……」
「ゆずちん?」
「……吐きそう」
「ゆずちーん!?」
そうして私、九重柚梨の一日は終わります。
吐いたのか知りたいのですか?
それは、えっと、そうですね。
乙女の秘密です!
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