AllFreeOnline〜才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します
偽善者と封印措置
第四世界 天魔迷宮 最深部
「――と、言う訳だ。すまないが、迷宮の管理を引き続き頼むぞ」
『……本当にそうなるのですか?』
「多分……な。その為の準備は済ませてあるからほぼ安心なんだが」
『いいえ、ほぼでは駄目です。99%の当たりでも、1%の外れを引くことがあるのです。私は主様に戻って来て欲しいのです!』
「レン……」
そう、俺はレンの元に来ていた。
今日ログインした俺に、受肉が完了したとの連絡がレンから来ていたので、直接伝えたいことを伝える為、ここにやって来たのだ。
しかし、最近はよく眷属に心配されるな。俺は大丈夫だと思っていたんだがな。
「……なら、お前が俺の外れを取り除いてくれないか? そうすれば99%の安心は、100%になる。レンも安心だろ……なっ?」
『主様……。分かりました、約束ですよ』
「あぁ、約束だ」
約束は守らなければいけないからな。
俺はレンとの約束を胸に刻んで、転移でこの場所を離れた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ネイロ王国 神殿
遂に今ではプレイヤーが来るようになったサウンド王国に、俺は再び足を踏み入れていた(まぁ、エリアボスが弱いからな)。
本来なら修練場で行おうと思っていたが、俺の予想が正しければ、面倒なことになると思ったので――ここで行うことにした。
「すいませ~ん、水晶空いてますか~!」
『え、えぇ、空いてますよ。お使いになりますか?』
「はい、ありがとうございます」
そうして、俺は水晶の間に向かった。
久しぶりに来たこの場所は、相も変わらず神々しい雰囲気であった。
……まぁ、"隠形魔眼鏡"を使えば、どういう魔法でこの現象を行っているか分かるんだけどな。
さて、準備はできている。さっさと始めるとするか。
そう決意した俺は、水晶に手の平を当てた――
種族
***********************************************************
普人族
獣人族
森人族
山人族
魔族
竜人族
機人族
虫人族
天使→高位天使
→天騎士
→御使い
→【天魔】→【天魔神】
【鬼人王】
【龍王】
【種族神:機巧乙女】
ランダム
***********************************************************
色々と物騒な種族が増えてるな。ま、どうせ何を選択しても、意味は無いだろうけど。
……と、言う訳でランダムをポチっとな。
クラクラッ
ランダムを押した俺に、突然の眩暈が襲い掛かって来た。(異常無効)を持ってしてもこうなるということは……まぁ、そういうことなんだな。やっぱりこうなったか。
……さて、鬼が出るか蛇が出るか(あ、どっちにも、会ったk……)。
バタンッ
そんなことを考えながら、俺は地面に倒れ込んで気絶した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ランダムが選択されました
~ERROR~
運営からの特殊保護が始められました
???による介入を確認
……補助リソースを解放します
A.G.C.プログラムを起動
???による介入の阻止に成功しました
続いてT.O.S.F.D《Different》.W《World》.プログラムを起動
……成功しました
以降、肉体の管理は自動的に行われます
続いて封印措置を開始します
呪い:(運営の呪縛)を付与
……失敗しました 再度試みます
……失敗しました 再度試みます
……成功しました
個体名“メルス”のPC権利の剥奪
……失敗しました 再度試みます
……失敗しました 再度試みます
……失敗しました 再度試みます
……失敗しました 再度試みます
トライアンドエラー
……対処として伝説スキル<畏怖嫌厭>を付与
……成功しました
メニューUIを表示不可に設定
……成功しました
また、プレイヤーとの接触を断つ為、エリア"終焉の島"への転送
……成功を確認
封印措置終了後、転送を行います
続いて、種族が選択されます
……[デパックドール]が選択されました
~ERROR~
???の介入を確認
A.G.C.プログラムを再起動
……失敗しました 再度試みます
……失敗しました 再度試みます
……リソースが尽きました
A.G.Cプログラムを強制終了します
……一部阻止に成功しました
これにより、No.niの解放を防ぎました
……種族:[■■]を創造・選択されました
これ以上の干渉の不可を確認
個体名:“メルス”を強制転送します
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
???
「……知らない天上だ」
はてさて、ここは一体何処なのだろうか。マップ機能を使おうにも、UIが開かなくなってるし、どうするか……。
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