AllFreeOnline〜才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します
01-12 チュートリアル その06
ピコーン
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CLEAR!!
初期クエスト02
報酬:SP+5
NEXT
初期クエスト03 ステータスを上げよう
報酬:???
説明:今の戦闘でもらえる経験値は、どの種族でもLvを上げられるよう、五倍にしておいたからLvアップしたはずだよ
それによって手に入るBPを使って、さっそくステータスを強化してみよう!
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やっとこさワイバーンから出てきた時、クエスト達成の音が鳴った。
そして、次のクエストの説明文を見て俺は仰天する。
「ハァ? 五倍にする? ただでさえLv1の俺が適正Lv30以上のエリアボスをソロで倒したから大量にボーナスが入ると思うのに、それを五倍にする? 絶対に異常成長だろ、もう人前に出れないじゃん! 町を歩いててバレたら、絶対チーター呼ばわりされるじゃないか……」
激しく喚いてから、ガックリと落ち込む。
たしかにボス殺しで経験値をガッポリ、ぐらいは計画していたが……五倍は想定外だ。
親切心が裏目に出る、とはこのことだな。
「ま、まあ、天使も竜人族みたいに、意外と成長しづらい種族かもしれないし……い、いちおう確認してみるか」
自分に暗示をかけているだけで、ほとんど確証は持てないが……希望は捨てず、見てみると――。
「……お、オーマイガー」
絶望の数値が、そこには記されていた。
最初はただその急激な変化に思考を停止させてしまったが、さまざまな不可解な点を見つけだし少しだけ冷静さを取り戻す。
「何があったんだ……そ、そうだ! たしかログ機能があったはず! それを見れば真実が分かる!」
そうして真実を見つけだし、再び俺は思考停止状態に陥った。
いったい何が起きたのか、それはステータスと新しい称号を見てもらえば分かる――
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ステータス
名前:メルス (男)
種族:天使Lv50 MAX
職業:旅人Lv30 MAX・錬金士Lv1
HP:150 
MP:250 
AP:150 
STR:19<+1>
VIT:19<+1>
AGI:19<+1>
DEX:29<+2>
LUC:29<+2>
BP:300
メイン
(空き)(空き)(空き)
スキルリスト
武術
(大剣術Lv10)(短剣術Lv10)(大盾術Lv10)
(小盾術Lv10)(両手盾術Lv10)
(気闘術Lv10)(魔闘術Lv10)
魔法
(天使魔法Lv50)CS(恢復魔法Lv25)
(暴風魔法Lv15)(煌魔法Lv20)(冥魔法Lv10)
(時魔法Lv10)(空間魔法Lv10)(業火魔法Lv25)
身体
(天使翼生成Lv50)CS(舞空Lv10)(体幹Lv50)
(身体強化Lv50)(魔力支配Lv20)
(能力値向上補正Lv10)(冥想Lv10)
(戦線離脱Lv50)(回避Lv20)(異常激減Lv10)
(悪食Lv30)MAX→【??】へ統合
技能
(錬金Lv2)(調合Lv1)(採取Lv1)
(中級鑑定Lv25)(中級隠蔽Lv25)
(言語理解Lv50)(気配感知Lv20)
特殊
(旅人の心得Lv30)MAX(錬金の心得Lv1)
(善なる心Lv50)CS(悪魔キラーLv1)
(正なる心Lv30)MAX(優越Lv30)MAX
(羨望Lv30)MAX(攻撃無効Lv-)
SP:60
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称号リスト
『亜竜殺し』→(〃Lv1)(竜殺しLv1)に統合
『亜竜殺し・ソロ』(竜殺しLv1)
『大物喰らい』(〃Lv1)
『初めてのエリア解放』スキル枠+1・Lv上昇時BP+1
『最速種族限界Lv到達』スキル枠+1・種族変化条件緩和
『最速職業限界Lv到達』スキル枠+1・職業転職条件緩和
『怒り狂う者』 【??】
『魔物喰らい』 (雑食)→【??】
『高望む者』 【??】
『希う者』 【??】
『耐え忍ぶ者』 【??】
『捧げし者』 【??】
『救いし者』 【??】
『弁えし者』 【??】
『慎む者』 【??】 
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先に言っておくと、<>の中の数値は補正値である。
(能力値向上補正)は素の能力値にプラスして、(能力値×0.01×スキルLv)の補正を与えるのだ。
職業と種族による補正は、素の能力値として適応してくれるのでありがたい。
(天使魔法)に付いているCSとは、恐らくカウンターストップ。
進化先が表示されなかったことから、天使が進化しないと何も変わらないということを示しているのだろう。
「……って、そうじゃないそうじゃない。感謝してどうするんだ!」
今は驚いているんだったな。
種族と職業は結局MAX状態だし、称号もたくさん……というか【??】の方が多い。
BPも称号の効果で+50、これだけでもまあ文句はある。
なのでいろいろとツッコミたいが、これだけは言わせてもらう。
「俺は、俺はボッチじゃねーー!」
ボッチじゃない、孤独を愛するだけだ!
細かい確認は、チュートリアルが終わってからでいいよな。
精神的に滅入ってきたし、どんどんBPを使って次のクエストに行こう。
そんなわけで、振った俺のステータスがこれだ――
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HP:500
MP:500
AP:500
STR:64
VIT:64
AGI:64
DEX:64
LUC:64
BP:0
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よし、綺麗に並んだ。
「どうせなら、一定にしたかったんだよ。構成とかどうでもいいし、これが俺のゲームスタイルだ」
そういうのは人それぞれで自由なんだ。
俺は極振りを肯定するが、自分が好んでするわけじゃない。
何かに長けた人よりも、ある一定の水準でなんでもできる人になりたいんだ。
そんなことを思っていると――
ピコーン
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CLEAR!!
初期クエスト03
報酬:SP+5
NEXT
初期クエスト04 町に戻ろう
報酬:???
説明:これでチュートリアルは終了
最後に1度町に歩いて戻ってみよう
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今までの俺だったら、きっと運営にクレームをつけていただろう。
だが、今のLvMAXの俺ならば違う。
きっと帰って見せる……あっ、でもその前に亜竜をなんとかしないと(そう、亜竜をずっと放置していた)。
とりあえずではあるが亜竜は、(空間魔法)の一つ“空間収納”の中に入れた。
これで準備も万端、さぁ町へ戻ろう……と足を進めた瞬間――。
≪ただいま、シンフォ高山のエリアボスが討伐されました。
これにより、以降シンフォ高山に出てくるエリアボスの強さは、通常通りとなります。
皆様、奮ってご参加ください≫
なんでバラしちゃうんだよー!!
やっぱりクレームしたくなるじゃねぇか!
「ハァ……。とりあえず、町に戻ろう」
止めてしまった足を動かし、重い足取りで下山していった。
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