初心者がVRMMOをやります(仮)
進め方の決定
今日も全てやることを終えて、「TabTapS!」の世界ヘ繋ぐ。
覚えることは多いが、クエストをまずクリアするのが目標だ。
昨日もいた休息場で今日の話し合いが始まった。
「よろしくお願いします!」
セバスチャンにそう言って笑いかけると、思いっきり笑われた。
「それで、どのように進めるかは決めて来ましたか?」
「昨日お会いした方に、私の服装だと前衛は難しいって言われたのを踏まえて、魔法使いを目指します!」
すぐさまセバスチャンがため息をついた。
「ミ・レディ? 前衛が難しいから魔法使いというのはちょっと……。後衛から出来る弓使いというのもいるんですが……」
「……照準合わせが難しそうなので」
「なるほど。魔法であれば広範囲魔法を使用すれば何とかなると……。あながち間違いではありませんが、かなり大変になれりますよ」
「それでも、やってみます! それに現実世界じゃ魔法は使えませんから」
「かしこまりました。ミ・レディ。ただ、先日受けたクエストだけはクリアさせる必要がありますので、やりましょう。次回からはああいう手合いのものは選ばないでください」
「どうして、ですか?」
「先日、ミ・レディが選ばれたクエストは剣士向けのクエストです。これからは、魔法を使えるようにするためのクエストを選ばれる必要があります」
「……分かりました」
「それから、攻撃魔法を重点的にしますか? 回復を重点におきますか?」
「両方やりたいです」
躊躇うことなく要望を伝えると、セバスチャンが苦笑していた。
「かしこまりました。では、攻撃魔法を数個覚えたらすぐさま回復魔法を重点的に覚えましょう。何せ、ミ・レディの装備は紙に等しいですから」
「紙!?」
「はい。その装備はほとんど物理防御力がありません。そういった装備を紙と呼びます。しかもミ・レディはLV1。つまり、モンスターの攻撃を食らえば間違いなく一撃で死にます」
「だから回復魔法ですか」
「はい。それからAGIもあげて、回避率を上げましょう。つまり、ミ・レディが優先してあげるべきステータスは、MND、WIS、VIT、INTですね」
「あの……サブ職業で、色んなものを作りたいんです」
その言葉にセバスチャンが不思議そうな顔をした。
「料理……くらいしか現実世界では出来なくて。と言っても、レトルトくらいですけど。だから自分で一から料理も作りたいし、アクセサリーを作ったり、洋服を縫ったりしてみたいんです。だと、器用さも必要なのかなって」
「でしたら、尚更LVUPの時にDEXをあげる必要はないですよ。そういったものを作っていけば、自然に上がります。INTやWITも魔法を使えば少しは自然に上がりますが、魔法職には難しいものがあります」
「えっと?」
「今申し上げたものは、LVUP時に自分で選んで上げるもの、です。クエスト以外の時間をミ・レディがものづくりに励めば、その分DEXも上がります。最初は失敗が多いでしょうが、我慢してください」
「はいっ!」
言外に「失敗して当然。それを恐れずにやれ」と言われたような感じがして、カナリアは嬉しかった。
「では、クエストに行きましょう。ここからはスキルも使います。薬草を集めるのには『採取』と『鑑定』いうスキルです。適当に色々拾ってみてください」
「はいっ」
「周囲の敵索も怠らないようにしてください。これもスキル『敵索』を使います」
張り切るカナリアに、セバスチャンが優しく言ってきた。
覚えることは多いが、クエストをまずクリアするのが目標だ。
昨日もいた休息場で今日の話し合いが始まった。
「よろしくお願いします!」
セバスチャンにそう言って笑いかけると、思いっきり笑われた。
「それで、どのように進めるかは決めて来ましたか?」
「昨日お会いした方に、私の服装だと前衛は難しいって言われたのを踏まえて、魔法使いを目指します!」
すぐさまセバスチャンがため息をついた。
「ミ・レディ? 前衛が難しいから魔法使いというのはちょっと……。後衛から出来る弓使いというのもいるんですが……」
「……照準合わせが難しそうなので」
「なるほど。魔法であれば広範囲魔法を使用すれば何とかなると……。あながち間違いではありませんが、かなり大変になれりますよ」
「それでも、やってみます! それに現実世界じゃ魔法は使えませんから」
「かしこまりました。ミ・レディ。ただ、先日受けたクエストだけはクリアさせる必要がありますので、やりましょう。次回からはああいう手合いのものは選ばないでください」
「どうして、ですか?」
「先日、ミ・レディが選ばれたクエストは剣士向けのクエストです。これからは、魔法を使えるようにするためのクエストを選ばれる必要があります」
「……分かりました」
「それから、攻撃魔法を重点的にしますか? 回復を重点におきますか?」
「両方やりたいです」
躊躇うことなく要望を伝えると、セバスチャンが苦笑していた。
「かしこまりました。では、攻撃魔法を数個覚えたらすぐさま回復魔法を重点的に覚えましょう。何せ、ミ・レディの装備は紙に等しいですから」
「紙!?」
「はい。その装備はほとんど物理防御力がありません。そういった装備を紙と呼びます。しかもミ・レディはLV1。つまり、モンスターの攻撃を食らえば間違いなく一撃で死にます」
「だから回復魔法ですか」
「はい。それからAGIもあげて、回避率を上げましょう。つまり、ミ・レディが優先してあげるべきステータスは、MND、WIS、VIT、INTですね」
「あの……サブ職業で、色んなものを作りたいんです」
その言葉にセバスチャンが不思議そうな顔をした。
「料理……くらいしか現実世界では出来なくて。と言っても、レトルトくらいですけど。だから自分で一から料理も作りたいし、アクセサリーを作ったり、洋服を縫ったりしてみたいんです。だと、器用さも必要なのかなって」
「でしたら、尚更LVUPの時にDEXをあげる必要はないですよ。そういったものを作っていけば、自然に上がります。INTやWITも魔法を使えば少しは自然に上がりますが、魔法職には難しいものがあります」
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