初心者がVRMMOをやります(仮)
名月クエスト 5
翌日、ギルド本拠地でカナリアたちの行動報告がなされていく。
「ある意味シュールだよなぁ」
ディスカスがぼそりと呟いた。
「確かにねぇ。ウサミミカナリアちゃんが、白兎と対峙しているスクショ見せてもらったけど」
「なるほど」
その日はクィーンを始めそういったものに詳しい人物のほとんどがログインしないため、写真を見せずに話しになっていく。
「いいんじゃないか? その寺っぽいという建物はどうやったんだ?」
「使っていない廃寺を改築したんだそうですよ。ちなみに、昨日約束したエリは『目指せ宮大工』だそうですから」
ディッチの問いにジャッジがあっさりと答える。
「……大黒柱に使えるくらいの角……ねぇ。大きさ自体もドラゴン並みって事はレイド戦扱いでもおかしくないんじゃないか?」
「らしいです。なので、量が多くて向こうのギルマスは慌てふためいてました」
「女帝の了承が得られたら、俺らがレイドに参戦ってのはどうだ?」
ディスカスがすぐさま提案していく。
「その分割引してもらってか? っていうか、トニーさんがそんなもの見つけたら、あっさり拠点をマリル諸島に持って行くぞ」
「お祖母様もです。……きっと」
ディッチとユーリが互いに言い合い、頷いていた。
「とりあえずトニーさんが来たら、屋台クエストに回ってもらって大丈夫か?」
「大丈夫ですよ。今日一日で十月分は終了だそうですし、逆にレットに来てもらったほうがいいかもしれません」
「りょーかい。もう一人女の子の知り合いが増えるのは嬉しい」
げへへへと笑うスカーレットはどう見ても中年のおっさんのようだった。
そして、マリル諸島に渡り、エリと同じギルドから二人足した六人パーティでやることになった。
白兎を狩って解体した数は、「神社仏閣を愛する会」のギルマスがお願いした数をはるかに超えていたという。
「ある意味シュールだよなぁ」
ディスカスがぼそりと呟いた。
「確かにねぇ。ウサミミカナリアちゃんが、白兎と対峙しているスクショ見せてもらったけど」
「なるほど」
その日はクィーンを始めそういったものに詳しい人物のほとんどがログインしないため、写真を見せずに話しになっていく。
「いいんじゃないか? その寺っぽいという建物はどうやったんだ?」
「使っていない廃寺を改築したんだそうですよ。ちなみに、昨日約束したエリは『目指せ宮大工』だそうですから」
ディッチの問いにジャッジがあっさりと答える。
「……大黒柱に使えるくらいの角……ねぇ。大きさ自体もドラゴン並みって事はレイド戦扱いでもおかしくないんじゃないか?」
「らしいです。なので、量が多くて向こうのギルマスは慌てふためいてました」
「女帝の了承が得られたら、俺らがレイドに参戦ってのはどうだ?」
ディスカスがすぐさま提案していく。
「その分割引してもらってか? っていうか、トニーさんがそんなもの見つけたら、あっさり拠点をマリル諸島に持って行くぞ」
「お祖母様もです。……きっと」
ディッチとユーリが互いに言い合い、頷いていた。
「とりあえずトニーさんが来たら、屋台クエストに回ってもらって大丈夫か?」
「大丈夫ですよ。今日一日で十月分は終了だそうですし、逆にレットに来てもらったほうがいいかもしれません」
「りょーかい。もう一人女の子の知り合いが増えるのは嬉しい」
げへへへと笑うスカーレットはどう見ても中年のおっさんのようだった。
そして、マリル諸島に渡り、エリと同じギルドから二人足した六人パーティでやることになった。
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