初心者がVRMMOをやります(仮)
女帝の持つ力
ディッチたちが囲炉裏のある部屋に行くと、シュウは足の痺れで少しばかりおかしくなっていたようだった。
しかも板の間に直接座っているのだから痛いだろう。
どんなに不満のある客だろうと、座布団と茶を出すはずのクィーンらしからぬ行動である。
「ふん。こやつに礼儀を教えるにはこれ位せぬとな」
「……」
一体何をやらかした。その言葉をディッチたちは飲み込んだ。
「して、そちらは話は済んだのか?」
「それなりに。一応サイレンさんが厳選した六人を無償で借りることになりました」
「左様か」
そして、クィーンはディッチたちに座るよう促した。
「……お主は何故、正座をした?」
座ったサイレンに、クィーンが面白そうに訊ねた。
「シュウがしていたので」
「正直であるな」
「これ以上、恥の上塗りはしたくない」
こちらでもみっちりとサイレンとタブレット越しでレイを絞った。どれくらい恥さらしのことをやったのか、二人とも分かったらしい。
煙管を吸うと、クィーンはあらぬ方向を向いた。
「サイレンとやらよ、お主は寡黙が美徳と思うておるか? もう少し己の意見を言わぬか。それから機械に頼りすぎぬことじゃの。たまには己の足で調べることが大事じゃ。
シュウもじゃか、サイレンお主も、そのままでは人の上に立てぬぞ」
「!」
驚愕するサイレンの顔。それだけで事実だと分かる。
「もう少し、粘るかと思うたが、あっけないの」
「いつ……」
「我に知らぬことはない」
しれっと言い切るが、それでは理由になっていない。
改めて「女帝」の持つ人脈に、ディッチこと良平はため息しか出てこなかった。
「して、カーティス殿よ」
「なんでしょう?」
「ここから鹿威しを見れるように作るも一興じゃの」
「!! さすがです。私もこの部屋に何か足りないと思っていました! それでしたか!」
唐突にかわった話に、シュウも安心したのかそのまま倒れていた。
しかも板の間に直接座っているのだから痛いだろう。
どんなに不満のある客だろうと、座布団と茶を出すはずのクィーンらしからぬ行動である。
「ふん。こやつに礼儀を教えるにはこれ位せぬとな」
「……」
一体何をやらかした。その言葉をディッチたちは飲み込んだ。
「して、そちらは話は済んだのか?」
「それなりに。一応サイレンさんが厳選した六人を無償で借りることになりました」
「左様か」
そして、クィーンはディッチたちに座るよう促した。
「……お主は何故、正座をした?」
座ったサイレンに、クィーンが面白そうに訊ねた。
「シュウがしていたので」
「正直であるな」
「これ以上、恥の上塗りはしたくない」
こちらでもみっちりとサイレンとタブレット越しでレイを絞った。どれくらい恥さらしのことをやったのか、二人とも分かったらしい。
煙管を吸うと、クィーンはあらぬ方向を向いた。
「サイレンとやらよ、お主は寡黙が美徳と思うておるか? もう少し己の意見を言わぬか。それから機械に頼りすぎぬことじゃの。たまには己の足で調べることが大事じゃ。
シュウもじゃか、サイレンお主も、そのままでは人の上に立てぬぞ」
「!」
驚愕するサイレンの顔。それだけで事実だと分かる。
「もう少し、粘るかと思うたが、あっけないの」
「いつ……」
「我に知らぬことはない」
しれっと言い切るが、それでは理由になっていない。
改めて「女帝」の持つ人脈に、ディッチこと良平はため息しか出てこなかった。
「して、カーティス殿よ」
「なんでしょう?」
「ここから鹿威しを見れるように作るも一興じゃの」
「!! さすがです。私もこの部屋に何か足りないと思っていました! それでしたか!」
唐突にかわった話に、シュウも安心したのかそのまま倒れていた。
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