老舗MMO(人生)が終わって俺の人生がはじまった件
245話 第二次MD攻略作戦準備
「それでは第二次ダンジョン攻略隊の班分けを行う」
小隊長が各班分けを発表する。
第一隊 隊長ユキムラ 攻略MDタケハ町 ソーア火山MD
第二隊 隊長レン 攻略MDホキド町 永久凍土MD
第三隊 隊長ソーカ 攻略MDクザヤ町 砂丘MD
第四隊 隊長ヴァリィ 攻略MDミツゲツ町 大洞穴MD
第五隊 隊長タロ 攻略MDバツ町 大灯台MD
それぞれ副隊長と残り10名の精鋭が選ばれている。
基本的な計画はそれぞれのMDに近い町へと移動して、その町での商売と攻略の拠点を構築。
その後、各隊が連絡を取り合いダンジョンを同時攻略を行う。
テンゲン国内での行動の円滑化のために、すでにライセツ村を救った経緯などを帝へと報告させている。
情報諜報に関してはレン傘下の部隊が動いて、白狼隊のことについても、来訪者であることを軸に都合のいいストーリーが作られている。
そこには地底の妖怪たちにも言及されており、いざという時は友であるユキムラのもと強大な力となって協力してくれれうだろう、と。やや大げさにユキムラたちの功績を伝えている。
これからいく各町のダンジョンはすでにテンゼン国の冒険者ギルドの把握しているダンジョンのため、各町でそれぞれ冒険者登録を行って、決まりに従って宝物を分配となる。
ほぼ同時期に合計7箇所のダンジョン攻略、テンゼン国がひっくり返るほどの騒ぎになるだろう……
「えー、それじゃぁ皆それぞれの班での奮戦を期待します。
もちろん、準備もしっかりと怠らないこと。
あと、引くことを恥だなんて思わないこと、引くべき時にきちんと退けないほうが恥です。
皆が無事にザンゲツの町で再開できることを楽しみにしています」
ユキムラのありがたいお言葉を聞いて隊員たちには涙を流し感動するものまで出る始末。
ユキムラは何度もこういうのは止めて欲しいと嘆願したが、レンにもソーカにもヴァリィにさえ仕方ないので耐えるようにと言われてしまっていた。
絶対的なカリスマが率いていたほうが、色々と楽なので仕方ながないのであった。
冒険者たちは心底白狼隊たちの強さにしびれ、ユキムラの研ぎ澄まされた戦闘スタイルに芸術的な感動を憶えていたし、自分たち自身をここまで育て上げてくれた計り知れない恩義を感じている。
組織としてはこれほど理想的な忠誠心を持ってくれるユキムラカリスマ方式はたとえ本人が嫌がったとしてもこれ以上に良い方法はなかった。
テンゲン王国攻略は今、加速度的に進行することになる。
「それでは、各自目的地へ進行する!」
死の風穴を渡る橋をマイクロバス型の車両が次から次へと煙を上げて走っていく。
白狼隊が各地への攻略作戦を実行に移す日が訪れたのだ。
20人は生活が可能な性能を持つ移動型拠点だ。
移動時には悪路だろうと問題ない、と言うか、水路も行ける、言ってしまえば飛べる。
移動速度は、陸路で最高150キロ、水路だと40ノット(約時速74キロ)、空中移動は魔法制御のため150ノット(約時速270キロ)までにしてある。
攻撃装備は今回搭載しておらず、その代わり女神の壁と同等の防御結界展開が可能で、備え付けのアイテムボックス内にはGUの戦闘型を10体、医療型を2体収納してある。
帝都に5台で突入すればたぶん1時間以内で制圧可能だろう……
もしユキムラが野心を持ったら世界の国々の王はお終いだ。
ユキムラにそういう選択を取らせないように精々善政を敷いて欲しいとレン辺りは考えている。
もし、ユキムラがそういう選択肢を取ったらそれはそれで楽しいなぁとも、考えている。
「提示連絡ー皆順調ですかー」
「こちらレン隊問題ありません」
「こちらソーカ問題ありません」
「こちらヴァリィよー、接敵しそうだったけど魔法で片付けただけー」
「ワン!」
「皆問題ないねー。それにしてもいい天気で眠くなるね~」
「自動運転だとすることないですからねー」
「クザヤ町は干物が美味しいらしいんで楽しみですー」
「隊員たちもいい具合にリラックスできてるわよぉ~」
「ワオン!」
テンゲン国はダンジョンが多く、ダンジョンで発生する魔物が手強い国でもある。
そんな国を鼻歌交じりで危険なルートを無視して突っ走っていることは異常なことだ。
普通に旅をすれば町から町へも慎重に進む必要があり、魔物に移動手段を奪われることも少なくない。
この国に腕利きの冒険者が多く集まるのはそういう理由もある。
当然物資の輸送一つとっても大きな規模の護衛部隊が必要になり、ギルドへの依頼は絶えることがない。
ユキムラは安全な輸送や移動の確保にGUを用いてはどうかとレンに提言したことがあるが、そういった冒険者との兼ね合いがあるために各地へ移動して安易にそういったサービスを展開することは反対された。
あくまでもGUは都市防衛に用いるべき。
それがレンの意見だった。
ユキムラとしては全ての人間が幸せで安全な生活を送ってほしいという理想はあるが、この国に置いての冒険者の位置づけを犯すのも、それは違うなとレンの提言に従うことにした。
こうして白狼隊の分隊は危険な行程も問題なく踏破し、各町での拠点づくりへと着手することになる。
白狼隊がテンゲン国に到着して、まだ半年しかたっていない。
今までの国で最も早いペースで攻略が進んでいる。
日が高くなり、季節は夏になろうとしていた。
小隊長が各班分けを発表する。
第一隊 隊長ユキムラ 攻略MDタケハ町 ソーア火山MD
第二隊 隊長レン 攻略MDホキド町 永久凍土MD
第三隊 隊長ソーカ 攻略MDクザヤ町 砂丘MD
第四隊 隊長ヴァリィ 攻略MDミツゲツ町 大洞穴MD
第五隊 隊長タロ 攻略MDバツ町 大灯台MD
それぞれ副隊長と残り10名の精鋭が選ばれている。
基本的な計画はそれぞれのMDに近い町へと移動して、その町での商売と攻略の拠点を構築。
その後、各隊が連絡を取り合いダンジョンを同時攻略を行う。
テンゲン国内での行動の円滑化のために、すでにライセツ村を救った経緯などを帝へと報告させている。
情報諜報に関してはレン傘下の部隊が動いて、白狼隊のことについても、来訪者であることを軸に都合のいいストーリーが作られている。
そこには地底の妖怪たちにも言及されており、いざという時は友であるユキムラのもと強大な力となって協力してくれれうだろう、と。やや大げさにユキムラたちの功績を伝えている。
これからいく各町のダンジョンはすでにテンゼン国の冒険者ギルドの把握しているダンジョンのため、各町でそれぞれ冒険者登録を行って、決まりに従って宝物を分配となる。
ほぼ同時期に合計7箇所のダンジョン攻略、テンゼン国がひっくり返るほどの騒ぎになるだろう……
「えー、それじゃぁ皆それぞれの班での奮戦を期待します。
もちろん、準備もしっかりと怠らないこと。
あと、引くことを恥だなんて思わないこと、引くべき時にきちんと退けないほうが恥です。
皆が無事にザンゲツの町で再開できることを楽しみにしています」
ユキムラのありがたいお言葉を聞いて隊員たちには涙を流し感動するものまで出る始末。
ユキムラは何度もこういうのは止めて欲しいと嘆願したが、レンにもソーカにもヴァリィにさえ仕方ないので耐えるようにと言われてしまっていた。
絶対的なカリスマが率いていたほうが、色々と楽なので仕方ながないのであった。
冒険者たちは心底白狼隊たちの強さにしびれ、ユキムラの研ぎ澄まされた戦闘スタイルに芸術的な感動を憶えていたし、自分たち自身をここまで育て上げてくれた計り知れない恩義を感じている。
組織としてはこれほど理想的な忠誠心を持ってくれるユキムラカリスマ方式はたとえ本人が嫌がったとしてもこれ以上に良い方法はなかった。
テンゲン王国攻略は今、加速度的に進行することになる。
「それでは、各自目的地へ進行する!」
死の風穴を渡る橋をマイクロバス型の車両が次から次へと煙を上げて走っていく。
白狼隊が各地への攻略作戦を実行に移す日が訪れたのだ。
20人は生活が可能な性能を持つ移動型拠点だ。
移動時には悪路だろうと問題ない、と言うか、水路も行ける、言ってしまえば飛べる。
移動速度は、陸路で最高150キロ、水路だと40ノット(約時速74キロ)、空中移動は魔法制御のため150ノット(約時速270キロ)までにしてある。
攻撃装備は今回搭載しておらず、その代わり女神の壁と同等の防御結界展開が可能で、備え付けのアイテムボックス内にはGUの戦闘型を10体、医療型を2体収納してある。
帝都に5台で突入すればたぶん1時間以内で制圧可能だろう……
もしユキムラが野心を持ったら世界の国々の王はお終いだ。
ユキムラにそういう選択を取らせないように精々善政を敷いて欲しいとレン辺りは考えている。
もし、ユキムラがそういう選択肢を取ったらそれはそれで楽しいなぁとも、考えている。
「提示連絡ー皆順調ですかー」
「こちらレン隊問題ありません」
「こちらソーカ問題ありません」
「こちらヴァリィよー、接敵しそうだったけど魔法で片付けただけー」
「ワン!」
「皆問題ないねー。それにしてもいい天気で眠くなるね~」
「自動運転だとすることないですからねー」
「クザヤ町は干物が美味しいらしいんで楽しみですー」
「隊員たちもいい具合にリラックスできてるわよぉ~」
「ワオン!」
テンゲン国はダンジョンが多く、ダンジョンで発生する魔物が手強い国でもある。
そんな国を鼻歌交じりで危険なルートを無視して突っ走っていることは異常なことだ。
普通に旅をすれば町から町へも慎重に進む必要があり、魔物に移動手段を奪われることも少なくない。
この国に腕利きの冒険者が多く集まるのはそういう理由もある。
当然物資の輸送一つとっても大きな規模の護衛部隊が必要になり、ギルドへの依頼は絶えることがない。
ユキムラは安全な輸送や移動の確保にGUを用いてはどうかとレンに提言したことがあるが、そういった冒険者との兼ね合いがあるために各地へ移動して安易にそういったサービスを展開することは反対された。
あくまでもGUは都市防衛に用いるべき。
それがレンの意見だった。
ユキムラとしては全ての人間が幸せで安全な生活を送ってほしいという理想はあるが、この国に置いての冒険者の位置づけを犯すのも、それは違うなとレンの提言に従うことにした。
こうして白狼隊の分隊は危険な行程も問題なく踏破し、各町での拠点づくりへと着手することになる。
白狼隊がテンゲン国に到着して、まだ半年しかたっていない。
今までの国で最も早いペースで攻略が進んでいる。
日が高くなり、季節は夏になろうとしていた。
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コメント
ノベルバユーザー337301
タロ隊の意思疎通は。。どうなるんだろ«٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク