俺の高校生活に平和な日常を
第4章 #1「うかうかなんかしてられない!」
 2016/5/25
5月もやがて終わりに向かっていた。
 「ハア〜〜〜〜〜」
 まだ五月病を抜け切れていない俺は登校してすぐ机に突っ伏しながら深いため息を吐いた。今の俺は何もする気が起きない。願うなら5月の終わりまで五月病者増加により休校になってくれないものだろうか?
 「随分お疲れみたいですね?」
 そんなことを考えていると誰かに声をかけられた。ふと顔をあげるとそこにはみのりが立っていた。最近学校でもよく話す為、周囲の男子からは殺意を向けられることも少なからず増えてきたがそれも今は気にするのもめんどくさくなっている。
 「疲れてるっていうより何もやる気が起きないだけだよ。五月病患者だよ」
 「なるほど。確かにこの時期は何故かやる気が出てこないですよねー」
 みのりは頰に手を当て共感の意を示した。みのりとこの気持ちを共有出来るとは思いもしなかった。
 「ハア〜、帰りて〜」
 ため息をするかのように漏れる怠惰の声。しかしそれをかき消すかのように朝のSHRの時間を知らせるチャイムが鳴り響いた。
 「ハーイ、みんなおはよー!」
 チャイムが鳴り終わると教室のドアの方から元気いっぱいの声が聞こえてきた。教室に居た生徒がほぼ同時にドアの方に視線を向けるとそこには我等が誇る美人教師、優香先生が入ってきた。
 相変わらず男女関係なく魅了するくびれボディーにエロティックなピンクのフレームメガネ。
 「おはよーざいまーす!!」
 あちこちから聞こえる生徒の挨拶を聞き俺も背中に重しを乗せられたように重い体を起こした。
 「じゃあまた後で」
 「あ、うん」
 みのりは優香先生が教室に入ってくるのを見ると俺に軽く挨拶を交わし自分の席に戻って行った。
 「みんな席に着いてね。SHR始めるから」
 優香先生はそう言いながら教壇に向かった。教壇に着き生徒名簿を置くとさっきの挨拶より少し抑えめの声で話し始めた。
 「もう5月も終わりそうでこれから梅雨入りしてやる気出てこないかもしれないけど、ちゃんと学校に来てよ!」
 そうだ。ちょうど来週には6月に入るがそれと同時に梅雨入りが始まるらしい。
 だがその前に今週の日曜日には俺の生誕祭2016が待っている。特に何かを期待している訳でもないが今年はいい誕生日を迎えたいものだ。例年梓と2人でケーキを食べるだけだったものだから高校生になったのだからもっと記憶に残る1日にしたいぜ。
 しかしそんな浮かれた気持ちを吹き飛ばす一言を優香先生から発せられた。
 「みんな分かってると思うけど、来月中間テストが待ってるからね」
5月もやがて終わりに向かっていた。
 「ハア〜〜〜〜〜」
 まだ五月病を抜け切れていない俺は登校してすぐ机に突っ伏しながら深いため息を吐いた。今の俺は何もする気が起きない。願うなら5月の終わりまで五月病者増加により休校になってくれないものだろうか?
 「随分お疲れみたいですね?」
 そんなことを考えていると誰かに声をかけられた。ふと顔をあげるとそこにはみのりが立っていた。最近学校でもよく話す為、周囲の男子からは殺意を向けられることも少なからず増えてきたがそれも今は気にするのもめんどくさくなっている。
 「疲れてるっていうより何もやる気が起きないだけだよ。五月病患者だよ」
 「なるほど。確かにこの時期は何故かやる気が出てこないですよねー」
 みのりは頰に手を当て共感の意を示した。みのりとこの気持ちを共有出来るとは思いもしなかった。
 「ハア〜、帰りて〜」
 ため息をするかのように漏れる怠惰の声。しかしそれをかき消すかのように朝のSHRの時間を知らせるチャイムが鳴り響いた。
 「ハーイ、みんなおはよー!」
 チャイムが鳴り終わると教室のドアの方から元気いっぱいの声が聞こえてきた。教室に居た生徒がほぼ同時にドアの方に視線を向けるとそこには我等が誇る美人教師、優香先生が入ってきた。
 相変わらず男女関係なく魅了するくびれボディーにエロティックなピンクのフレームメガネ。
 「おはよーざいまーす!!」
 あちこちから聞こえる生徒の挨拶を聞き俺も背中に重しを乗せられたように重い体を起こした。
 「じゃあまた後で」
 「あ、うん」
 みのりは優香先生が教室に入ってくるのを見ると俺に軽く挨拶を交わし自分の席に戻って行った。
 「みんな席に着いてね。SHR始めるから」
 優香先生はそう言いながら教壇に向かった。教壇に着き生徒名簿を置くとさっきの挨拶より少し抑えめの声で話し始めた。
 「もう5月も終わりそうでこれから梅雨入りしてやる気出てこないかもしれないけど、ちゃんと学校に来てよ!」
 そうだ。ちょうど来週には6月に入るがそれと同時に梅雨入りが始まるらしい。
 だがその前に今週の日曜日には俺の生誕祭2016が待っている。特に何かを期待している訳でもないが今年はいい誕生日を迎えたいものだ。例年梓と2人でケーキを食べるだけだったものだから高校生になったのだからもっと記憶に残る1日にしたいぜ。
 しかしそんな浮かれた気持ちを吹き飛ばす一言を優香先生から発せられた。
 「みんな分かってると思うけど、来月中間テストが待ってるからね」
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