俺の高校生活に平和な日常を
第3章 #23「魔女っ子★イーリス」
 ---「ハア、ハア」
 もうかれこれ30分ぐらいは経っただろうか?お互い激しい攻防で疲弊してきているようだ。乱れた呼吸音が俺にまで聞こえてくる。
 「よし!アイツの魔力も大分削ってきたようだなー!」
 「うお!お前いつの間に!」
 気がつくと何処かに飛んでいったバードさんが戻ってきていた。
 「梓!今だ!畳み掛けろ!」
 バードさんは大きく翼を羽ばたせながら梓に大声で命令を出した。
 「………」
 「どうした!早くやっちまえ!」
 しかし梓は黙り込んだ。そんな梓にバードさんは喝を入れてきた。だが梓はまだ黙り込んでいた。でも俺には何か言いたげなそうに見えていた。だから俺は梓が口を開くまで黙っていることにした。そして梓の重い口がようやく開いた。
 「…ゴメンバードさん。やっぱり無理だよ」
 「ナニー!?」
 梓の発言に驚くバードさん。若干苛立っているようにも見えた。
 「私、これ以上戦えないよ。これ以上戦ったらイーリスちゃんを傷つけちゃうかもしれない。私はただイーリスちゃんと仲良くしたいだけなの!」
 梓は後ろに振り返り胸に手を当てバードさんに向かって熱く語り出した。
 「何言ってるんだ!だったら尚更戦うべきだろ!?あの小娘が魔力を使い切ってくれれば俺が魔女の呪いを解いてやれるのに!」
 だがバードさんは梓に反論してきた。だが今回ばかりはバードさんの方が正論かもしれない。魔女の呪いとやらを解いてしまえばイーリスちゃんは普通の女の子に戻る…筈だが、そうなれば普通に友達として仲良くやっていけそうなのだが…
 「何か随分とナメられているような気がするのは気のせいかしら」
 するとイーリスちゃんが話に割って入ってきた。流石に戦いの最中に相手に背を向けて話合っていたらそりゃあ怒るよな。
 「お願いイーリスちゃん!もう止めよう。お兄ちゃんのことなら本当に大丈夫だから!私を信じて!」
 梓はもう一度イーリスちゃんを説得にかかった。
 「…正直言うともうそんな事どうでもいいのよ」
 「え?」
 まさかの発言に梓は驚きの声をあげた。俺もその発言には驚いていた。じゃあなんで俺は狙われているの?
 「じゃあどうしてお兄ちゃんを狙うの?」
 俺が思った事を梓が口に出してくれた。
 「…一度言い出した事は最後までやり遂げる。それがママの教えだから」
 「ママ?」
 「梓!ボケっとするな!」
 バードさんは大声をあげ梓に警告を出した。よく見るとイーリスちゃんは既に魔法を放つ体勢に入っていた。いつの間にか詠唱を唱えていたらしい。
 「梓!」
 もうかれこれ30分ぐらいは経っただろうか?お互い激しい攻防で疲弊してきているようだ。乱れた呼吸音が俺にまで聞こえてくる。
 「よし!アイツの魔力も大分削ってきたようだなー!」
 「うお!お前いつの間に!」
 気がつくと何処かに飛んでいったバードさんが戻ってきていた。
 「梓!今だ!畳み掛けろ!」
 バードさんは大きく翼を羽ばたせながら梓に大声で命令を出した。
 「………」
 「どうした!早くやっちまえ!」
 しかし梓は黙り込んだ。そんな梓にバードさんは喝を入れてきた。だが梓はまだ黙り込んでいた。でも俺には何か言いたげなそうに見えていた。だから俺は梓が口を開くまで黙っていることにした。そして梓の重い口がようやく開いた。
 「…ゴメンバードさん。やっぱり無理だよ」
 「ナニー!?」
 梓の発言に驚くバードさん。若干苛立っているようにも見えた。
 「私、これ以上戦えないよ。これ以上戦ったらイーリスちゃんを傷つけちゃうかもしれない。私はただイーリスちゃんと仲良くしたいだけなの!」
 梓は後ろに振り返り胸に手を当てバードさんに向かって熱く語り出した。
 「何言ってるんだ!だったら尚更戦うべきだろ!?あの小娘が魔力を使い切ってくれれば俺が魔女の呪いを解いてやれるのに!」
 だがバードさんは梓に反論してきた。だが今回ばかりはバードさんの方が正論かもしれない。魔女の呪いとやらを解いてしまえばイーリスちゃんは普通の女の子に戻る…筈だが、そうなれば普通に友達として仲良くやっていけそうなのだが…
 「何か随分とナメられているような気がするのは気のせいかしら」
 するとイーリスちゃんが話に割って入ってきた。流石に戦いの最中に相手に背を向けて話合っていたらそりゃあ怒るよな。
 「お願いイーリスちゃん!もう止めよう。お兄ちゃんのことなら本当に大丈夫だから!私を信じて!」
 梓はもう一度イーリスちゃんを説得にかかった。
 「…正直言うともうそんな事どうでもいいのよ」
 「え?」
 まさかの発言に梓は驚きの声をあげた。俺もその発言には驚いていた。じゃあなんで俺は狙われているの?
 「じゃあどうしてお兄ちゃんを狙うの?」
 俺が思った事を梓が口に出してくれた。
 「…一度言い出した事は最後までやり遂げる。それがママの教えだから」
 「ママ?」
 「梓!ボケっとするな!」
 バードさんは大声をあげ梓に警告を出した。よく見るとイーリスちゃんは既に魔法を放つ体勢に入っていた。いつの間にか詠唱を唱えていたらしい。
 「梓!」
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