どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
427
「……」
「……」
「……」
揃いも揃っていきなり無言で申し訳ない。
これには、深いわけがあるんだ。
「眠い」
「うん、そう……だね」
「忘れてたけど……普段なら……まだ、寝てる時間……だよな」
ラキュから貰ったトマトジュースを飲んで、軽く話をしていた。
そしたら急に眠気が俺達を襲った、そう、眠いのだ、とてつもなく。
さっきまで目が冴えてたのにな……緊張から解き放たれたから一気に疲れと眠気が襲ってきた。
くそっ、まぶたが重い……下手するとこのまま寝てしまいそうだ。
「まぶた、重い……ぐぅ」
「アヤネが……寝た」
そんな事を思ってたら、アヤネが俺の肩にこてんと寄り添ってきた。
静かな息使い、気持ち良さそうに眠ってる。
俺だって眠いのに、と言うか、勝手に肩を借りて寝るな。
「ん……。さっきまで、気を張ってたからね。その反動が……今来たっぽい、ね」
そう言うラキュも非常に眠そうだ。
目をしぱしぱさせて、欠伸をしてる。
その欠伸を見て、釣られて欠伸をする、ふわぁぁ……眠い。
「良かったら……寝ていく? 姉上の部屋まで行くの、しんどい……よね」
うっ、確かにしんどい。
移動するのも辛いくらい寝たい、出来ればそうしたいが。
「良いのか? ここで寝ても」
「別に良いよ、アヤネをベットに寝かして……僕とシルク君がソファーで寝れば良いさ。ソファーは大きいから……寝にくくないと思うよ」
「ん、そう……だな」
確かに、ラキュの言う通りだ。
このトマトソファーは大きい、それに2つもある。
寝るのにもってこいだ。
なら……そうさせて貰おう。
「じゃ……早速アヤネをベットに運ぶか」
「あ。それは僕がやるよ、シルク君は、先に寝てて良いよ」
「そうか……じゃ、任せた」
正直眠たいから、お言葉に甘えよう。
という訳で、ソファーに横になる、そして目を瞑って……寝た。
起きたら、床で寝ていないことを願っていよう……ぐぅ。
◇
「直ぐに……寝たね、よっぽど眠たかったんだ。まぁ……それは僕もなんだけど、ふあぁぁ……」
アヤネをお姫様抱っこした後、大きな欠伸が出てしまった。
僕もさっさとアヤネをベットに運んで早く寝よう。
よっ……と、運べた、うあぁぁぁっ、眠い! ほんっと眠い。
さっさとソファーの所に行って寝よう、そう思った時だ。
「はふぅ、しるくぅ……うひひぃ」
アヤネがあまったるい声で寝言をいった。
夢見てるのかな? だとしたら深く眠ってるんだね。
「夢の中に……シルク君がいるんだ」
幸せそうな顔だ。
そりゃ、好きな人が夢の中に出てくればそんな顔もするだろう、でも……。
「イラッとする……ね」
告白したのに眼中に無いって感じだね。
少しムカッとした……だから、アヤネを起こさない様に気を付けてベットに膝をのせる。
そして、アヤネのおでこの方に顔を近づける、ここで急に起きる……なんて事は止めてよ?
「これくらいなら……良いよね?」
若干、悪いなぁと思いつつ……僕はアヤネのおでこにキスをした。
唇じゃないから……見逃して欲しい。
「っ。こっこれ……超恥ずかしい、姉上……平然とキスをやってたんだ」
キスした後は直ぐ様離れる。
そして、慌てて自分の唇を抑えた。
身体が熱くなってきた……慣れない事はするもんじゃないね、今のでどっと疲れたよ、お陰で眠さが倍増した。
もう……寝よう。
そう思って離れる、数歩歩いた後、アヤネを見る。
……何事も無かったかの様に眠ってる。
そう言えば、さっきフドウとシズハを探しに行った時、お姫様抱っこしたけど……その時もなんの反応もしなかった。
いや、正確に言うと……僕が望んでた反応をしてくれなかった。
もっと「きゃぁぁ」とか「わっ」とか、そう言う感じの恥ずかしいリアクションをして欲しかった。
それをしなかったって事は、完全に眼中に無いよね。
さっきも思ったけど改めてそう思ったよ、くっそ……悔しいな。
でも……これからなんとかするさ。
「でも今は、寝よう……もう、限……界」
そう言って、前を向きフラつきながらソファーへと歩いていく。
そして、糸が切れたマリオネットの様に力なくそこに倒れ……僕も直ぐに眠りについた。
あぁ……変な風に寝ちゃった。
これ、起きたら寝違えてるか床に寝てるかのどっちかになりそう……もしかしたら両方やっちゃうかな? まぁどうでも良いか……。
今は、ほんっとに……眠いんだから。
じゃ……おやすみなさい。
「……」
「……」
揃いも揃っていきなり無言で申し訳ない。
これには、深いわけがあるんだ。
「眠い」
「うん、そう……だね」
「忘れてたけど……普段なら……まだ、寝てる時間……だよな」
ラキュから貰ったトマトジュースを飲んで、軽く話をしていた。
そしたら急に眠気が俺達を襲った、そう、眠いのだ、とてつもなく。
さっきまで目が冴えてたのにな……緊張から解き放たれたから一気に疲れと眠気が襲ってきた。
くそっ、まぶたが重い……下手するとこのまま寝てしまいそうだ。
「まぶた、重い……ぐぅ」
「アヤネが……寝た」
そんな事を思ってたら、アヤネが俺の肩にこてんと寄り添ってきた。
静かな息使い、気持ち良さそうに眠ってる。
俺だって眠いのに、と言うか、勝手に肩を借りて寝るな。
「ん……。さっきまで、気を張ってたからね。その反動が……今来たっぽい、ね」
そう言うラキュも非常に眠そうだ。
目をしぱしぱさせて、欠伸をしてる。
その欠伸を見て、釣られて欠伸をする、ふわぁぁ……眠い。
「良かったら……寝ていく? 姉上の部屋まで行くの、しんどい……よね」
うっ、確かにしんどい。
移動するのも辛いくらい寝たい、出来ればそうしたいが。
「良いのか? ここで寝ても」
「別に良いよ、アヤネをベットに寝かして……僕とシルク君がソファーで寝れば良いさ。ソファーは大きいから……寝にくくないと思うよ」
「ん、そう……だな」
確かに、ラキュの言う通りだ。
このトマトソファーは大きい、それに2つもある。
寝るのにもってこいだ。
なら……そうさせて貰おう。
「じゃ……早速アヤネをベットに運ぶか」
「あ。それは僕がやるよ、シルク君は、先に寝てて良いよ」
「そうか……じゃ、任せた」
正直眠たいから、お言葉に甘えよう。
という訳で、ソファーに横になる、そして目を瞑って……寝た。
起きたら、床で寝ていないことを願っていよう……ぐぅ。
◇
「直ぐに……寝たね、よっぽど眠たかったんだ。まぁ……それは僕もなんだけど、ふあぁぁ……」
アヤネをお姫様抱っこした後、大きな欠伸が出てしまった。
僕もさっさとアヤネをベットに運んで早く寝よう。
よっ……と、運べた、うあぁぁぁっ、眠い! ほんっと眠い。
さっさとソファーの所に行って寝よう、そう思った時だ。
「はふぅ、しるくぅ……うひひぃ」
アヤネがあまったるい声で寝言をいった。
夢見てるのかな? だとしたら深く眠ってるんだね。
「夢の中に……シルク君がいるんだ」
幸せそうな顔だ。
そりゃ、好きな人が夢の中に出てくればそんな顔もするだろう、でも……。
「イラッとする……ね」
告白したのに眼中に無いって感じだね。
少しムカッとした……だから、アヤネを起こさない様に気を付けてベットに膝をのせる。
そして、アヤネのおでこの方に顔を近づける、ここで急に起きる……なんて事は止めてよ?
「これくらいなら……良いよね?」
若干、悪いなぁと思いつつ……僕はアヤネのおでこにキスをした。
唇じゃないから……見逃して欲しい。
「っ。こっこれ……超恥ずかしい、姉上……平然とキスをやってたんだ」
キスした後は直ぐ様離れる。
そして、慌てて自分の唇を抑えた。
身体が熱くなってきた……慣れない事はするもんじゃないね、今のでどっと疲れたよ、お陰で眠さが倍増した。
もう……寝よう。
そう思って離れる、数歩歩いた後、アヤネを見る。
……何事も無かったかの様に眠ってる。
そう言えば、さっきフドウとシズハを探しに行った時、お姫様抱っこしたけど……その時もなんの反応もしなかった。
いや、正確に言うと……僕が望んでた反応をしてくれなかった。
もっと「きゃぁぁ」とか「わっ」とか、そう言う感じの恥ずかしいリアクションをして欲しかった。
それをしなかったって事は、完全に眼中に無いよね。
さっきも思ったけど改めてそう思ったよ、くっそ……悔しいな。
でも……これからなんとかするさ。
「でも今は、寝よう……もう、限……界」
そう言って、前を向きフラつきながらソファーへと歩いていく。
そして、糸が切れたマリオネットの様に力なくそこに倒れ……僕も直ぐに眠りについた。
あぁ……変な風に寝ちゃった。
これ、起きたら寝違えてるか床に寝てるかのどっちかになりそう……もしかしたら両方やっちゃうかな? まぁどうでも良いか……。
今は、ほんっとに……眠いんだから。
じゃ……おやすみなさい。
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