どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
369
それは、クーが最近地上へ色々物を調達しに行った時の話しである……。
◇
「ふぅ……やっと、着きましたぁ」
天気は良いけど、ちょっぴり涼しくなってきたある日の昼時、あたいは何時もの被り物を被って魔物の目を避けながら地上へきました。
理由は、食べ物とか尽きて来たから調達に来たの。
だけど魔物見知りするあたいにとって、外に出るのは試練と同じ。
その精神的疲労で、はふぅ……と一息つく。
「おっお店まで、あと少し」
そして、すぐに歩き始める。
ここでじっとしてたら魔物達に出会っちゃうかも知れない、そうなったら緊張のあまり、あたいは可笑しくなっちゃう。
そっそうならないように、全力で避けよう。
そう思いつつ歩く、周りを良く確認する事も忘れない、うん……この辺りには誰もいなさそう。
「ここ、裏路地だから……魔物通りが……少ないのかも」
うん、絶対そうだ。
こんな所誰も通らないよね……だって、お昼でも薄暗いもの。
でも、あたいにとっては好都合、心置き無く歩ける……でも用心はしなきゃ、誰かと出会したら……本当にどうにかなっちゃう。
だから入念に確認する、あぅぅぅっ、誰か来そうで怖いぃ。
ビクビクしながら歩く、足取りは非常にゆっくり。
あたいが外を出歩く時は大体こんな感じ、だから時間が掛かって仕方ない……でっでも、誰かと出会して恥ずかしがる姿を見られるよりはマシ。
だっだから、その……妥協してるの。
「はっ早く買って……帰ろ」
そうすれば、安心。
こうやって歩いてるだけでも、恥ずかしいもん……うぅぅ、あたいって本当にダメだなぁ、こんなんだから……明るくなれないんだよね。
でもしょうがない、恥ずかしいものは恥ずかしいもん、うぅぅぅっ……やっぱり外に出るんじゃなかった。
でっでも、出ないと食べ物買えない、そしたら餓死しちゃう、そんなの嫌だ。
だっだから仕方無く出たんだけど……今すぐ帰りたいぃ。
「だっ誰か、家に居たままでも……買い物出来る魔法……創ってくれない……かな」
あっあははは。
あたい、なに呟いてるんだろ、そんな便利すぎる魔法……創れる分けないのに。
でっでも……有ったらいいなぁ。
そうすれば、ずぅぅっと家にいれる。
……っ!? だっだめ、この性格は治さなきゃだから、そんな魔法が出来たとしても頼っちゃダメ。
でっでも……出来たら良いなぁ。
そんな事を思いつつ、ビクビクしながら歩いていく。
細い道、キョロキョロしながらドンドン歩いてく。
あ……別れ道。
確か、この3つに別れてる道、右の道を行けば目的地に近かったはず。
あっあんまり出歩かないから記憶が曖昧……まっ間違ってたら……そっその時はその時だよね?
「でっ出来れば、間違ってない事を……いっ祈ろ」
間違ってたら、この恥ずかしい時間が長引く事になる。
そんな事は避けたい、だから……合ってて欲しいなぁ。
その事を天に祈りながら右の道を行く。
合ってますように、合ってますように、合ってますように……。
手を合わせ目を瞑って歩くあたい。
そんな事してたら壁にぶつかるかも知れないけど……そこは安心して大丈夫、この先に壁は無い。
ふらついて歩く方向がずれない限りは安全、だから祈りながら歩く。
「合ってますように……合ってますように……あぅぅっ、合っててぇ」
気がついたら口に出してた。
聞かれてたら恥ずかしい……でっでも、この辺りには誰もいなかったから大丈夫、だから安心……だと思う。
曖昧な感じだけど、そのまま歩いた。
でっでも、もうそろそろ目は開けた方が良いかも知れない、このままだと転びそうだもん。
そうなったら痛いし恥ずかしい。
よっよぅし……あと5秒経ったら目をあけよう。
という訳でカウントダウンする。
5……4……3……ぶにぃっ。
「ふぇぁっ!?」
え、うぇぇっ、いっ今なにか……ふっ踏んだ?
地面とは違う何か踏んだ! その事に驚いて目を開けて……あたいはペタンッと尻餅をついちゃった。
「うぅっ、いっ痛いぃ」
あぅぅ、痣になってないと良いなぁ……。
てっ、そっそれよりも、今あたいは何を踏んだの?
それを確認する為、前を見る。
「……へ」
そこには……久しく見る人間がうつ伏せに横たわっていた。
あ、違う……ハロウィンの時にあたいの家で見掛けたから最近見掛けた人間だ。
そう、その人間は……アヤネちゃんだ。
なっなんでこの人がこんな所で横たわってるの? そう思いながら、起き上がる。
とっ取り合えず……あたいの家に運ぼう。
そう思ったあたいは、アヤネちゃんを抱えて家に戻った。
◇
「ふぅ……やっと、着きましたぁ」
天気は良いけど、ちょっぴり涼しくなってきたある日の昼時、あたいは何時もの被り物を被って魔物の目を避けながら地上へきました。
理由は、食べ物とか尽きて来たから調達に来たの。
だけど魔物見知りするあたいにとって、外に出るのは試練と同じ。
その精神的疲労で、はふぅ……と一息つく。
「おっお店まで、あと少し」
そして、すぐに歩き始める。
ここでじっとしてたら魔物達に出会っちゃうかも知れない、そうなったら緊張のあまり、あたいは可笑しくなっちゃう。
そっそうならないように、全力で避けよう。
そう思いつつ歩く、周りを良く確認する事も忘れない、うん……この辺りには誰もいなさそう。
「ここ、裏路地だから……魔物通りが……少ないのかも」
うん、絶対そうだ。
こんな所誰も通らないよね……だって、お昼でも薄暗いもの。
でも、あたいにとっては好都合、心置き無く歩ける……でも用心はしなきゃ、誰かと出会したら……本当にどうにかなっちゃう。
だから入念に確認する、あぅぅぅっ、誰か来そうで怖いぃ。
ビクビクしながら歩く、足取りは非常にゆっくり。
あたいが外を出歩く時は大体こんな感じ、だから時間が掛かって仕方ない……でっでも、誰かと出会して恥ずかしがる姿を見られるよりはマシ。
だっだから、その……妥協してるの。
「はっ早く買って……帰ろ」
そうすれば、安心。
こうやって歩いてるだけでも、恥ずかしいもん……うぅぅ、あたいって本当にダメだなぁ、こんなんだから……明るくなれないんだよね。
でもしょうがない、恥ずかしいものは恥ずかしいもん、うぅぅぅっ……やっぱり外に出るんじゃなかった。
でっでも、出ないと食べ物買えない、そしたら餓死しちゃう、そんなの嫌だ。
だっだから仕方無く出たんだけど……今すぐ帰りたいぃ。
「だっ誰か、家に居たままでも……買い物出来る魔法……創ってくれない……かな」
あっあははは。
あたい、なに呟いてるんだろ、そんな便利すぎる魔法……創れる分けないのに。
でっでも……有ったらいいなぁ。
そうすれば、ずぅぅっと家にいれる。
……っ!? だっだめ、この性格は治さなきゃだから、そんな魔法が出来たとしても頼っちゃダメ。
でっでも……出来たら良いなぁ。
そんな事を思いつつ、ビクビクしながら歩いていく。
細い道、キョロキョロしながらドンドン歩いてく。
あ……別れ道。
確か、この3つに別れてる道、右の道を行けば目的地に近かったはず。
あっあんまり出歩かないから記憶が曖昧……まっ間違ってたら……そっその時はその時だよね?
「でっ出来れば、間違ってない事を……いっ祈ろ」
間違ってたら、この恥ずかしい時間が長引く事になる。
そんな事は避けたい、だから……合ってて欲しいなぁ。
その事を天に祈りながら右の道を行く。
合ってますように、合ってますように、合ってますように……。
手を合わせ目を瞑って歩くあたい。
そんな事してたら壁にぶつかるかも知れないけど……そこは安心して大丈夫、この先に壁は無い。
ふらついて歩く方向がずれない限りは安全、だから祈りながら歩く。
「合ってますように……合ってますように……あぅぅっ、合っててぇ」
気がついたら口に出してた。
聞かれてたら恥ずかしい……でっでも、この辺りには誰もいなかったから大丈夫、だから安心……だと思う。
曖昧な感じだけど、そのまま歩いた。
でっでも、もうそろそろ目は開けた方が良いかも知れない、このままだと転びそうだもん。
そうなったら痛いし恥ずかしい。
よっよぅし……あと5秒経ったら目をあけよう。
という訳でカウントダウンする。
5……4……3……ぶにぃっ。
「ふぇぁっ!?」
え、うぇぇっ、いっ今なにか……ふっ踏んだ?
地面とは違う何か踏んだ! その事に驚いて目を開けて……あたいはペタンッと尻餅をついちゃった。
「うぅっ、いっ痛いぃ」
あぅぅ、痣になってないと良いなぁ……。
てっ、そっそれよりも、今あたいは何を踏んだの?
それを確認する為、前を見る。
「……へ」
そこには……久しく見る人間がうつ伏せに横たわっていた。
あ、違う……ハロウィンの時にあたいの家で見掛けたから最近見掛けた人間だ。
そう、その人間は……アヤネちゃんだ。
なっなんでこの人がこんな所で横たわってるの? そう思いながら、起き上がる。
とっ取り合えず……あたいの家に運ぼう。
そう思ったあたいは、アヤネちゃんを抱えて家に戻った。
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