どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
351
メェと鬼騎が捜索隊に加わり暫く経った後、まだ僕と姉上は探していた。
道行く魔物達をスルーして、くまなく辺りを見渡してみる。
だけどいない、あれからずぅっと探し回ってるけど、ぜんっぜんいない。
「ここまで見付からないものなのかな?」
「そうじゃのぅ……。恐らくじゃが、アヤネの奴がシルクを抱っこして移動してるのでないか?」
「あぁ、それはありえるね」
アヤネの体力は魔物並みだからね、そうだとすれば探すのは骨が折れるよ。
「でもさ。アヤネも人間だから限度があるよね?」
「そっそうじゃが、アヤネに限度はあるのかえ?」
「いや、あるでしょ……多分」
なかったら、本物の魔物だよ。
「もう、ここにはいない可能性がないかえ? だって、探してもおらんし」
姉上は髪を弄りながら言ってくる。
うぅん……その可能性はあるかも知れない、と言うかそれしか有り得ない気がしてきた。
「じゃぁ、地上に出てみる?」
「うむ、そうした方が良いじゃろう」
うんうん、と頷く姉上。
だったらそうしようか……あ、でもメェと鬼騎はどうしよう。
を2人を放置して戻るのは気が引けるなぁ……。
「じゃ、姉上は先に戻ってて、僕はメェと鬼騎に伝えてから行くよ」
「うむ、了解じゃ」
と言う訳で、素早く移動した。
姉上の方も素早い動きで走っていく、どうやら脚の方の痺れはとれたみたいだね。 
これなら、はやく見付けられそうだ。
姉上、がんばりなよ……。
◇
「くっ……まだちょっぴり痛いのぅ。じゃが、さっき程ではない!」
ラキュと別れたわらわは、地上へと急ぐ。
なるべく近道、家の屋根の上を歩いていく、他の魔物の目線の注目されておるが構わぬ。
よし、このまま真っ直ぐ言えば出口じゃな。
って、うおっと! 浮かんでるカボチャに当たる所じゃった、誰じゃ……こんなカボチャを浮かべた奴は。
あ、わらわか。
って……ボケとる場合じゃないの、さっさと向かおう。
と言う訳で、ささっと移動したわらわ。
ようやっと地上に出れた。
おぉ、日が傾いておる、相当地下におったようじゃな。
あそこにおると時間の感覚が可笑しくなるのぅ。
「それはともかく。さっさと見付けようかの」
その為には、このいりくんだ路地から出んといかんな。
えぇと……どこ行けば近道なんじゃったかな? 確かこっちじゃ!
タタタタァッ……っと素早く走る。
とりあえずあれじゃ、城に行こう、あそこは高いところに建ってるからのぅ。
わらわは魔王じゃからな、並みの視力は持っておらぬよ。
高地から見下ろせば見付けられるじゃろう、2人がそこにいればの話じゃけどな……。
そう思いながら、ドンドン走る。
と言うか、地上に誰もいんのぅ、皆地下に行ってしまったのか?
そうだとすると、なんか寂しいのぅ。
まぁ……命令したのはわらわじゃがな、くはははは。
とっ、城前まで来たぞ。
さぁて、階段を登って振り返り見下ろすとするか……。
トットットッ……。
リズムよく階段を昇る、昇りきった後はクルリと回れ右して景色を見る。
んー……あぁ……ダメじゃな、誰もいない。
やはり地上には居なかったか、ならば地下にもど……。
バタンッーー
ん? 物音がしたのぅ、これは扉が開く音じゃな。
しかし、なぜそんな音がするのじゃ? 気になるから振り替えって見た……って、うぉ!? 
ダダダダダダッーー
あっアヤネじゃ! アヤネがわらわに向かって走ってきおった。
「あっアヤネ!」
咄嗟に呼び止める、だがしかし……アヤネはわらわを無視して何も言わずに走り去っていった。
「なっなんじゃ無視しおって。と言うかあやつ、泣いておらんかったか?」
チラッとじゃが頬に涙が伝ってるのが見えた、泣いていたのなら、なぜ泣いたのじゃ?
「まぁ、それはおいといてじゃ。アヤネが城から出て来たと言う事はシルクは城におるじゃろう」
は2人はさっきまで一緒にいた。
じゃからそうである可能性は高い、もしシルクがそこにおったら、即効抱き付いて問い詰め無ければならんのぅ。
アヤネと何をしてたのじゃぁっ! て感じでな。
くふふふふ……覚悟するのじゃぞ、シルク!
道行く魔物達をスルーして、くまなく辺りを見渡してみる。
だけどいない、あれからずぅっと探し回ってるけど、ぜんっぜんいない。
「ここまで見付からないものなのかな?」
「そうじゃのぅ……。恐らくじゃが、アヤネの奴がシルクを抱っこして移動してるのでないか?」
「あぁ、それはありえるね」
アヤネの体力は魔物並みだからね、そうだとすれば探すのは骨が折れるよ。
「でもさ。アヤネも人間だから限度があるよね?」
「そっそうじゃが、アヤネに限度はあるのかえ?」
「いや、あるでしょ……多分」
なかったら、本物の魔物だよ。
「もう、ここにはいない可能性がないかえ? だって、探してもおらんし」
姉上は髪を弄りながら言ってくる。
うぅん……その可能性はあるかも知れない、と言うかそれしか有り得ない気がしてきた。
「じゃぁ、地上に出てみる?」
「うむ、そうした方が良いじゃろう」
うんうん、と頷く姉上。
だったらそうしようか……あ、でもメェと鬼騎はどうしよう。
を2人を放置して戻るのは気が引けるなぁ……。
「じゃ、姉上は先に戻ってて、僕はメェと鬼騎に伝えてから行くよ」
「うむ、了解じゃ」
と言う訳で、素早く移動した。
姉上の方も素早い動きで走っていく、どうやら脚の方の痺れはとれたみたいだね。 
これなら、はやく見付けられそうだ。
姉上、がんばりなよ……。
◇
「くっ……まだちょっぴり痛いのぅ。じゃが、さっき程ではない!」
ラキュと別れたわらわは、地上へと急ぐ。
なるべく近道、家の屋根の上を歩いていく、他の魔物の目線の注目されておるが構わぬ。
よし、このまま真っ直ぐ言えば出口じゃな。
って、うおっと! 浮かんでるカボチャに当たる所じゃった、誰じゃ……こんなカボチャを浮かべた奴は。
あ、わらわか。
って……ボケとる場合じゃないの、さっさと向かおう。
と言う訳で、ささっと移動したわらわ。
ようやっと地上に出れた。
おぉ、日が傾いておる、相当地下におったようじゃな。
あそこにおると時間の感覚が可笑しくなるのぅ。
「それはともかく。さっさと見付けようかの」
その為には、このいりくんだ路地から出んといかんな。
えぇと……どこ行けば近道なんじゃったかな? 確かこっちじゃ!
タタタタァッ……っと素早く走る。
とりあえずあれじゃ、城に行こう、あそこは高いところに建ってるからのぅ。
わらわは魔王じゃからな、並みの視力は持っておらぬよ。
高地から見下ろせば見付けられるじゃろう、2人がそこにいればの話じゃけどな……。
そう思いながら、ドンドン走る。
と言うか、地上に誰もいんのぅ、皆地下に行ってしまったのか?
そうだとすると、なんか寂しいのぅ。
まぁ……命令したのはわらわじゃがな、くはははは。
とっ、城前まで来たぞ。
さぁて、階段を登って振り返り見下ろすとするか……。
トットットッ……。
リズムよく階段を昇る、昇りきった後はクルリと回れ右して景色を見る。
んー……あぁ……ダメじゃな、誰もいない。
やはり地上には居なかったか、ならば地下にもど……。
バタンッーー
ん? 物音がしたのぅ、これは扉が開く音じゃな。
しかし、なぜそんな音がするのじゃ? 気になるから振り替えって見た……って、うぉ!? 
ダダダダダダッーー
あっアヤネじゃ! アヤネがわらわに向かって走ってきおった。
「あっアヤネ!」
咄嗟に呼び止める、だがしかし……アヤネはわらわを無視して何も言わずに走り去っていった。
「なっなんじゃ無視しおって。と言うかあやつ、泣いておらんかったか?」
チラッとじゃが頬に涙が伝ってるのが見えた、泣いていたのなら、なぜ泣いたのじゃ?
「まぁ、それはおいといてじゃ。アヤネが城から出て来たと言う事はシルクは城におるじゃろう」
は2人はさっきまで一緒にいた。
じゃからそうである可能性は高い、もしシルクがそこにおったら、即効抱き付いて問い詰め無ければならんのぅ。
アヤネと何をしてたのじゃぁっ! て感じでな。
くふふふふ……覚悟するのじゃぞ、シルク!
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