どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
104
食堂を後にしてヴァームによって俺達はある場所へと案内された、そこは……超汚い部屋だった。
「こっこれは……クールじゃないね」
「いっ一体誰の部屋なんですか!」
あまりの汚さに顔を歪ませる面々、そりゃそうだ……部屋は埃で一杯、服は脱いだまま脱ぎ散らかっていて、紙くずや色んなゴミが散乱している、因みに家具はあまりなく、あるのはクローゼットにベット……それも汚い感じになっている。
「うっ……此処匂い凄くないか?」
部屋の汚さもそうだが此処の匂いも強烈に臭い、その臭いに思わず鼻を摘まむ皆、空気悪すぎだろ……うわっ窓の埃も凄いな……。
「この部屋はロアのお父様が使っていた部屋です、掃除するのが面倒臭くて此処まで至っても掃除される事は無かった部屋ですね……」
「くっあの馬鹿……ヴァームが掃除しようとしても『ちょっそこ配置が完璧だからずらすなし!』とか言って掃除させなかった部屋じゃからのぅ……」
なっなんだそれ、お前の父さんかなり神経質な奴だな……いや、此処まで部屋を汚くしても言わなかったとか神経質を通り過ぎているな、呆れ顔のロアはため息を吐く……。
「ではこの部屋を次の勝負内容の掃除の対決の場にします」
で、これからこの部屋で掃除の対決をする訳か……自分の父が汚した部屋を娘と他人に掃除させる訳だ……なんか複雑な気分になるな。
「部屋の真ん中に線を引いてそれぞれ掃除して下さい」
「了解ないのじゃ」
「わかった」
だが、この期を逃したらこの部屋は掃除されないだろう……部屋の持ち主がいない間に掃除してしまうのが良いだろう。
「ねぇねぇシルク君」
「どうした?」
そんな時だ、ラキュが俺の服を引っ張って来た、何か楽しげな顔をしている……お前、何か変な事を言おうとしてるな?
「アヤネって人は掃除とかする人なの?」
「さぁ……それはわからないな」
あいつを家に泊めた事はあったが、進んで掃除をすると言う風な事は1度も無かった……だが料理の時の様な惨事は起きないだろう……多分。
「で、それがどうかしたのか?」
「くふふふ……いやね、期待が持てるかなって思って聞いて見たんだよ」
「ほっほぉ……で、結果は?」
「話を聞いた限りでは少し期待が持てるかな?」
なるほど分からん、ラキュの言う期待とは何の期待なのか……なんだろう、アヤネと出会ってからラキュは可笑しくなっている気がする。
「きー君きー君」
「どっどうかしはりましたかな?」
すると俺達の後ろで鬼騎とメェが話始めた、鬼騎は何時もの様に変な言葉使いになってしまっている。
「あの料理はどうしたですか?きー君が何かしてた見たいですが……」
あの料理……多分アヤネの料理の事だろう、メェの言う通り、此処を出る前に何かをしていたのが見えた。、で後から鬼騎が合流してきたな……一体何をしてたんだ?
「あっあれですかい?なっ何とかならんもんかとやったんでございまするが……全然駄目でした」
「そっそうですか……」
アヤネの料理、鬼騎の料理の腕を持ってしても再生は不可能だったか。
「で、結局どうしたですか?」
「わしが全部食った……捨てる訳にはいかんからな」
おっおぉ……あれを全部食べたのか! それに驚いたメェは鬼騎に尊敬の眼差しを向ける。
「さっ流石ですきー君!その心意気っ尊敬に値するですよっ」
「そっそうですかい?あっありがとうございますですっ」
うん……メェの言う通り尊敬に値するな、鬼騎は料理人だからな……どんな料理でも粗末には出来ないよな、とそんな時だ。
「ではこれらの掃除道具を使ってください」
鬼騎とメェが話していたら今度はヴァームが話し指をパチンッと鳴らす、そしたら掃除道具が現れた、モップに雑巾、箒にちり取り等々……アヤネとロアはそれらを取っていく。
「では掃除を始めてください、私達は外で待っていますね」
「くふふふ……わらわの完璧な掃除のテクニックを見せてやるのじゃ」
「私も見せる、取って置きをね」
2人共やる気十分……その言葉を最後にロアとアヤネを残し立ち去る、ロアとアヤネが掃除をしてる間、ずっと部屋の前で待っているのもあれなので別の部屋で待つ事になった。
場所は隣の休憩室に移る、内装は簡単な造りで丸いテーブルと椅子が人数分……後は窓が1つあるだけの部屋だ。
各々が用意された椅子に座り掃除が終わるのを待つ……するとヴァームが「今度は私が審査しますよ」と言った、ヴァームはこの城のメイド長なんだ……掃除の事なら彼女の右に出る者はいないだろう。
「良かったねシルク君、今度は被害が無さそうだね」
「……だと良いんだけどな」
陽気に話してくるラキュにため息混じりに反す……あの2人、何をやらかすか分からないからな……何か心配だ。
「ん……」
「どうしましたか?」
そんな時だ、ヘッグが顎を押さえて考える……気になったヴァームは話し掛けてみる。
「あの2人仲が悪いだろう?
ちゃんと掃除出来てるかなと心配になってね……」
その言葉に全員が「あぁ……」と呟いた、まっまぁ……今は勝負の最中だし喧嘩にはなってないと思うが……確かにそれは心配だ。
「だっ大丈夫だよな……」
俺は大丈夫だと信じながら待つ事にした……うん、ロアもアヤネも大人なんだ、まさか掃除をほっぽって喧嘩にはなっていないだろう……なっていないよな?
「こっこれは……クールじゃないね」
「いっ一体誰の部屋なんですか!」
あまりの汚さに顔を歪ませる面々、そりゃそうだ……部屋は埃で一杯、服は脱いだまま脱ぎ散らかっていて、紙くずや色んなゴミが散乱している、因みに家具はあまりなく、あるのはクローゼットにベット……それも汚い感じになっている。
「うっ……此処匂い凄くないか?」
部屋の汚さもそうだが此処の匂いも強烈に臭い、その臭いに思わず鼻を摘まむ皆、空気悪すぎだろ……うわっ窓の埃も凄いな……。
「この部屋はロアのお父様が使っていた部屋です、掃除するのが面倒臭くて此処まで至っても掃除される事は無かった部屋ですね……」
「くっあの馬鹿……ヴァームが掃除しようとしても『ちょっそこ配置が完璧だからずらすなし!』とか言って掃除させなかった部屋じゃからのぅ……」
なっなんだそれ、お前の父さんかなり神経質な奴だな……いや、此処まで部屋を汚くしても言わなかったとか神経質を通り過ぎているな、呆れ顔のロアはため息を吐く……。
「ではこの部屋を次の勝負内容の掃除の対決の場にします」
で、これからこの部屋で掃除の対決をする訳か……自分の父が汚した部屋を娘と他人に掃除させる訳だ……なんか複雑な気分になるな。
「部屋の真ん中に線を引いてそれぞれ掃除して下さい」
「了解ないのじゃ」
「わかった」
だが、この期を逃したらこの部屋は掃除されないだろう……部屋の持ち主がいない間に掃除してしまうのが良いだろう。
「ねぇねぇシルク君」
「どうした?」
そんな時だ、ラキュが俺の服を引っ張って来た、何か楽しげな顔をしている……お前、何か変な事を言おうとしてるな?
「アヤネって人は掃除とかする人なの?」
「さぁ……それはわからないな」
あいつを家に泊めた事はあったが、進んで掃除をすると言う風な事は1度も無かった……だが料理の時の様な惨事は起きないだろう……多分。
「で、それがどうかしたのか?」
「くふふふ……いやね、期待が持てるかなって思って聞いて見たんだよ」
「ほっほぉ……で、結果は?」
「話を聞いた限りでは少し期待が持てるかな?」
なるほど分からん、ラキュの言う期待とは何の期待なのか……なんだろう、アヤネと出会ってからラキュは可笑しくなっている気がする。
「きー君きー君」
「どっどうかしはりましたかな?」
すると俺達の後ろで鬼騎とメェが話始めた、鬼騎は何時もの様に変な言葉使いになってしまっている。
「あの料理はどうしたですか?きー君が何かしてた見たいですが……」
あの料理……多分アヤネの料理の事だろう、メェの言う通り、此処を出る前に何かをしていたのが見えた。、で後から鬼騎が合流してきたな……一体何をしてたんだ?
「あっあれですかい?なっ何とかならんもんかとやったんでございまするが……全然駄目でした」
「そっそうですか……」
アヤネの料理、鬼騎の料理の腕を持ってしても再生は不可能だったか。
「で、結局どうしたですか?」
「わしが全部食った……捨てる訳にはいかんからな」
おっおぉ……あれを全部食べたのか! それに驚いたメェは鬼騎に尊敬の眼差しを向ける。
「さっ流石ですきー君!その心意気っ尊敬に値するですよっ」
「そっそうですかい?あっありがとうございますですっ」
うん……メェの言う通り尊敬に値するな、鬼騎は料理人だからな……どんな料理でも粗末には出来ないよな、とそんな時だ。
「ではこれらの掃除道具を使ってください」
鬼騎とメェが話していたら今度はヴァームが話し指をパチンッと鳴らす、そしたら掃除道具が現れた、モップに雑巾、箒にちり取り等々……アヤネとロアはそれらを取っていく。
「では掃除を始めてください、私達は外で待っていますね」
「くふふふ……わらわの完璧な掃除のテクニックを見せてやるのじゃ」
「私も見せる、取って置きをね」
2人共やる気十分……その言葉を最後にロアとアヤネを残し立ち去る、ロアとアヤネが掃除をしてる間、ずっと部屋の前で待っているのもあれなので別の部屋で待つ事になった。
場所は隣の休憩室に移る、内装は簡単な造りで丸いテーブルと椅子が人数分……後は窓が1つあるだけの部屋だ。
各々が用意された椅子に座り掃除が終わるのを待つ……するとヴァームが「今度は私が審査しますよ」と言った、ヴァームはこの城のメイド長なんだ……掃除の事なら彼女の右に出る者はいないだろう。
「良かったねシルク君、今度は被害が無さそうだね」
「……だと良いんだけどな」
陽気に話してくるラキュにため息混じりに反す……あの2人、何をやらかすか分からないからな……何か心配だ。
「ん……」
「どうしましたか?」
そんな時だ、ヘッグが顎を押さえて考える……気になったヴァームは話し掛けてみる。
「あの2人仲が悪いだろう?
ちゃんと掃除出来てるかなと心配になってね……」
その言葉に全員が「あぁ……」と呟いた、まっまぁ……今は勝負の最中だし喧嘩にはなってないと思うが……確かにそれは心配だ。
「だっ大丈夫だよな……」
俺は大丈夫だと信じながら待つ事にした……うん、ロアもアヤネも大人なんだ、まさか掃除をほっぽって喧嘩にはなっていないだろう……なっていないよな?
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