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現実世界に現れたガチャに給料全部つぎ込んだら引くほど無双に(サーガフォレスト)

ARATA

第一章:ガチャ出現編 (3)

 魔法適性 (Ⅰ) R

 隠密   (Ⅰ) R

 職業ボード・探索者  R

 職業ボード・鍛冶職人 R


 新しく〝光魔法〟と〝召喚魔法〟が出てきた。それと〝魔法適性〟だ、その三つを食べてみる。

 魔法適性の効果は、各魔法……火や風などの扱いやすさに関係あるようだ。この〝適性〟が低いと魔法自体が使えないみたいだからなー。俺は元々適性が低いようだから、もっとこのスキルが欲しいところだ。

 光魔法は、とにかく早い! レーザーのように光の速さで攻撃するが、威力自体はそれほど強くない印象だ。

 召喚魔法は、ヘルハウンドが一匹出てきて一定時間が経過すると消える。ヘルハウンドと言っても見た目は、かわいい小型犬くらいだ。ヘルハウンドといえば、黒くてデカい地獄の番犬を想像するけど全然違った。レベルが上がっていけば大型化していくんだろうか…………?

 ただ、どちらも火魔法や風魔法に比べて扱いにくい感じがある。魔法適性がもっとあれば、また変わってくるかもしれないが……。

【スキル】の〝隠密〟は自分の気配を消す能力のようで、バタバタと足踏みをしても音が小さくなってる気がする。他人からすれば気配も薄く感じるんじゃないかな? 任意で気配を消したり、元に戻したりできるのでけっこう便利なスキルだと思う。

 職業ボードは〝探索者〟と〝鍛冶職人〟か…………いつものように保留だな。

 来月には、いよいよ引っ越し会社での給料が入る。今の倍はガチャが引けるだろう。楽しみだ。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇


 アメリカ・イエローストーン国立公園。

「最近魚が少なくなってきてないか? 前はもっと取れたんだがな………」

「お前の腕の問題じゃないのか? ハッハッハ! ホラ、俺の方は掛かってるぞ!」

 アメリカでも有数の釣り場であるイエローストーン。レインボートラウト(ニジマス)などがよく取れることで知られる場所だ。

 世界中の釣り場で同じような会話が多くされるようになる。

 変化は静かに、しかし確実に起こっていた。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇


 ずっと待っていた給料日だ。手取りで二十四万、十四回ガチャが引けることになる。今回の目標は初回以来の〈SSR〉を引くことだ。

 そろそろ出てもいい頃だと思うが………。

 そういうことを考えながら、俺はいつもの空き地でガチャ自販機にお金を入れる。

 六回目のガチャで出てきた物に手が止まった。


【無限魔力】 SSR

 魔力を消費しても尽きることが無くなる。

 無尽蔵の魔力が手に入る。


「キタッ! キタ!! キターー! ついに来た!! SSRだ!!!」

 それも無限魔力! これがあれば時空間操作も魔法も使いたい放題だ!! 今まで時空間操作は魔力消費が激しかったので、使い勝手が悪かった。

 この無限魔力と時空間操作はかなり相性がいい能力だと思う。さっそく食べてみる。鑑定でステータスを見ると………


 MP 


 数値の部分が無限大になっている。時間を止めてみるが、いつまででも止めることができた。

 それ以外のガチャも全てやってみた。出てきたのが──


 無限魔力    SSR

 雷魔法  (Ⅰ) R

 水魔法  (Ⅰ) R

 土魔法  (Ⅰ) R

 物理耐性 (Ⅰ) R

 空間探知 (Ⅰ) R

 筋力増強 (Ⅰ) R

 俊敏   (Ⅰ) R × 2

 精密補正 (Ⅰ) R

 職業ボード・魔法戦士 SR

 職業ボード・賢者   SR

 職業ボード・魔物使い R

 職業ボード・鍛冶職人 R


 新しく〝雷魔法〟、〝水魔法〟そして【スキル】では〝俊敏〟と〝精密補正〟が出てきた。

 職業ボードには〝魔法戦士〟と〝魔物使い〟がある、魔物使いということはテイムがあるのか? ただ大前提として魔物そのものがいない。

 魔力が無限なので、魔法を好きなだけ試し撃ちしてみる。召喚魔法は一定時間がったら消えてしまった。どうやら魔力量と出現時間は関係ないようだ。


 この日は、魔法を使うのが楽しくて深夜まで魔法を使いまくってしまった。


第三話 12~2月給料日


 十二月に入り、だいぶ寒くなってきた。仕事が休みの日は本屋なんかを巡って気にいった本があれば買うことにしている。

 だけど、最近はガチャをやる金が無くなってしまうので本屋では面白そうな本がないか見て回るだけにして、本を買うのを我慢するようにしている。

 そんな俺がよく行く本屋で、しょっちゅう見かけるのが認知症になっている爺さんだ。本が好きなのか毎日のように来ていて、悪気なく万引きしていく。

 店員さんも慣れたもので、爺さんを呼び止めてお金の支払いを求めていた。家族が爺さんの体の何処かしらに、お金を入れているようで、そのお金で支払いをしているようだ。

 それはいいんだが心配なのは爺さんが毎回、本屋の前の大通りを渡って来ることだ。結構、交通量の多い通りなだけに車にかれないか気になってしまう。

 今日もふらふらと横断歩道の無い場所から道を渡ろうとしている。俺は時間を止めて、爺さんの所まで行き、動かなくなった爺さんを抱えて道路をそのまま渡った。

 時間が止まっているので車も全て動かず、安全に渡り切る。時間を動かすと爺さんはきょろきょろとしていたが、その後は何事も無かったかのように歩いていく。

〝無限魔力〟のおかげで時間をずっと止めることができるからな………疲れることもないし、これからも爺さんを見かけたら時間を止めて運んであげよう。


 ◇◇◇


 年末になった。初めてガチャを引いてから三ヶ月以上たったが、未だに自分に不思議な力がついたことが信じられない。全てが夢だったと言われても、「ああ、そうか……」としか思わないだろう。

 俺が住む地方には、そこそこの雪が降る……いつもの空き地が真っ白になっていて、四~五センチの雪が積もっている。

 白い息を吐きながら十四回分のガチャを引いた。


 闇魔法  (Ⅰ) R

 水魔法  (Ⅰ) R

 土魔法  (Ⅰ) R

 光魔法  (Ⅰ) R

 強化魔法 (Ⅰ) R

 威圧   (Ⅰ) R

 成長加速 (Ⅰ) SR

 魔法耐性 (Ⅰ) R

 俊敏   (Ⅰ) R

 精密補正 (Ⅰ) R

 魔力強化 (Ⅰ) SR

 演算加速 (Ⅰ) SR

 職業ボード・魔法使い R

 職業ボード・僧侶   R


 出てきたアイテムは以上の十四個………。

 新しい魔法は〝闇魔法〟と〝強化魔法〟が出てきた。闇魔法は使ってみると目の前に闇が広がって、その中から無数の影が伸び、物体を中に引きずりこんだ。

 引きずりこまれた物がどこにいったのかは分からない。

 強化魔法は人や物の硬度を上げるようだ。強化魔法のレベルが上がればもっと他のこともできるかもしれないが………

 演算加速は、よく分からないな………頭の回転を上げるとのことだがステータスの知力が上がる訳ではない。知力は〝魔力強化〟で上昇する、そう考えるとステータスの知力は頭の良さと言うより魔力の強さを表すようだ。

 演算加速は本当に頭の良さを上げるんだろうか?

〝威圧〟は何だ? 相手の能力値を下げる効果あるようだが………とりあえず全部食べてみる。


 スキルも魔法もすごく増えてきた。この頃になると、このスキルを使って何か商売ができないか考えるようになる。

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