社内恋愛禁止のオフィスで社長に溺愛されています あなたと秘密のランジェリー【電子書籍限定版】

深雪まゆ

プロローグ

プロローグ



 部屋の空気があまく煮詰まったようにドロリと漂っている。

 キングサイズのベッドの上、シーツの海を華奢な脚が泳いでいた。

 衣擦れの音、不規則に吐き出される吐息。

 絡み合う二つの影が薄暗い寝室の中に浮かび上がっている。

「すごく甘い香りがする。ここ、赤くなって開いてるな。薔薇の花弁みたいなこれ、好きだ」

「やっ……あっ、そんなに舐めないで……。は、恥ずかし……」

「なにが恥ずかしいんだ? そんなこと言いながら、わざと濡らして誘ってるんだろ?」

 全裸のまきあいは大きく開いた脚の間に、恋人のたかなおの頭を抱え込んでいた。彼の舌先が秘所を舐め、濡れた指で陰唇を淫らに開き、蜜口をくすぐっているのだ。

 舌で味わうようにして全身を愛撫され、サディスティックな瞳で視姦され、今は一番感じる場所を愛されていた。

「わ、わざとなんて……そんなっ」

 シーツを握る両手が、羞恥でぎゅっと力が入る。高瀬が秘芽を包んでいる皮をグリッと指先で剝き、まるでビー玉でも転がすようにそれを弄ってくるから、ビリビリ痺れるような快楽と共に腰が何度も跳ね上がった。

 汗でしっとりと濡れた内腿へ、高瀬が唇を寄せる。きつく吸い上げられて、赤い痕を付けられたのを感じた。彼に触れられるとどこも敏感に反応し、そこから愛が染み込んでくるような気がして、愛花は満たされていく。

「あっ……んっ、あん、んっ!」

「かわいい声だな。もっと聞かせてくれ」

 高瀬が体を起こし、猛った自分の性器で愛花の陰部を撫でる。卑猥で淫らな音が部屋に響き、今からあの大きな熱塊で突き上げられるのかと思うと、もどかしい疼きが愛花の体を火照らせていく。幾度となく絶頂へ達した記憶が思い出され、その期待感で体がザワザワ騒ぎ出す。

「欲しいよな? 俺のこれが。……ここに、欲しいだろ?」

 愛花を見下ろす高瀬が、淫靡に開いた秘所へ焦らすようにして雄の裏側を擦り付けてくる。秘芽を彼の先端でつつき回されると、甘い快楽に体が震えた。

 散々弄られ、愛された花唇は熟れた果実のように息づき、ヒクつきながら今か今かと高瀬の切っ先を待ち望んでいる。

 昂奮で愛花の吐息に熱がこもり、吐き出す度に目の前が白く霞むような気さえした。

「あ、あぁ……尚樹さん、欲しい、それ……ああぁっ……も、いれ、挿れて……」

「挿れて? そうじゃないだろ? 本当に欲しいときはなんて言うんだった?」

 綺麗な彼の顔は煽動的でいやらしい色に染まる。口元はニヤリと微笑み、サディスティックな視線で愛花を見つめていた。

「尚樹、さんの……太いので、気持ちよく、して……」

「ああ、いい子だ。愛花はかわいい。本当に……かわいいよ」

 愛花の膝の裏へ手を当てた高瀬が、さらに脚を広げて持ち上げた。

 秘所もその奥まった隘路も、これから迎え入れる熱く太い剛直を欲しがって疼いている。

「ほら……これだろ? ああ……入る」

「あっ、ああっ! ひっ、んんっ、おき……い、い、ああっ!」

 高瀬の亀頭が膣口をググッと広げた。僅かな痛みに一瞬硬直したが、一番太い部分をズブズブと一気に飲み込んでいく。すぐに愛液が高瀬の屹立に絡みつくように滴りはじめ、彼の抽挿を楽にした。

 まるで粘膜に濃厚なキスをされているようで、淫欲は濃くなっていく。

 熱の塊が体の中へねじ込まれる充溢を感じながら、意志とは関係なく愛花の肉壁がヒクリと戦いた。

「愛花……すごいな。中が熱くてうねって……俺のものに絡みついてくる。そんなに待ち遠しかったのか? これが、好きか?」

 高瀬が体を揺すり、すぐに肉腔を愛撫し始めた。じゅぶじゅぶ、と粘着質な水音が聞こえてきて、自分がどれほど濡れているのかを思い知る。

 ズンと最奥を突き上げられると、愛花の体は甘美な刺激に攻められ何度も腰が浮ついた。彼の一部が体内に入っている存在感を、押し寄せる快楽と共に感じ取る。

「あんっ、あっ、あっ、尚樹さんっ、それっ……いっ、いいっ……気持ち、い、ん……っ」

 恥ずかしいのと気持ちいいのとが入り交じり、どうしていいか分からなくなる。高瀬が愛花の体を半分に折るようにして覆い被さってきた。彼の重みが愛しくて、涙が出そうなのを押し隠す。そしてより深い部分で愛され、奥を突く高瀬を締め上げた。

「んっ……んんっ」

 高瀬に口を塞がれて、愛花の喘ぎ声は全て飲み込まれる。その間、彼の抽挿は止むことはなく、クラクラするような喜悦に踊らされた。

 抱え上げられていた脚を解放されて、高瀬のストロークがゆっくりになる。ホッとしたのも束の間、今度は汗ばんだ肌に唇を寄せられ彼の舌が鎖骨を舐めた。同時に手の平が愛花の体の線を撫でるように這い上がってきて、荒げた呼吸に上下する乳丘を包み込む。

「愛花の胸はいいね。俺の手の中にすっぽり収まって、乳首の色も……形も、弾力も、申し分ない。ああ……たまらない」

「尚樹さ……ん、吸って……私の……これを、吸って」

 高瀬の眼差しが愛花の胸の先を視姦していた。

 いつもは涼しげなその瞳の奥に、今は青白い炎がチラチラと揺れる。その熱情に焼き尽くされたいと思う。

 全身が快感に支配されるような感覚は心地よく、涙となってあふれてくる。

 やわやわともどかしげに触る高瀬に焦れったさを感じ、もっと強く摑んで欲しくて自ら胸先をその口元へ寄せた。吸い寄せられるようにして、高瀬が愛花の胸へ野獣のように食らい付く。

「んっ! ぁあっ! あんっ……あっ、あっ、尚樹さんっ」

 高瀬の舌が乳首を転がすように何度も往復した。ときどき甘嚙みをされて、空いた手で乳丘を不規則に揉んでくる。その間もずっと愛花の中を性器で攪拌し、じわじわと追い詰めてくる。

「俺より先にいくのか? 中が……ピクピクしてきた。中に、出していいのか?」

「平気……。ちゃんと、飲んでるから。……知ってるくせに」

 薄いゴムでさえも彼との隔たりが嫌だから。そんな理由で経口避妊薬を服用している。それを知っているくせに高瀬は毎回聞いてくるのだ。だがそんな風にちゃんと考えてくれているのはうれしい。

 彼の問いかけに照れながらもそう答えると、粘膜の摩擦がさらに増した。熱い楔が膨らみ、快楽を追いかけるようにして律動する。

「い、一緒に……いっ! あっ!」

 全身が燃えるようにカァっと熱くなる。さんざん揺さぶられたおかげで、接合部分はトロトロに融けたような感覚だった。汗ばんだ高瀬の肌に自分の肌が吸い付くようで、このまま本当に融けて一つになれたらいいのにと、この瞬間はいつもそう思う。

「出すよ、愛花」

 高瀬の抽挿がさらに激しくなる。彼のサラサラだった髪は汗を含んで重くなり額へ張り付いていた。劣情に乱れた瞳は愛花を見つめ、果てるその瞬間も互いに絡ませた視線は逸らさない。

 敏感に感じるその部分を、高瀬の大きく張り出した亀頭に抉られ嬲られると頭の中が真っ白になり弾けて意識が遠のく。

 うわごとのように恋人の名前を呼びながら、愛花の腰は不規則に揺れた。

「尚樹さん……尚樹さんっ……ああっ! もう、ああっ! いくっ……いっ、あっ、あっ、あああっ!」

 高瀬の動きがゆるりと最奥で止まる。同時に愛花の指先から足の先まで、そして髪の先端まで甘く痺れるような電流が駆け抜け、それは体の隅々まで満ちていった。

 再び動き出した硬い楔のせいで、白い花火が散ったように瞼の裏がチカチカする。愉悦の奔流に飲まれ、脳芯が蕩けるような快感に息が止まりそうだった。

「愛花……っ、少し、緩めて」

「あ、あ、で、も……まだ……中が、あんっ!」

 隘路の痙攣が治まらず、高瀬の屹立をぎゅうぎゅう締め上げている。

 彼は快楽に歪んでいた表情を和らげ、抽挿するスピードを徐々に落としていく。最後にグッと腰を押し付けられ、愛花はいつまでも続く狂おしいような絶頂を貪る。

「ああ、もう少し中にいるから。好きなだけ味わえ」

 ゆっくりと愛花の体の上へ全身を預けてくる。腕を伸ばして彼の湿った背中を撫でると、汗で滑る指先が心地よくて何度も往復させた。

 胸の先が彼の肌で擦れて、愛花は思わずビクンと反応する。それに気付いた高瀬がクスクスと笑った。

 そんな彼の笑顔を見つめながら、キスして欲しいな、と心の中で思えば、それを察した高瀬が、熱を持ってぼってりしてきた唇をさらってくれる。

「んっ、んんっ……は、ぁっ」

 唇を奪いながら彼の右手が、愛花の乳丘をゆるゆると揉み始めた。侵入してきた熱塊のような舌が、愛花の舌を絡め取り何度も擦り合わせてくる。唾液の絡み合う淫らな音に体の芯がじわじわと熱くなった。

「そんなかわいい声を出したら、またしたくなるけど、いいのか?」

 ささやくような、吐息混じりの声で問われた。それと同時に、硬度を増す高瀬の切っ先に、隘路が押し拡げられる。ドクドクと瞬く間に鼓動は高鳴り、落ち着いてきていた淫欲はすぐさま蘇って愛花をその気にさせた。彼のそれは不規則に息づいていてすでに臨戦態勢で、剛直を包み込む肉腔も同じように濡れ始めていた。

「尚樹さんの……もう、大きくなってるけど……このまま? ……する?」

 恥じらいつつも、きっと彼はNOと言わないだろうと分かっていながら質問する。

「愛花がしたいなら、俺はいつだって大歓迎」

 想像通りの返事にほっとして吐息を洩らすと、甘い笑顔を見せた高瀬が再びキスを落としてきた。

 そしてこのまま第二ラウンドへ突入することは間違いなかった。

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