優しい同居人

暗黒神ゼブラ

優しい同居人

優しい同居人

クチャ、クチャこの音を俺は毎日聞いている。
これは同居人が食べ物を食べる時の音
僕が聞きたいのはこの音だけ。
今日も同居人は食事をする。
「なんでもしますから殺さないで!!」
遮断
「お願いだから助けてよ!!」
遮断……遮断
もう嫌だ聞きたくない
「助けなんて求めても誰も来ねぇんだよバ〜カ!!」
何も喋らないでくれ
「やめて……嫌だ嫌嫌嫌…………」
カタカタカタカタ
「震えてもやめねぇよ。お前が良い声で鳴くからなぁ仕方ないってやつだ」
ドンッ
「ギャァァァ!!」
「んん〜良い声だ。もっと聴かせてくれよ、なぁ!!」
「ごめんなさい……抑えてるうちに早く逃げて」
今回は耐えられず出てきてしまった。
チッ、獲物を奪われやがって
「おっと、な〜に逃げようとしてんだよ。食材の分際で」
「さっき君が逃げてもいいって」
「浩介のやろう邪魔しやがって……まあいい、すぐ楽にしてやるからよ」
オレは食材(人間)の頭蓋骨を砕き脳みそをストローで飲んだ。
「……ぷはぁっ、美味ぇなやっぱ!! 食事といえば人間だよな、お前らもそう思うだろ?」
質問をしても返ってくるのは静寂だけ……僕は分かっているはずなのに、殺人は犯罪であることも食人が禁忌であることも、なにもかもを。
「ふぁ〜、もう眠るかなっと」
眠るのなら僕が……こいつを永遠の眠りに!!
僕はこいつの持っていた武器でこいつの頭を叩き割った。
……これでこいつも、僕も死ぬ。
もう被害者は増えない……止められなくてごめんなさい

「速報です。連続殺人犯である、天野浩介が自殺したもよう。天野は四十七人を殺害、そして天野の胃からは被害者の肉が見つかったこと。殺人・食人をしていたとの情報が入りました。続報が入り次第お伝えいたします」
そう僕たちの肉体は死んだ。
今度は……霊体としてお前らの魂を喰らってやる!!

おしまい

コメント

コメントを書く

「ホラー」の人気作品

書籍化作品