バッドエンドってなんですか、それはこっちのセリフですよ
第六話 運び屋さん
次の日、ヤミたんに案内してもらって、首都まで半日で着くと言われる……なんて言ったかな
「運び屋さんはこちらです」
「運び屋さんって、なんだか人以外も運びそうですね」
アドレントのドラゴン便も人以外も運んだりするからまぁそういうことなのだろう
運び屋さんというところに着くと、わかりやすく看板に「運び屋さん」と書いてあった
あ、そういう名前だったんだね
「なんだかかわいいですね」
と、思ってた時期が私にもありました
「え…これに乗るのですか?」
案内されお金を払うと、首輪をつけた魔物のようなものが用意された
そしてその魔物の背中に籠があり、一人分が入れるようになっている
「この子は森を自由自在に移動できるんですよ、揺れも案外少ないのでご安心ください」
ほんとに!?大丈夫なの?
恐る恐る乗ると中はもふもふで衝撃には強そうになっていた
そして籠ががんじがらめに縛られる
ま、魔族の王女としてこの程度でビビってちゃだめだよね
でも怖いものは怖い!ドラゴンに乗るときはその強さを知ってるから平気だったけど
自分の知らないものに命を預けるのは怖い!
「ヤミたん、私になにかあったらあとはよろしくね」
「何弱気になってるんですか、よっぽど屈強な魔族たちに対峙したほうが怖いと思うんですけど」
ああいうのは魔法でどうにかなるからむしろ強気になれるんですけどね
と、とにかく到着するまで耐えるしかない
その後の記憶は曖昧だけど、案外揺れは少なく、休憩もしてくれたのでそんなに辛くない移動ができた
ちなみに運賃はドラゴン便の5倍くらいかかった
ドラゴン便の場合大量に乗せられるからその分の売上があるけど、こっちの場合は大量輸送できないところがよくないのだろう、それでもこの速さで森の中を移動できるのはすごく便利だ
「じ、地面の感覚がないです……」
籠から出るとよろけてしまう
「お疲れ様です。メーベル様、少し休憩なさってください。その間に宿の位置などを調べておきます」
「ありがとうヤミたん」
ヤミたんが一人行動しても怪しまれないのは諜報部がよく使う魔法のおかげでよほど気にしない限り認識されない魔法を使っているからだ
特に小さいものなら見つかる心配ない
仮に見つかったとしても逃げ足速いからなんとかしてくれるからね〜
運び屋さん近くの椅子に座って様子を見る
首都だけあって人通りが多く、エルフ以外の種族もちらほらと見える
魔族も人間も見かけたりする
さすがに中立国内で争いが起きることはないのだろう
そういえばアドレントの隣国にも似たような国があったね
名前は確か……なんだったっけ?
アドレントの隣国はヴァレンの他に海側に島国があるのと、大きな砂漠を挟んだ先に人間の国がある
一応大きな海の先にも大きな陸地があるみたいだけど、そっち方面はどんな国があるかはよくわかっていない
で、その海側の島国が人間と魔族が共生してるんですよね
種族の垣根を越えられないことはないはずなんですけど、どうして勇者が魔族を滅ぼそうとすることは止まらず続けられているのか不思議で仕方ないです
「メーベル様、目星の宿屋を見つけてきましたよ……と、大丈夫ですか?」
「いえ、ちょっと考え事をしてただけです。とりあえず宿に行きましょうか」
ヤミたんに案内されて上質な宿屋に着く
「そういえばお金こんなに使っちゃって大丈夫なんですか?」
全財産を数えたわけじゃないけど、アドレントでの旅でかなりもらっちゃったのと、消費する機会があまりなくて余っちゃってるんだよね
「まだまだあるから使えるうちに使っておかなとと思いまして、それに今さら低品質のものは我慢できません」
まぁお金を稼ぐ手段なんていくらでもあるからそんなに心配しなくてもいいかなって
「その浪費癖は治しておいたほうがよろしいかと思いますが」
「はいはい、わかりました。次からはこんなに上等な宿じゃなくてもいいですよ。でも、寝床の質は譲れないですからね!」
ヤミたんも言うようになったものだ。最初は私にびくびくしてたのに
「かしこまりました」
「というか文句があるときは言うのでヤミたんが納得できる宿とか食事処でいいですからね?私はあまり常識的な感覚がないので」
「はい!承知しました、エルフの案内人の方にもお伝えしておきます」
エルフの長にお父様の紹介状を渡して人間の国々を案内してもらう予定なんだけど、この紹介状書いてもらってから結構立つんだよね
エルフだから十数年で代替わりすることはないだろうけど、大丈夫かな
まぁ行けばわかるか
とりあえず今日は宿で休んで、明日長のもとへ行くことに決めた
何事もないといいんだけど、こういうとき絶対なんかあるんだよね〜
まぁ何が起きても私にかかれば問題ないと思うけど
「運び屋さんはこちらです」
「運び屋さんって、なんだか人以外も運びそうですね」
アドレントのドラゴン便も人以外も運んだりするからまぁそういうことなのだろう
運び屋さんというところに着くと、わかりやすく看板に「運び屋さん」と書いてあった
あ、そういう名前だったんだね
「なんだかかわいいですね」
と、思ってた時期が私にもありました
「え…これに乗るのですか?」
案内されお金を払うと、首輪をつけた魔物のようなものが用意された
そしてその魔物の背中に籠があり、一人分が入れるようになっている
「この子は森を自由自在に移動できるんですよ、揺れも案外少ないのでご安心ください」
ほんとに!?大丈夫なの?
恐る恐る乗ると中はもふもふで衝撃には強そうになっていた
そして籠ががんじがらめに縛られる
ま、魔族の王女としてこの程度でビビってちゃだめだよね
でも怖いものは怖い!ドラゴンに乗るときはその強さを知ってるから平気だったけど
自分の知らないものに命を預けるのは怖い!
「ヤミたん、私になにかあったらあとはよろしくね」
「何弱気になってるんですか、よっぽど屈強な魔族たちに対峙したほうが怖いと思うんですけど」
ああいうのは魔法でどうにかなるからむしろ強気になれるんですけどね
と、とにかく到着するまで耐えるしかない
その後の記憶は曖昧だけど、案外揺れは少なく、休憩もしてくれたのでそんなに辛くない移動ができた
ちなみに運賃はドラゴン便の5倍くらいかかった
ドラゴン便の場合大量に乗せられるからその分の売上があるけど、こっちの場合は大量輸送できないところがよくないのだろう、それでもこの速さで森の中を移動できるのはすごく便利だ
「じ、地面の感覚がないです……」
籠から出るとよろけてしまう
「お疲れ様です。メーベル様、少し休憩なさってください。その間に宿の位置などを調べておきます」
「ありがとうヤミたん」
ヤミたんが一人行動しても怪しまれないのは諜報部がよく使う魔法のおかげでよほど気にしない限り認識されない魔法を使っているからだ
特に小さいものなら見つかる心配ない
仮に見つかったとしても逃げ足速いからなんとかしてくれるからね〜
運び屋さん近くの椅子に座って様子を見る
首都だけあって人通りが多く、エルフ以外の種族もちらほらと見える
魔族も人間も見かけたりする
さすがに中立国内で争いが起きることはないのだろう
そういえばアドレントの隣国にも似たような国があったね
名前は確か……なんだったっけ?
アドレントの隣国はヴァレンの他に海側に島国があるのと、大きな砂漠を挟んだ先に人間の国がある
一応大きな海の先にも大きな陸地があるみたいだけど、そっち方面はどんな国があるかはよくわかっていない
で、その海側の島国が人間と魔族が共生してるんですよね
種族の垣根を越えられないことはないはずなんですけど、どうして勇者が魔族を滅ぼそうとすることは止まらず続けられているのか不思議で仕方ないです
「メーベル様、目星の宿屋を見つけてきましたよ……と、大丈夫ですか?」
「いえ、ちょっと考え事をしてただけです。とりあえず宿に行きましょうか」
ヤミたんに案内されて上質な宿屋に着く
「そういえばお金こんなに使っちゃって大丈夫なんですか?」
全財産を数えたわけじゃないけど、アドレントでの旅でかなりもらっちゃったのと、消費する機会があまりなくて余っちゃってるんだよね
「まだまだあるから使えるうちに使っておかなとと思いまして、それに今さら低品質のものは我慢できません」
まぁお金を稼ぐ手段なんていくらでもあるからそんなに心配しなくてもいいかなって
「その浪費癖は治しておいたほうがよろしいかと思いますが」
「はいはい、わかりました。次からはこんなに上等な宿じゃなくてもいいですよ。でも、寝床の質は譲れないですからね!」
ヤミたんも言うようになったものだ。最初は私にびくびくしてたのに
「かしこまりました」
「というか文句があるときは言うのでヤミたんが納得できる宿とか食事処でいいですからね?私はあまり常識的な感覚がないので」
「はい!承知しました、エルフの案内人の方にもお伝えしておきます」
エルフの長にお父様の紹介状を渡して人間の国々を案内してもらう予定なんだけど、この紹介状書いてもらってから結構立つんだよね
エルフだから十数年で代替わりすることはないだろうけど、大丈夫かな
まぁ行けばわかるか
とりあえず今日は宿で休んで、明日長のもとへ行くことに決めた
何事もないといいんだけど、こういうとき絶対なんかあるんだよね〜
まぁ何が起きても私にかかれば問題ないと思うけど
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