バッドエンドってなんですか、それはこっちのセリフですよ
第四話 魔物にはご用心
ヴァレンに入ってからは竜に乗れないのでここからは歩きだ
「私も魔法で空を飛べたらよかったですのに」
ふよふよと私の周りを飛んでいるヤミたんを見ると羨ましく思う
「その辺の獣を操って乗せてもらえばいいじゃないですか」
「獣を操るのは難しいんですよ?単純そうに見えて、魔族や竜など賢い者たちの方がやりやすいんです」
駅からは貿易商たちについていくのがいいでしょう、別に急いでいるわけではないのでね
「さようでございますか」
ヤミたんは話し相手としては向いていません。まぁ幽霊に期待する方が無理ということです
ということで商人に話しかけることにしましょうか
文化や歴史を知るために必要なのは商人と話すことです
いろいろなことを知っていますからね
「ヴァレンでは何が売れるのですか?」
手始めにこの国へ売りに来たのであろう魔族の商人に話しかけてみる
「魔道具、魔石、金属など森では取れないものが多く売れますよ。かくいう私も魔石や魔道具を取り扱っておりますから、よかったら中継地点でもお店を開くので見ていってください」
魔族の国「アドレント」では確かに魔石や貴金属などの資源が豊富で魔石を使った魔道具なども人間たちに引けを取らないほど発展している
アドレントであればどこでも取れるからさほど価値は高くないが、ヴァレンに行けばよく売れるんだね
「であれば国に帰って勝った方がよいですね」
「あはは、旅の記念にはなると思いますよ。それに、必要な時に手に入れられるようにするのが商人でございますから」
エルフの商人にも話しかけてみよう
まぁこちらは帰っているところだから商品はないだろうけどね
「すみません、よろしいでしょうか」
「はい、なんでしょうか」
「私、初めてこの国に来たのですが、向こうでは何を売っていたのですか?」
アドレントにこんなに豊かな森はないから薬草や野菜などの食料かなとは思っているけど
「ここには魔族のものだけでなく人間のものもありますからね、特に魔族と人間は直接貿易はしておりませんから、人間の国で仕入れたものなどは反応が良いですよ」
意外な回答が返ってきた
確かに、中立国ならではの特徴だ
直接的な交易がなかったとしてもこうして人間が作ったものが魔族のもとへ届くことがあるんだね
「なるほど、それは興味深いですね。ありがとうございます」
「お嬢さんはお一人で旅行ですか?森にも魔物はいますからお気をつけてくださいね、それに、今はみな同じ方向へ進んでいますが全員が全員を助け合う保証なんてありませんから」
「ご忠告ありがとうございます。でも私は強いので大丈夫です」
一瞬でここにいる全員を殺せるくらいには、ね
っと、こんな話をしていたからだろうか、魔物が現れたようだ
魔力を放出させて威嚇してもよいが、そうするとうっかり魔道具とかを壊しちゃうこともあるのでここは面倒だけど一体ずつ相手した方がいいね
「ヤミたん、あれはなんて魔物なんですか?」
「ポイズンキャタピラーと、その成虫のポイズンモースですね。毒の鱗粉に要注意なのとキャタピラーの方は体が硬いので物理攻撃が効きづらいです」
当然商人たちには護衛がついているから私がわざわざ相手しなくてもいいんだけど、さっき強いって言っちゃったからな~
「虫って何考えているかわからないので精神干渉が効きづらいんですよね。ここは属性魔法で倒しましょうか」
属性魔法、厳密に区分されているわけではないが、魔法の才能によって使える属性がある程度決まっており、その中でもどの程度使いこなせるかも人それぞれだ
火、風、地、水、雷属性に加えて闇と聖がある
私の場合は闇、聖属性に特に秀でていて他には地と水が使える
あとは属性を組み合わせることで魔法使い独自の魔法などを開拓していたりと、魔法は奥が深い
人間の国では魔法の学園国家があるくらい熱心に研究されている
もちろん魔国内にも魔法を扱う分野があり、日々進化していっている
「まぁいつも通りでいいですね」
私は一番近づいてきた魔物に魔法を使う
ふむふむ、このポイズンモースは強力な酸攻撃と風属性魔法が使えるみたい
ポイズンモースをそのままほかの魔物のところへ近づけさせ攻撃させる
「先ほど魔物を操るのは難しいとおっしゃっていたようなのですが」
「これくらいは造作もありません。ほら、どんどん増やしますよ」
元気そうな個体を次々と操って数を減らしたところで簡単な攻撃魔法を使えば終わりだ
「えげつないですね」
ヤミたんがドン引きしている。いやあなた、これまでも似たようなこと見てるでしょう
それから数日何度か魔物に襲われたが難なく追い払い、街へたどり着いた
竜駅のところは中継地だからあまり大きな町ではなかったけど、ここはヴァレンの中でも大きな商業都市のようだ。
「テーナーがいないから遊び放題ですね!」
ここには私が見たこともないようなものがたくさんある
宿もいいところに泊まることにしよう
「遊び惚けていてはだめですよ、私がテーナー様に怒られてしまいます」
「ヤミたんが困るなら問題ないですね」
そういうとヤミたんは目をうるうるさせてこっちを見てきた
情に訴えてきても無駄.........ってか、かわいい
さすがは歴代魔王の中で最もかわいいとされてるお方の人形
これはアドレントを旅しているときに問題を解決してもらったものなのだが、有名なドワーフにお金を惜しまずに作らせたものらしく、見た目だけでなく耐久性なども素晴らしいものとなっている
一体いくらしたんだろう
「わかりました、お買い物して情報収集したら首都に向けて出発しますよ」
「ありがとうございます」
まぁ早く案内人を紹介してもらった方が刊行するときも便利だからね
「私も魔法で空を飛べたらよかったですのに」
ふよふよと私の周りを飛んでいるヤミたんを見ると羨ましく思う
「その辺の獣を操って乗せてもらえばいいじゃないですか」
「獣を操るのは難しいんですよ?単純そうに見えて、魔族や竜など賢い者たちの方がやりやすいんです」
駅からは貿易商たちについていくのがいいでしょう、別に急いでいるわけではないのでね
「さようでございますか」
ヤミたんは話し相手としては向いていません。まぁ幽霊に期待する方が無理ということです
ということで商人に話しかけることにしましょうか
文化や歴史を知るために必要なのは商人と話すことです
いろいろなことを知っていますからね
「ヴァレンでは何が売れるのですか?」
手始めにこの国へ売りに来たのであろう魔族の商人に話しかけてみる
「魔道具、魔石、金属など森では取れないものが多く売れますよ。かくいう私も魔石や魔道具を取り扱っておりますから、よかったら中継地点でもお店を開くので見ていってください」
魔族の国「アドレント」では確かに魔石や貴金属などの資源が豊富で魔石を使った魔道具なども人間たちに引けを取らないほど発展している
アドレントであればどこでも取れるからさほど価値は高くないが、ヴァレンに行けばよく売れるんだね
「であれば国に帰って勝った方がよいですね」
「あはは、旅の記念にはなると思いますよ。それに、必要な時に手に入れられるようにするのが商人でございますから」
エルフの商人にも話しかけてみよう
まぁこちらは帰っているところだから商品はないだろうけどね
「すみません、よろしいでしょうか」
「はい、なんでしょうか」
「私、初めてこの国に来たのですが、向こうでは何を売っていたのですか?」
アドレントにこんなに豊かな森はないから薬草や野菜などの食料かなとは思っているけど
「ここには魔族のものだけでなく人間のものもありますからね、特に魔族と人間は直接貿易はしておりませんから、人間の国で仕入れたものなどは反応が良いですよ」
意外な回答が返ってきた
確かに、中立国ならではの特徴だ
直接的な交易がなかったとしてもこうして人間が作ったものが魔族のもとへ届くことがあるんだね
「なるほど、それは興味深いですね。ありがとうございます」
「お嬢さんはお一人で旅行ですか?森にも魔物はいますからお気をつけてくださいね、それに、今はみな同じ方向へ進んでいますが全員が全員を助け合う保証なんてありませんから」
「ご忠告ありがとうございます。でも私は強いので大丈夫です」
一瞬でここにいる全員を殺せるくらいには、ね
っと、こんな話をしていたからだろうか、魔物が現れたようだ
魔力を放出させて威嚇してもよいが、そうするとうっかり魔道具とかを壊しちゃうこともあるのでここは面倒だけど一体ずつ相手した方がいいね
「ヤミたん、あれはなんて魔物なんですか?」
「ポイズンキャタピラーと、その成虫のポイズンモースですね。毒の鱗粉に要注意なのとキャタピラーの方は体が硬いので物理攻撃が効きづらいです」
当然商人たちには護衛がついているから私がわざわざ相手しなくてもいいんだけど、さっき強いって言っちゃったからな~
「虫って何考えているかわからないので精神干渉が効きづらいんですよね。ここは属性魔法で倒しましょうか」
属性魔法、厳密に区分されているわけではないが、魔法の才能によって使える属性がある程度決まっており、その中でもどの程度使いこなせるかも人それぞれだ
火、風、地、水、雷属性に加えて闇と聖がある
私の場合は闇、聖属性に特に秀でていて他には地と水が使える
あとは属性を組み合わせることで魔法使い独自の魔法などを開拓していたりと、魔法は奥が深い
人間の国では魔法の学園国家があるくらい熱心に研究されている
もちろん魔国内にも魔法を扱う分野があり、日々進化していっている
「まぁいつも通りでいいですね」
私は一番近づいてきた魔物に魔法を使う
ふむふむ、このポイズンモースは強力な酸攻撃と風属性魔法が使えるみたい
ポイズンモースをそのままほかの魔物のところへ近づけさせ攻撃させる
「先ほど魔物を操るのは難しいとおっしゃっていたようなのですが」
「これくらいは造作もありません。ほら、どんどん増やしますよ」
元気そうな個体を次々と操って数を減らしたところで簡単な攻撃魔法を使えば終わりだ
「えげつないですね」
ヤミたんがドン引きしている。いやあなた、これまでも似たようなこと見てるでしょう
それから数日何度か魔物に襲われたが難なく追い払い、街へたどり着いた
竜駅のところは中継地だからあまり大きな町ではなかったけど、ここはヴァレンの中でも大きな商業都市のようだ。
「テーナーがいないから遊び放題ですね!」
ここには私が見たこともないようなものがたくさんある
宿もいいところに泊まることにしよう
「遊び惚けていてはだめですよ、私がテーナー様に怒られてしまいます」
「ヤミたんが困るなら問題ないですね」
そういうとヤミたんは目をうるうるさせてこっちを見てきた
情に訴えてきても無駄.........ってか、かわいい
さすがは歴代魔王の中で最もかわいいとされてるお方の人形
これはアドレントを旅しているときに問題を解決してもらったものなのだが、有名なドワーフにお金を惜しまずに作らせたものらしく、見た目だけでなく耐久性なども素晴らしいものとなっている
一体いくらしたんだろう
「わかりました、お買い物して情報収集したら首都に向けて出発しますよ」
「ありがとうございます」
まぁ早く案内人を紹介してもらった方が刊行するときも便利だからね
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