ホラー短編集『情報提供求ム』
『お化けなんてないさ』
その日、彼女の家に泊まりに行って、一発致したあと、どうにも寝付けなかった。
隣ですやすやと寝息を立てている彼女を起こさないベッドから抜け出す。
スマホを確認。
あ、そうか、今日は推しの配信日だった。
アーカイブ、もうあがってるかな?
片耳にイヤホンをして配信サイトをチェックする。
アーカイブは…あった。
タップして再生する。
雑談配信で季節は夏と言うこともあり、話題はホラーへ。
そこから子どものころ、怖いテレビを見たあと、トイレに行くのが怖くってお化けなんてないさ、を歌っていたと配信者。
微笑ましいな、って思った。
画面の中、アバターが歌い、可愛い歌声がイヤホンから漏れる。
『お化けなんてないさ、お化けなんて嘘さ。』
「ん…んん…。」
不意に彼女が声を漏らした。
音漏れしてた?
起こしちゃった?
と振り返ると目は閉じられたままで起きた様子はない。
だけど、口だけがモゴモゴと動いている。
なぜかは分からない。
でも何か言っている気がして耳を近づけた。
「いるよいるよいるよいるよたくさんいるよいっぱいいるよいるよいるよどこにでもいるよいまもみてるよ今からいくよ。」
隣ですやすやと寝息を立てている彼女を起こさないベッドから抜け出す。
スマホを確認。
あ、そうか、今日は推しの配信日だった。
アーカイブ、もうあがってるかな?
片耳にイヤホンをして配信サイトをチェックする。
アーカイブは…あった。
タップして再生する。
雑談配信で季節は夏と言うこともあり、話題はホラーへ。
そこから子どものころ、怖いテレビを見たあと、トイレに行くのが怖くってお化けなんてないさ、を歌っていたと配信者。
微笑ましいな、って思った。
画面の中、アバターが歌い、可愛い歌声がイヤホンから漏れる。
『お化けなんてないさ、お化けなんて嘘さ。』
「ん…んん…。」
不意に彼女が声を漏らした。
音漏れしてた?
起こしちゃった?
と振り返ると目は閉じられたままで起きた様子はない。
だけど、口だけがモゴモゴと動いている。
なぜかは分からない。
でも何か言っている気がして耳を近づけた。
「いるよいるよいるよいるよたくさんいるよいっぱいいるよいるよいるよどこにでもいるよいまもみてるよ今からいくよ。」

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