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あらすじ
──《厄災十二色(カラーズ)》。
それは、少し前まで世界を脅かしていた魔王が、十二の性質に分かれた存在。
《厄災十二色》の中には、理性的で友好的な者もいれば、その名の通り厄災を振り撒く者もいる。
そんな《厄災十二色》を、追い掛けている少女がいた。
少女の中は、パレット。魔王が産み出した魔物によって滅ぼされかけた故郷を、とある《厄災十二色》に救われたパレットは、その《厄災十二色》にお礼を言うため、各国を渡り歩いていた。
国内で《厄災十二色》を名乗る偽者に騙され、犯罪に巻き込まれそうになるパレットは──赤い青年と遭遇する。
その者の名は、ヴェルメリオ。《死なぬ鮮血の赤色》と言う二つ名を持ち、魔王を構成する十二の要素の内、『品性』を司る《厄災十二色》だ。
パレットは自分の故郷を救ってくれた《厄災十二色》を見つけるため、《厄災十二色》が起こした厄災の後始末をしていると言うヴェルメリオの旅路に同行する事になり──
その旅路で、魔王と《厄災十二色》を取り巻く因果を知る事になる。