昭和奇譚 「ウエットランドのララ」
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完結:1話

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昭和奇譚 「ウエットランドのララ」

  • あらすじ

     
     
     
     主人公ユキオらの地元、駅の南側は寂れていて、
     そこから東側に少し行った都県堺の向こうには
     通称「ウエットランド」という特飲街があった・・・
      
      先輩が、新車トヨタセリカSTで街を巡回するというので
     ユキオとゴマっちは同乗して付き合った。
     助手席のゴマっちはクルマの窓を開け、盛んに女の娘に
     声をかけている。
     「「しっち」、ヒヤカシに行ってみっか!」
     先輩が言うとゴマっちは一段とテンションを上げはしゃいだ。
     サカイ川を渡り特飲街「ウエットランド」に入る。
     ユキオもゴマっちも先輩も、ここへ来るのは初めてではない。
     だが、”お世話”になったことは1度もない。
     『町の恥』と感じている近隣住民もまず間違いなく同様だろう。
     
     セリカが徐行して並んだ”店”の真ん中あたりまできたとき
     ゴマっちが声を出すのを一瞬ためらいクルマの窓を閉めた。
     ユキオも同時に「あ・・ッ」と声を上げ
     「おい!ゴマっち、今の黒いドレス来てたの・・ッ」
     「ああ!ビックリした!レコード売り場のミトコロさん
     かと思った・・」・・・・・
     

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