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あらすじ
青年は出会いを通じて真の『漢(おとこ)』へと成長する
『特殊な部隊』への配属を運命づけられた青年の驚きと葛藤の物語
登場人物
気弱で胃弱で大柄左利きの主人公 神前誠 愛銃:グロックG44
見た目と年齢が一致しない『ずるい大人の代表』の隊長 嵯峨惟基 愛銃:VZ52
『偉大なる中佐殿』と呼ばれるかっこかわいい『体育会系人類最強幼女』 クバルカ・ラン 愛銃:PSMピストル
明らかに主人公を『支配』しようとする邪悪な『貴族』な女サイボーグ 西園寺かなめ 愛銃:スプリングフィールドⅩDM40
『パチンコ依存症』な美しい小隊長 カウラ・ベルガー 愛銃:1911【商品名コルトガバメント】
糸目のでかい『ひょうきんな』艦長 アメリア・クラウゼ 愛銃:H&K P7M13
『伝説の馬鹿なヤンキー』の整備班長 島田正人
地球人が初めて出会った地球外生命体『リャオ』の住む惑星遼州。
理系脳の多趣味で気弱な『リャオ』の若者、神前誠がどう考えても罠としか思えない経緯を経て機動兵器『シュツルム・パンツァー』のパイロットに任命された。彼はパイロットになったもののその素質の無さから自宅待機を命じられる。
そんな彼がようやく配属されたのは遼州同盟司法局実働部隊と呼ばれる武装警察風味の『特殊な部隊』だった。
そこに案内するのはどう見ても八歳女児にしか見えない敗戦国のエースパイロット、クバルカ・ラン中佐だった。さらに部隊長は誠を嵌(は)めた駄目人間の中年男、嵯峨惟基の駄目っぷりに絶望する誠。しかも、そこにこれまで配属になった五人の先輩はすべて一週間で尻尾を撒いて逃げ帰ったという。
司法局実動部隊にはパイロットとして銃を愛するサイボーグ西園寺かなめ、無表情な戦闘用人造人間カウラ・ベルガーの二人が居た。運用艦のブリッジクルーは全員女性の戦闘用人造人間『ラスト・バタリオン』で構成され、彼女達を率いるのはでかい糸目の多趣味なアメリア・クラウゼだった。そして技術担当の気のいいヤンキー島田正人に医務室にはぽわぽわな詩を愛する看護師神前ひよこ等の個性的な面々で構成されていた。
その個性的な面々に戸惑う誠だが妙になじんでくる先輩達に次第に心を開いていく。
そんな誠だったが、嵯峨の策謀により彼の持つ『異能力』に目を付けたマフィアに拉致された。戦闘用サイボーグであるかなめに救出されるが、誠はその時の恐怖から隊をやめたいと言い出す。
去ろうとする誠だが、かなめの強引な説得と人型兵器へのあこがれから翻意して部隊に居つくことを決めた。
そんな誠を監視する目が有った。
貴族制国家『甲武国』軍部の貴族主義反政府勢力とネオナチの勢力がそれだった。
彼等は誠を監視しその存在を危険視していた。
その過激勢力の最右翼たる近藤貴久中佐の率いる部隊の目の前での武力演習の話が誠達にもたらされる。
それは反対勢力の決起を誘うと同時に誠達の異能力の力量を図ろうという政府の目論見だった。
想定通り近藤中佐は演習場で通信を途絶し籠城を開始する。
誠達はその鎮圧のために運用艦『ふさ』で出撃する。
数は圧倒的不利だったが、『人類最強』を自称するクバルカ・ラン中佐の遼州人に『不死の存在』が居ることと『距離の概念』が無いことが明かされ実働部隊有利に戦場は展開する。
実動部隊の東和国籍の乗る機体に攻撃を仕掛けると自爆する『ビッグブラザーの加護』に気づいた近藤は目標を甲武国籍であるかなめに絞っての攻撃を仕掛けた。
しかし、その攻撃は誠の展開した『干渉空間』と言う壁に阻まれた。
さらにランに言われるままに『干渉空間』を使い近藤の乗艦の目の前に転移した誠はその力を発動して一撃で近藤の乗る旗艦の撃破に成功する。
誠の活躍でクーデターは失敗に終わるが、その力ゆえに列強は法術師の軍事利用の制限を宣言する。
こうして『特殊な部隊』の隊員になった誠だが、彼を待っていたのは士官候補生から下士官への降格の連絡だった。
食えない上官嵯峨惟基はすべてを裏で操っている『ビッグブラザー』と『廃帝ハド』との戦いを宣言した。
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