【リハビリ用】私のオタク履歴エッセイ

霜月 一三(しもつき ひとみ)

オタク履歴その③ ケロロ軍曹

 ポケモンを卒業した頃から、私は様々なジャンルに同時にハマるようになっていった。そして、その時ハマったジャンルの一つが「ケロロ軍曹」だった。地球を侵略しにきた宇宙人・ケロロ軍曹がひょんなことから地球人の家に居候することになり、仲間たちと共に様々な騒動を巻き起こすギャグ漫画だ。一時期は「オタクの代名詞」という扱いを受けていた漫画でもある。私は、ケロロの仲間の中でも特に可愛らしい見た目をしていた「タママ二等兵」を好きになった。まあ一目惚れというやつだ。しかし、確かに彼は可愛い見た目をしていたのだが、怒ると一気に凶暴化する二面性を持っていて、また嫉妬深くずる賢い性格だったので、原作やアニメを見て驚いたものだ。
 さて、私がハマった当時、ケロロ軍曹は土曜日の朝にアニメがやっていた。先に見始めたのは弟で、弟に付き合ってアニメを見ていたら、いつの間にか私の方がハマっていたのだ。
 アニメ版は、子ども向けという体を取りながら、様々なパロディネタを詰め込んでいた作品だった。制作会社が「サンライズ(ガンダムのアニメの制作会社)」だったからか、それとも主人公ケロロの趣味がガンプラ(ガンダムのプラモデル)作りだったからか、ガンダムのパロディが多かった気がする。他にも数えきれないほどのパロディがあった。その中には、子どもではわからないような古い作品のパロディも混ざっていて、たまに一緒にアニメを見てくれていた両親は驚いていた。
 コミックス版はもっと過激だった。ケロロ軍曹の原作コミックは、いわゆる「青年コミック」に分類されていた。両親が何かのご褒美に買ってくれたり、自分のお小遣いを使ったりしながら買い揃えたコミックは、お色気描写や、アニメよりさらにどぎついパロディで溢れていたものだ。しかし、当時の私はあまり気にせず(というか理解ができず)、ギャグ漫画として読んでいた。そして、今でも「ケロロ軍曹」は、私の中の「ギャグ漫画」の一つの基準になっている。それくらい面白かったのだ。
 また、小学校5年生の時(2005年)に、「オタク」という概念を世に広めたドラマ「電車男」が放映されたのだが、その作中にもケロロのグッズが登場していた。ケロロが画面に映るのを見逃さないために、電車男を見ていた記憶がある。
 この頃になると、漫画やアニメなどに異常に熱を上げる私を、両親や周囲の人々が怪しみだした。私は「ケロロ」と「電車男」の影響で、自分が「オタク」である自覚を持ったのだ。

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