ギルドの受付嬢になった私は過労死ならぬ過労不死になってしまったので、今までの鬱憤を晴らすために冒険者になり元同僚たちをこき使ってやる!

暗黒神ゼブラ

第十三話新しい装備(ノーヴイーテールム)

第十三話新しい装備(ノーヴイーテールム)

「なあお前ら、ニコラがレヴィを連れてくると言って走って行って帰ってくるまでに一旦街に戻って準備をしようと思うんだがいいか?」
 するとデュランが
「戻るのはいいが理由を聞いて良いか?」
 理由か……
「さすがに今の使ってる武器刃こぼれが酷えからな……一本なら刃こぼれが酷くなるのはいいんだよ。切れにくいってことは痛めつけられるからな、しかしなぁもう一本は切れ味が良くないといけねえんだよ。切れ味のいい剣で切断してそこに切れ味の悪い剣を捩じ込んだりして苦しんでる顔を見るのが好きなんだよ…………おい何こいつ頭おかしいみたいな顔してんだよお前ら……まあそれで楽しみすぎたせいで切れ味のいい方の刃こぼれが酷えって話なんだよ。だから買いに行きたいんだよ。理由はこれでいいだろ」
 するとリオンが
「なあデュランやっぱりさユリアが協力してくれてよかったって思わないか?…………それでユリア街に戻ってもいいぞ」と言ったんだが……私ってそんなにおかしいのか?
 まあ街に戻っていいみてぇだし
「じゃあ一旦街に戻るからよ……私が戻るまでにニコラがレヴィとやらを連れてきてたら少し相手を頼む。出来るだけ私も早く帰ってくるようにする」
 私は全速力で街を目指し走り始めた。
 そしてユリアが去ったあとのリオンとデュランはというとニコラがレヴィを連れてきた時のために何を話すかを考えていた。
 二十七分後
「よし街に着いた……あとは武器屋を探すだけだな」
 でも自分の望みの武器がほしいならオーダーメイドの方がいいよな。今日は気分を変えて武器屋じゃなく、鍛冶師ギルドに行ってみるか……まともなギルドならいいんだがな
 私は鍛冶師ギルドに向かった。
 五分後
 ギルド内に入った私が見たのは思い出すだけではらわたが煮えくり返るような受付嬢時代……とは似たようで少し違うようなものだった。
 ギルド内で受付嬢が血だらけで倒れており、回復魔法で治される……ここまでは同じだったのだが起き上がった受付嬢が発した言葉に私は驚いた。
「ねえジョセルフ親方これさ、もう少し切れ味良くした方がいいんじゃないですか? わかってますか、あなた方が作るのは命を護るための相棒なんですよ!! こんなやわなままでいいんですか満足ですか!?」
 こいつ切られてんのに……まさか精神を壊された後ギルドの都合がいいように弄られたのか?
 その光景を見て叫んで逃げる人やつ、失神するやつ、またやってるなと言ってるやつもっとやれと言うやつなどいろんなやつがいた。
 この後すぐにギルドもおかしいということが分かった。
 なぜ"ギルドも"かというと壁にスタッフ募集の紙が貼られてるのはよくあることだが、スタッフに適した者として書かれているのが『精神的にも肉体的にも傷つけられることが好きで快感を感じる人、精神的にも肉体的にも傷つけることに快感を覚える人、武器が好きな人、武器を作ってみたい人、武器と色々ヤれる人、熱意がある人、などなど』と……頭おかしいんじゃねえの!?
 ていうかこの受付嬢の人これを見た上でこの職場にいるってことだろ……まあ本人がいいなら私がどうこういえる立場じゃねえから気にしないでおくか。
 こうなるとやっぱり冒険者ギルドは異常ってのが際立って見えるな
 しかし他のギルドの募集要項を知らねぇからな私。
 すると受付嬢の人が
「そこの女性何かお探しですか?」
 誰のことかと思って待っていたら、受付嬢が歩いてきて私の肩をトントンとして『あなたですよお客様』と言ってきたので早速こういう武器がほしいと説明し注文してみた。
 すると受付嬢が簡単そうに
「そういう相棒を探しているのでしたら、ヤマギシ親方が適任だと思います。この受付をまっすぐ進み、右に曲がったところに親方室兼作業室がありますので……ミーニャさん案内お願いします」
「はいツィリス先輩このミーニャにお任せください!!」
 そしてここツィリスという受付嬢が案内してくれることになった。
 するとツィリスが話しかけてきた
「あのあのあなたはどんな子を使ってるんですか!! 私はこの子トレンチナイフのトレちゃんです!!」
 私はツィリスに使ってる武器を見せた。
「あぁもしかしてこのボロボロの子を治すためにきたんですか? それとも新しい子を迎え入れるんですか?」
 私はどうしてここにきたのかを説明した。
「そうですか……人それぞれ戦い方はありますし、それにやっぱり恐怖に引き攣った顔を見るのって最高に興奮しますよね。特に親の目の前で子供を切り刻みその子供の肉を親に口に無理矢理喰わせるみたいな感じで大切な人を目の前で切り刻むのが特に興奮しますね……ちゃんと回復魔法で治してるんで安心してください。
 あっここです、ここが親方室兼作業室です。短い間しか話せませんでしたが楽しかったですよ」
 いやほとんどあんたが一方的に話してただろというのは心の中にしまうとしよう。
 私はそう思いながら扉を開け叫んだ
「ここにヤマギシ親方はいるのか!!」
 すると
「俺がそのヤマギシだ、ここにきたってことは装備のことだろ!! とっとと用件を言え!!」
 とヤマギシ親に聞かれたので私は
「こいつの刃こぼれをどうにかしてほしいんだよ!!」
 と説明した。
 すると
「早く見せてみろ……これなら新しくした方がいいんじゃねえか? 思い出とかあるんなら治すが特にないんなら新しくした方が安く済むぞ。どうする?」と言われたので
「安く済むのはありがたいが今は早めに終わる方にしてくれ」と答えた。
「だったら早く終わる方つったら一旦完成した物で良い物を紹介するから……また今度来てくれればさらに改良に改良を重ねてやるよ」
 オーダーメイドを頼むのはもう少し後にするかとそう思いながらも、私は紹介された物を買った。
 そして買い物を終えた私はリオンたちのところに戻るために走り始めた。
 二十八分後
「おっ、ユリアが帰ってきたぞ!!」
 ニコラの姿は見えないということはまだレヴィを連れて帰ってきてないのか
 私は買ってきた武器をリオンとデュランに見せた
 するとデュランが
「見た感じ良さそうだが、実際ユリアが気にしてた切れ味はどうなんだ?」
 まだ試し切りしてねぇな……私がそう思っていると遠くの方からニコラの声が聞こえてきた。
「た~いちょ~~レヴィを連れてきたっすよ~!!」
 ニコラが連れてきたのは羽根の生えた鎧を着た女と元気そうなメイドの女だった。
 どっちがそのレヴィなんだ?
 すると羽根の生えた鎧を着た女がリオンを見て
「りっりりりリオン様、おっお久しぶりです分かりますかレヴィです!! もう会えないと思ってたので本当会えて嬉しいです!!(これもニコラのおかげだよありがとう)」
 するとメイドの女がレヴィに
「レヴィ様、いつもみたくもっと冷静になってください!! このままではレヴィ様の願いが叶いませんよそれでも良いのですか!!」と言いその後レヴィが
「ごっごめんねサーナ……私頑張るからさっきみたいになってたら教えてね」と言った後
 サーナが
「わかってますよレヴィ様の副官としてレヴィ様を叱るのも褒めるのも慰めるのも全て私に任せてください……それで今夜はどうしますか?」と聞かれたレヴィが焦りながら答えた
 
「りっリオンたちがいるから、今は聞かないであとで答えるからさ!!」
 そしてその後デュランがレヴィとサーナに説明した。
「なるほど……分かった。出来る限りやってみる。なあサーナこの会話複製体(コピー)たちも聞いてるんだったよな、本部に何体かいただろあいつらに伝えといてくれ」と言うとサーナは
「安心してくださいこの会話が終わってすぐにあの方たちに伝えてあります」
 するとデュランがレヴィに
「なあレヴィあれからどれだけ成長したのかみたいから模擬戦してみないか?」と聞いていた。
 レヴィは「いいけどなるべく早く終わらせた方がいいだろ……だったらすぐ始めよう」と答えデュランはレヴィと模擬戦をすることになった。
 私も切れ味を確かめてぇから模擬戦してみてぇんだけどな
 と思いつつ素振りをしながら見守ることに。

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