先祖代々騙される家系の私ですが、お家の借金を返済し親孝行するべく冒険者になり強くなります!〜借金を返済する為の旅がいつのまにか魔王討伐の旅になってました。これが夏休みの出来事だよ〜
第五十一話裏切りの代償
第五十一話裏切りの代償
ミドラさんに私の知りうる限りの組織の情報を伝える為に待ち合わせ場所である龍國峠に向かっている。
私の渡した情報がどこまで部下を助けられるかはまだ分からない……たとえ裏切り者の汚名を塗られようが、部下の幸せのためなら……私はどうなったっていい、そう思っている。
ザザッ!!
「あなたが……何故ここに!!」
「そんなの簡単だろリアメル、ボスを裏切ったテメェを粛清しにきたんだよ!! 安心しなテメェの部下には手を……出すからなぁ!! 私は好きなものは最後に食べるタイプなんだよ。だからテメェは部下が美味しく調理される過程を見……」
ボゴッ
「あの子たちに手は出させない!!」
「遮るんじゃねぇよリアメル、せめて最後まで言わせろ!!」
「話終わるまで待とうとしたでしょ……なのに話長いし、あなたがあの子たちに手を出すって言うから我慢出来なかったんです!!」
「リアメルのそういうとこ結構気に入ってるだぜ私は……でもよぉ、リアメルが部下のためにボスを裏切るって聞こえた時は最っ高の気分になったんだぜ。ようやく喰えるってな!!」
何度か手合わせしたことあるけれど、毎回話が長い……あなたは気付いてないかもしれないけれど、右脚が隙だら……
「リアメル教えてくれてありがとよ。それに右脚が隙だらけなことは気付いてるぞ。それにさっきの私の話が長いってそう言われたらちょっとは傷つく……か? まあいいやそんなこと。リアメルはもう少し心を無にした方がいいぞ」
「…………あなた今まで能力を偽ってましたね」
「そりゃそうだろ。いくら同じ組織の仲間つったって裏切る可能性があるんだからな。対処されたら困るだろ。私の本当の能力は"心の声を聞く"聞こうと思えば奥底まで聞ける。それに奥底……までは聞くのが怖いから普段は威力を抑えてるから聞けても二人が限度だがな」
「能力を話した、ということは私を逃す気は無い……そういうことですね。粛清の時点で分かってはいましたが、残念です」
「…………もうそろそろってところか」
「何の話ですか?」
「こっちの話だ」
何の話をしているのかはミドラさんの言葉で理解した。
「おい今すぐリアメル龍國峠から離れろ!! 魔龍族が来やがった」
「これで時間稼ぎはおしまいっと……"全開放(リミッター解除)"これをしたら精神的に滅入っちまうが"感覚共有魔法"でリアメルにも味わってもらう」
私はこの後今まで味わったことのない絶望で精神の糸が切れそうになったが、あの子たちのこと考えたらこんな絶望ぐらい耐えられる!!
「これを耐えるか、それならこれならどうだ!!」
私がその後脳内に見せられたのはあの子達が襲われている映像だった。
「テメェら今だ、私ごと殺れ!!」
「了解です"死の行進(モールプログレッセ)"」
数人の攻撃を受けた私の意識はそこで途切れた。
「早く起きてください。たかだか死んだくらいで眠りすぎです」
「うるっさいな、新しい身体になったばっかなんだよこちとら」
「どうです、憧れのリアメル様の肉体は?」
「バッ……それを言うなテシウス!!」
一同「ヒューヒュー」
「テメェら後で締めるぞ。順番は変わっちまったが、次狙うのはリアメルの大切な部下たちだ。優先的に狙うのはゾーラとティサこの二人とシノンのところの異空間のガキだ。やつを始末出来れば異空間に逃げられる心配はなくなる。それにこの身体ならゾーラとティサは騙せて始末が楽になるはずだ。やつらの居場所は"砂羽城街(さわじょうがい)"だ!! テメェらこの任務を疎かにしねぇってんならゆったり休んでもいいからな!!」
「それまでに口調をリアメル様に似せましょう、またバレたいのですか?」
「そんな簡単に口調を変えられないんだよ私は!! 当然だが努力はする」
「そうしてください」
ミドラさんに私の知りうる限りの組織の情報を伝える為に待ち合わせ場所である龍國峠に向かっている。
私の渡した情報がどこまで部下を助けられるかはまだ分からない……たとえ裏切り者の汚名を塗られようが、部下の幸せのためなら……私はどうなったっていい、そう思っている。
ザザッ!!
「あなたが……何故ここに!!」
「そんなの簡単だろリアメル、ボスを裏切ったテメェを粛清しにきたんだよ!! 安心しなテメェの部下には手を……出すからなぁ!! 私は好きなものは最後に食べるタイプなんだよ。だからテメェは部下が美味しく調理される過程を見……」
ボゴッ
「あの子たちに手は出させない!!」
「遮るんじゃねぇよリアメル、せめて最後まで言わせろ!!」
「話終わるまで待とうとしたでしょ……なのに話長いし、あなたがあの子たちに手を出すって言うから我慢出来なかったんです!!」
「リアメルのそういうとこ結構気に入ってるだぜ私は……でもよぉ、リアメルが部下のためにボスを裏切るって聞こえた時は最っ高の気分になったんだぜ。ようやく喰えるってな!!」
何度か手合わせしたことあるけれど、毎回話が長い……あなたは気付いてないかもしれないけれど、右脚が隙だら……
「リアメル教えてくれてありがとよ。それに右脚が隙だらけなことは気付いてるぞ。それにさっきの私の話が長いってそう言われたらちょっとは傷つく……か? まあいいやそんなこと。リアメルはもう少し心を無にした方がいいぞ」
「…………あなた今まで能力を偽ってましたね」
「そりゃそうだろ。いくら同じ組織の仲間つったって裏切る可能性があるんだからな。対処されたら困るだろ。私の本当の能力は"心の声を聞く"聞こうと思えば奥底まで聞ける。それに奥底……までは聞くのが怖いから普段は威力を抑えてるから聞けても二人が限度だがな」
「能力を話した、ということは私を逃す気は無い……そういうことですね。粛清の時点で分かってはいましたが、残念です」
「…………もうそろそろってところか」
「何の話ですか?」
「こっちの話だ」
何の話をしているのかはミドラさんの言葉で理解した。
「おい今すぐリアメル龍國峠から離れろ!! 魔龍族が来やがった」
「これで時間稼ぎはおしまいっと……"全開放(リミッター解除)"これをしたら精神的に滅入っちまうが"感覚共有魔法"でリアメルにも味わってもらう」
私はこの後今まで味わったことのない絶望で精神の糸が切れそうになったが、あの子たちのこと考えたらこんな絶望ぐらい耐えられる!!
「これを耐えるか、それならこれならどうだ!!」
私がその後脳内に見せられたのはあの子達が襲われている映像だった。
「テメェら今だ、私ごと殺れ!!」
「了解です"死の行進(モールプログレッセ)"」
数人の攻撃を受けた私の意識はそこで途切れた。
「早く起きてください。たかだか死んだくらいで眠りすぎです」
「うるっさいな、新しい身体になったばっかなんだよこちとら」
「どうです、憧れのリアメル様の肉体は?」
「バッ……それを言うなテシウス!!」
一同「ヒューヒュー」
「テメェら後で締めるぞ。順番は変わっちまったが、次狙うのはリアメルの大切な部下たちだ。優先的に狙うのはゾーラとティサこの二人とシノンのところの異空間のガキだ。やつを始末出来れば異空間に逃げられる心配はなくなる。それにこの身体ならゾーラとティサは騙せて始末が楽になるはずだ。やつらの居場所は"砂羽城街(さわじょうがい)"だ!! テメェらこの任務を疎かにしねぇってんならゆったり休んでもいいからな!!」
「それまでに口調をリアメル様に似せましょう、またバレたいのですか?」
「そんな簡単に口調を変えられないんだよ私は!! 当然だが努力はする」
「そうしてください」
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