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あらすじ
蒼の国では、妖力を持たない人間の身分は低い。
人間の雨花は官府で掃除係として働きながら、『あるもの』を買うために地道に貯金をして生きてきた。
そんな雨花の元には、よく訪ねてくるとある青年がいる。彼の身分や本名は知らないが、友人として過ごす時間が雨花は好きだった。
ところが、目標の金額を達成し晴れて退職となったその当日。
雨花はなぜか、当代将軍琉淵の花嫁として選ばれ連行されてしまう。
琉淵が結婚相手を占いで決めると宣言したことは官府中で話題になっていたが、なんとその相手が雨花だと示されたそう。
相手は高貴な龍族であり、稀代の天才将軍。
一体どうして自分が、と雨花は困惑する。
しかし、対面した琉淵の正体は雨花がよく知るあの青年だった。
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