イーストハーヴの花嫁たち
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完結:5話

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イーストハーヴの花嫁たち

  • あらすじ

     イーストハーヴ辺境伯家のご令嬢たちは男運が悪い。
     
     長女のアンジェルは政略結婚で、結婚一年が経っても白い結婚のまま。次女ドゥニーズはアニマーレ獣人連合国との交流舞踏会の最中に婚約破棄される。だけど三女のトロワーネが、その舞踏会で獅子獣人であるアニマーレの騎士団長に見初められた!
     
     どうやら相思相愛の様子なので、アンジェルは末妹の結婚を応援をしようと奮起したものの、それもつかの間、独り身になった次女ドゥニーズが魔王辺境伯と名高い人と電撃婚約。こちらもまたあの舞踏会で、反ヒト族主義者に対して大立ち振舞をしてみせたドゥニーズの勇敢がお眼鏡にかなったのだとか。けれども魔王辺境伯は貴族としての義務を果たしていないアンジェルに対し「白い結婚をどうにかするべき」と挑発してきた。
     
     妹の結婚のため、アンジェルは自分の夫をどうにかするべきだと考えるけれど、一度も言葉をかわしたことのない夫との意思疎通は難しい。さらに竜人族の夫とは国を通した政略結婚であり、個人でどうにかすることもできない。さてどうしようかと悩んでいた矢先、魔王辺境伯と常に小競り合いをしているブレイブ神国がアニマーレの反ヒト族主義者と手を組んでイーストハーヴ辺境伯家を襲撃しに来た。
     
     母いわく、これもまた花嫁修業。
     アンジェルは可愛い妹たちのために立ち上がる。
     
     白い結婚でも、幸せじゃないなんて誰が言いました?
     竜人の夫を尻に敷くアンジェルは、まごうことなきイーストハーヴ辺境伯家の女。
     
     ――イーストハーヴ辺境伯の花嫁修行はとても厳しいんです。

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