魔王を倒した
ファンタジー

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魔王を倒した

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     魔王を倒した俺は、気づいたら元の世界に戻っていた……ステータスはそのままで!!「さてと、とりあえず魔王を討伐したわけだが……」
     この世界に来てからずっと一緒に戦ってきた仲間が殺された。
     俺の目の前で、だ。
     俺が殺したんじゃない、奴らが殺してきたのだ。
     俺は、ただ見ていることしかできなかった……。
     あいつらの仇は討たなければならない。
     それに、こんなふざけた世界で好き勝手に暴れるあいつらは許せない。
     だから俺は決意する。
     絶対に、この世界をぶっ壊してやるってな!
     『勇者よ、よくぞ魔王を倒してくれた』
     謁見の間に入ると王様にそう言われた。
     まぁ、確かにあの魔王は強かった。
     俺一人じゃ倒せなかっただろう。
     でもそれは、仲間達がいたからだ。
     あいつらがいたからこそ、俺は全力を出すことができたんだ。
     だからこそ、俺は仲間を殺したこいつらを決して許すつもりはない。
     例え相手が王であってもだ。
     『お前には褒美として何でも好きなものをやろう。金か?それとも女か?』
     その言葉を聞いて、俺は笑みを浮かべてしまう。
     「何言ってんだよ?そんなもんいらない」
     『ほう……ならば何を欲するというのか?』
     「決まってるじゃないか。この世界の全てをだよ!」
     そう言い放った瞬間、謁見の間は静寂に包まれた。
     しかしすぐに笑い声が上がる。
     『ハッハッハ!!面白いことを言う奴だ!』
     『全くですな』
     『まさか本当にそのような願いを言うとは思いませんでしたわ』
     周りの貴族たちも笑い出す。
     中にはバカにしたような視線を向ける者もいた。
     『ククッ……まあよい。それで、そちは何を望むというのだ?』
     王様は笑いを抑えながら俺に尋ねる。
     「簡単さ、この国の全てを手に入れること」
     俺は即答した。
     そしてさらに続ける。
     「あんたら貴族どもを皆殺しにして、国王を殺して国を奪う。もちろん、国民たちも奴隷にする」
     その発言に謁見の間はまたもや静まり返った。
     「どうした?何も言えないのか?」
     俺は周りを見渡す。
     すると一人の男が口を開いた。『貴様は自分が言っていることが分かっているのか!?』
     その男は俺に対して怒鳴りつけてきた。
     おそらく貴族の誰かだろう。
     「当たり前だろ?それがどうかしたのか?」
     俺は首を傾げる。
     『どうかしているのは貴様の方だ!!』
     「なぜだ?」
     『貴様は我が国を滅ぼすと言っているんだぞ!!』
     「そうだな」
     『そうだなって……貴様正気なのか!?』正気かどうかなんて聞かれても、答えようがない。
     ただ、本気でこの世界をぶっ潰したいと思っているだけだしな。
     「ああ、正気だし本気だ。もう決めたことだから変えるつもりもない」
     『くっ……狂っている!』
     「そうかもな。だけど、これが一番いい方法なんだ」
     『何だと?』
     「だって考えてみろよ。いきなり異世界に連れて来られて、魔王を倒しに行けって言われたんだぞ?そんな理不尽なことあるか?」
     『そ、それは……!』
     「だから決めたんだ。この世界の奴らは全員ぶっ殺してやるってな!」
     『狂っている……』
     「ああそうさ!俺はもう狂ってる!元の世界で生きていた時とは全く違う自分にな!!」
     もう我慢できなかった。俺は大きな声で叫んだ。
     その瞬間、俺の中から力が湧き上がってくるのを感じた。
     「……何だこれは?」
     不思議に思って自分のステータス画面を開くと、称号のところに『狂戦士』という文字が追加されていた。
     『狂戦士……?』
     聞いたことの無い称号だ。だが、今はそんなことどうでもいい。
     俺はすぐに王様に向かって言う。「お前らの最後だ!死ね!!」
     次の瞬間、俺の身体が変化していくのが分かった。全身から力が湧き出てくるような感覚に襲われる。そして、気がつけば俺は大きな剣を持っていた。その剣を横に薙ぎ払うと、玉座に座っていた国王の首が宙を舞った。
     同時に他の貴族たちや大臣たちの首も同じように飛んだ。
     謁見の間は血の海と化した。
     「これが狂戦士の力か……」
     俺は自分の手を見つめる。
     さっきまでの自分とは違う、圧倒的な力を感じる。これなら何でもできる気がするぜ!!「よし!まずは王都へ向かうか!」
     俺はそう決めると、城門に向けて歩き出すのだった……。
     俺が王都に着くと、そこは地獄絵図になっていた。
     逃げ惑う人々を殺しながら進む俺に対して、兵士たちが向かって来たが返り討ちにしてやった。
     そして国の中心部に辿り着くとそこには城があった。
     恐らくそこが王様がいる場所だろう。
     「よし、行くか……」
     俺は城の中に入るために門を斬ると、一気に中へと乗り込んだ。
     するとそこには多くの兵士達がいた。
     そいつらは俺に剣を向けると襲いかかってきた。
     しかし今の俺にとっては大した相手ではないため簡単に倒すことができた。
     

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