亡命した貴族令嬢は隣国で神のような愛に包まれ、名家奪還の大逆転を遂げます!
Episode18
「ユリカ、どう思う?」
私はベリューム家にある自分のお部屋で、殿下から意味不明のプロポーズされたお話をユリカに相談していました。因みに余りにも広過ぎるお屋敷なので、屋根裏で過ごしていたみたいにユリカと一緒に生活を共にしております。
「騙すような御方ではないと思いますよ」
騙すと言えばスカーゲンを思い出し、少々イラッと致しました。思えばあれが男性不信のトラウマになっているのかもしれません。
「そうかな……」
「モニカ様にはご相談されましたか?」
モニカはあの現場にいました。殿下がプロポーズなされた事が気に入らない様子でしたが、帰りの馬車で私がリュメル達にされた酷い仕打ちのお話をすると、不便に思ったのか急に態度が変わり応援しだしたのです。
「うん、殿下に他意はないと。だから婚約者として堂々とリュメルの前に行きなさいって」
「お嬢様、私もそう思いますよ。この際、殿下を信じてみては如何でしょう?」
「う、うん……そうね……」
正直に申せば、ユリカに肯定的な後押しを期待していたと思います。でも私の様な平々凡々な女性を大国の王子様がお選びになるとは、やはり信じ難く……
で、こう結論付けました。騙されるのは承知で殿下のお側でカアラプシャン国の行く末を見届けようと。そして卑怯かも知れませんが、殿下の御威光でリュメル達に制裁を、いえ復讐してベリューム家の奪還を遂げようと考えたのです。
゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆
あれから半月が経ち、会談の日を迎えました。
ライクス王国から正式に招待されたリュメル一行は宣戦布告とは知らず、リゾート気分で宮殿に訪れていました。形式的な会談の後は視察と称して税金で観光するつもりです。何故ならへクセやモッペルまでついて来てるのですから。
ふん、ここへ来たが最後でございます。
さあ、いよいよ会談が始まります。私はユリカと共に隣の控え室でモニカから呼び出されるのを待っておりましたが、途切れ途切れ聞こえる会談の内容が気になって、つい壁に耳を傾けてしまいました。
「リュメル閣下、お会いできて光栄です」
「ゲーニウス殿下、お初にお目にかかります」
「御婚儀には出席出来ず、代理で失礼致しました」
「いえ、とんでもない。ライクス王国から数々の御祝い品を頂き、ありがとうございました」
「して、御内儀はお変わりありませんか?」
「えっ……ええ」
「そうですか。実は僕も婚約者がいましてね……」
──話が早いですよ、殿下。宣戦布告より私の紹介が先なの?まだココロの準備が……
「ユリカ、もう直ぐだわ」
「お嬢様、お気を確かに!」
「私のスタイル、問題ない?」
「はい、とても素敵でございますよ」
そう、ここに控えてるのはユリカだけでなく、スタイリストが私のドレスや装飾品、髪型、お化粧に至るまで完璧に仕上げてくれていたのです。とは言え、どんなに着飾っても所詮、素材が私ですから自信がございません。
そうこうしてるうちにモニカが呼びに来ました。
「フロリアン、出番よ」
「は、はい」
「あらあら、孫にも衣装ね。よくお似合いですわ」
「それ、褒めてないです」
「うふふ、リラックスよ、フロリアン。落ち着いてリュメルをやっつけて頂戴、私も援護するわ!」
「……うん」
私はかなりドキドキしておりましたが、何故か私以上に燃えてるモニカを見ると、少々冷静になって参りました。
私はベリューム家にある自分のお部屋で、殿下から意味不明のプロポーズされたお話をユリカに相談していました。因みに余りにも広過ぎるお屋敷なので、屋根裏で過ごしていたみたいにユリカと一緒に生活を共にしております。
「騙すような御方ではないと思いますよ」
騙すと言えばスカーゲンを思い出し、少々イラッと致しました。思えばあれが男性不信のトラウマになっているのかもしれません。
「そうかな……」
「モニカ様にはご相談されましたか?」
モニカはあの現場にいました。殿下がプロポーズなされた事が気に入らない様子でしたが、帰りの馬車で私がリュメル達にされた酷い仕打ちのお話をすると、不便に思ったのか急に態度が変わり応援しだしたのです。
「うん、殿下に他意はないと。だから婚約者として堂々とリュメルの前に行きなさいって」
「お嬢様、私もそう思いますよ。この際、殿下を信じてみては如何でしょう?」
「う、うん……そうね……」
正直に申せば、ユリカに肯定的な後押しを期待していたと思います。でも私の様な平々凡々な女性を大国の王子様がお選びになるとは、やはり信じ難く……
で、こう結論付けました。騙されるのは承知で殿下のお側でカアラプシャン国の行く末を見届けようと。そして卑怯かも知れませんが、殿下の御威光でリュメル達に制裁を、いえ復讐してベリューム家の奪還を遂げようと考えたのです。
゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆
あれから半月が経ち、会談の日を迎えました。
ライクス王国から正式に招待されたリュメル一行は宣戦布告とは知らず、リゾート気分で宮殿に訪れていました。形式的な会談の後は視察と称して税金で観光するつもりです。何故ならへクセやモッペルまでついて来てるのですから。
ふん、ここへ来たが最後でございます。
さあ、いよいよ会談が始まります。私はユリカと共に隣の控え室でモニカから呼び出されるのを待っておりましたが、途切れ途切れ聞こえる会談の内容が気になって、つい壁に耳を傾けてしまいました。
「リュメル閣下、お会いできて光栄です」
「ゲーニウス殿下、お初にお目にかかります」
「御婚儀には出席出来ず、代理で失礼致しました」
「いえ、とんでもない。ライクス王国から数々の御祝い品を頂き、ありがとうございました」
「して、御内儀はお変わりありませんか?」
「えっ……ええ」
「そうですか。実は僕も婚約者がいましてね……」
──話が早いですよ、殿下。宣戦布告より私の紹介が先なの?まだココロの準備が……
「ユリカ、もう直ぐだわ」
「お嬢様、お気を確かに!」
「私のスタイル、問題ない?」
「はい、とても素敵でございますよ」
そう、ここに控えてるのはユリカだけでなく、スタイリストが私のドレスや装飾品、髪型、お化粧に至るまで完璧に仕上げてくれていたのです。とは言え、どんなに着飾っても所詮、素材が私ですから自信がございません。
そうこうしてるうちにモニカが呼びに来ました。
「フロリアン、出番よ」
「は、はい」
「あらあら、孫にも衣装ね。よくお似合いですわ」
「それ、褒めてないです」
「うふふ、リラックスよ、フロリアン。落ち着いてリュメルをやっつけて頂戴、私も援護するわ!」
「……うん」
私はかなりドキドキしておりましたが、何故か私以上に燃えてるモニカを見ると、少々冷静になって参りました。

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