亡命した貴族令嬢は隣国で神のような愛に包まれ、名家奪還の大逆転を遂げます!
Episode15
「お疲れ様でございます。フロリアン様!」
コンサラットに案内されたお屋敷のホールで、二十人ほどの使用人らしき人々に挨拶をされました。
「あの、このお方たちって?」
「お嬢様、難民地区から選りすぐった使用人や料理人たちでございます」
「私一人のために?贅沢ですわ!」
「いえいえ、是非我々にお世話させてください。実はお嬢様が亡命されると聞いて密かに募集したところ、恩返しがしたいと志願者が殺到致しまして……これでもかなり人選したのでございます」
「そう……なのですか」
私にはディーナとユリカが側にいてくれれば十分なので、お断りしようと思いましたが、全員が私に対して尊敬の念を抱いてるような熱い視線を感じまして、やもえず一旦納得したフリを致しました。暫く様子を見て改めて判断しようと思います。
続いて豪華なプライベートダイニングルーム……いえこの広さはもはやグレート・ホール(大広間)でございますが、ワインを頂きながらフルコースのお料理を堪能致しました。いえ、させられましたと言うべきでしょうか。
「どう?神になったご気分は?」
「モニカ様、あ、モニカ。……余りにもギャップが激しくて落ち着きませんわ」
「直ぐに慣れるわよ。で、私は神様付きの役人だから、このお屋敷で小さな執務室とプライベートルームを頂きたいのですが、よろしくて?」
「コンサラットにお願いしたら?だって私、来たばっかりで間取りも何も分からないですし」
「じゃ、そーしようっと!うふふ」
モニカはワインの飲み過ぎで、かなり酔っていらっしゃるご様子です。今晩はお泊まりになるつもりかしら……
「はあー、私はやっぱり貴女に敵わないわねえ」
「え?何の話ですか?」
「私は貴女に嫉妬してるの!貴族院の時もそう、いくら勉強したって首席に成れなかったし!」
「いえいえ、私の方こそ、華やかな貴女に嫉妬してましたわ。いつも沢山の学友に囲まれて羨ましかったです!」
「でもね、殿下はフロリアンに夢中のご様子。学力も女性としても、この私より優れているのよ」
「殿下は単に私からカアラプシャン国の情報が欲しいだけです。私に夢中だなんてあり得ません!」
「そうは見えなかったけど?」
「からかわないでください!」
全く、モニカったら悪いお人だこと!
珍しくムキになりました。私もワインで少々酔ったのかも知れません。
でもそんなモニカとはこの先、一生の親友になるなんて、この時は想像もしていませんでした──
゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆
あれから三日経ちますが、ライクス王国のベリューム家では至れり尽くせりのお世話をされております。また、カアラプシャン街をお散歩すると、あっという間に人だかりが出来て、兵士もガードに忙しそうです。握手を求める人には兵士を制して出来るだけ応えておりますが、正直キリがありません。「私はスターですか!?」と、思ってしまいます。
この環境変化に慣れるまで、まだ時間が掛かりそうです。そしてもう一つの環境変化と言えば、今日は憧れのゲーニウス殿下へお逢いする日でございます。
コンサラットに案内されたお屋敷のホールで、二十人ほどの使用人らしき人々に挨拶をされました。
「あの、このお方たちって?」
「お嬢様、難民地区から選りすぐった使用人や料理人たちでございます」
「私一人のために?贅沢ですわ!」
「いえいえ、是非我々にお世話させてください。実はお嬢様が亡命されると聞いて密かに募集したところ、恩返しがしたいと志願者が殺到致しまして……これでもかなり人選したのでございます」
「そう……なのですか」
私にはディーナとユリカが側にいてくれれば十分なので、お断りしようと思いましたが、全員が私に対して尊敬の念を抱いてるような熱い視線を感じまして、やもえず一旦納得したフリを致しました。暫く様子を見て改めて判断しようと思います。
続いて豪華なプライベートダイニングルーム……いえこの広さはもはやグレート・ホール(大広間)でございますが、ワインを頂きながらフルコースのお料理を堪能致しました。いえ、させられましたと言うべきでしょうか。
「どう?神になったご気分は?」
「モニカ様、あ、モニカ。……余りにもギャップが激しくて落ち着きませんわ」
「直ぐに慣れるわよ。で、私は神様付きの役人だから、このお屋敷で小さな執務室とプライベートルームを頂きたいのですが、よろしくて?」
「コンサラットにお願いしたら?だって私、来たばっかりで間取りも何も分からないですし」
「じゃ、そーしようっと!うふふ」
モニカはワインの飲み過ぎで、かなり酔っていらっしゃるご様子です。今晩はお泊まりになるつもりかしら……
「はあー、私はやっぱり貴女に敵わないわねえ」
「え?何の話ですか?」
「私は貴女に嫉妬してるの!貴族院の時もそう、いくら勉強したって首席に成れなかったし!」
「いえいえ、私の方こそ、華やかな貴女に嫉妬してましたわ。いつも沢山の学友に囲まれて羨ましかったです!」
「でもね、殿下はフロリアンに夢中のご様子。学力も女性としても、この私より優れているのよ」
「殿下は単に私からカアラプシャン国の情報が欲しいだけです。私に夢中だなんてあり得ません!」
「そうは見えなかったけど?」
「からかわないでください!」
全く、モニカったら悪いお人だこと!
珍しくムキになりました。私もワインで少々酔ったのかも知れません。
でもそんなモニカとはこの先、一生の親友になるなんて、この時は想像もしていませんでした──
゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆
あれから三日経ちますが、ライクス王国のベリューム家では至れり尽くせりのお世話をされております。また、カアラプシャン街をお散歩すると、あっという間に人だかりが出来て、兵士もガードに忙しそうです。握手を求める人には兵士を制して出来るだけ応えておりますが、正直キリがありません。「私はスターですか!?」と、思ってしまいます。
この環境変化に慣れるまで、まだ時間が掛かりそうです。そしてもう一つの環境変化と言えば、今日は憧れのゲーニウス殿下へお逢いする日でございます。
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