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あらすじ
「陽が昇ったからって、そもそも迷子の私が何処に行くって言うんですか」
木原泉が夜の公園で拾ってしまったのは、一日中活動的という非常識な幽霊少女だった。
幽霊少女は美月と名乗るも、それ以外は思い出せないようで。彼女がいることで、泉はいつもと違う大学の夏休みを送ることになる。
泉にしか見えないと言ったくせに、泉が家庭教師をしている清水葵にも見えてしまっていた美月。すんなり幽霊を受け入れた葵も含め、三人で下らない話もする仲となった。
そんな光景が当たり前に思えてきた頃、ふと泉は思い出すことになる。
昔、傍にいた『彼女』のように、いつか美月もいなくなってしまうのだということを――
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