詩「夏、公園にて」

有原悠二

夏、公園にて

誕生日を迎えるたびに
語彙が増えていく子供
その想像力は膨らんでいく
予想もできないほど
加速する時代にしがみつきながら
振り落とされそうになりながら
飛行機雲が消えていった

久しぶりのバドミントン
あれほど空振りをしていたのに
今ではぼくが空を切る
風が吹いて
子供ように駆けていきながら
気がつかないうちに
ぼくたちは小さくなっているんだよ
と、妻に言おうとして
なんとか思いとどまる
小さくなるのに
焦る必要はなかった

公園の遊具
子供が見ている世界
ぼくたちの過ぎた世界
まだ、まだと思いながら
拾い上げた
羽についている土を払って
その小さな世界の
はち切れそうな不変のエネルギーを目
 の当たりにする

木漏れ日
その音は流れるように
ふと見上げると
空は高く、
果てしなく広い

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