受験戦争

清水レモン

あらためまして感謝を申しあげます

 あらためまして、私から心より感謝を申しあげます。
 成功と失敗は貴重な経験です。いかなる感情に包まれようとも、命ある存在として生きることを赦されてきたのですから、それはそれはもう本当に心からの感謝です。
 ありがとうございます。

 中学受験の機会も、感謝の対象です。
 中学受験にまつわる、あれやこれやそれやすべてに御礼を申しあげます。

 私の祖父は「学校」が嫌いです。正確には「学校教育」に対しての巨大なる疑問符と言えましょうか。
 私の父は「教育は重要だ」と説いています。そのなかに「学校」「義務教育課程」「塾や予備校」「高等学校教育」「専門学校」「大学」なども含まれています。
 祖父と父の対立において、孫と子の果たす役割は大きなものとなっていきました。ある意味での代理となっていくからです。

 この物語では中学受験しか登場しません。人生の、わずか数年の経験です。それがどうして尾を引いたのか。わかる、わからない。9才から14才まで、喜怒哀楽は容赦なく内外から吹き荒れました。こうして私が今これをここに書き綴ることができるのは、なぜか。
 生きているからです。
 他に理由は、ない。
 生き残った、それだけ。

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