一途な淫魔の執着愛
ーー1
ハピフルコネクトライフの二階はパーティー会場として使っている大広間がある。今日はケーキバイキングパーティー。洸夜が以前健に提案した企画だ。今回のパーティーは気楽に楽しめるがコンセプトらしく、立食で好きに色んな人との会話を楽しんでいいらしい。
「……って、私ここの会員よね?」
日和は今、結婚相談所のパーティー会場にスタッフとして綾乃と一緒に立っている。
「まぁ、会員になったとは日和言ってたわね。でもほら、もう愛しの社長さんがいるじゃない」
「ちっがーーーう。もう! こうなったらこの機会に私もどさくさに紛れて混じっちゃおうかな」
「その服装じゃ無理ね。明らかにパティシエじゃない。ドレスじゃなきゃ無理無理」
白のコックシャツに黒のスキニーパンツ。明らかにケーキを配る従業員の格好だ。
「くぅ……」
悔しくて唇を噛んだ。綺麗に装飾された会場。上品なテーブル装飾、丸いテーブルにはティファニーブルーのテーブルクロスで爽やかに、テーブル中央には白い薔薇。まるで結婚式場に参列しているような華やかで上品な空間。
日和はパティシエとして今日はケーキをハピフルまで届けにきたのでパーティーには参加出来ない。正装した男女の会員の皆さんが楽しく出会いを求めてケーキを食べているところを横目に日和はどんどんなくなっていくケーキをせっせと補充していた。
でもまぁ、私たちの作ったケーキを美味しそうに食べてくれてて、嬉しいな。
パティシエにとってなりよりも嬉しいのはお客様に美味しいと言われ、お客様の笑顔が見られることだ。
にこやかに会場を見渡していると目の前に大きな影が現れた。
「よお、やっぱり日和のケーキは評判がいいな。皆楽しそうに日和の作ったケーキをかこんで楽しそうに会話してる。やっぱり頼んで正解だったな」
今日もビシッとスリーピースのスーツを着こなした洸夜が目の前に立っている。
「そりゃどうも……」
褒められて素直に嬉しいと思ってしまい、少し頬が赤く染まってしまう。
「俺も後で食べたいなぁ」
ケーキを見つめながら洸夜は小さく呟いた。確かに綾乃の言う通り色気ムンムンなのか洸夜を見る女性会員たちの熱い眼差しが凄い。
でもそんな事日和には関係ない。ハッキリさせたい事がある。
「ちょっと、こっちに来て」
日和は洸夜腕をの掴み、一度会場を出て廊下の隅に洸夜を追い込んだ。
「あんた……今日私がどんな夢みたか知ってる?」
恐る恐る洸夜に問いただす。もし知っていたら――
「ん、ああ、今日の日和も最高に甘くて可愛かったな。俺の下であんあん喘いで」
「ちょちょちょっと! もう言わないでいい! 本当にあなた淫魔……なの? 精気を吸うって事よね?」
「だからあの日、日和が俺の前に現れた時に言っただろう。淫魔だって。もちろん精気も吸うけど、別に吸ったからって日和が死ぬわけじゃないからな。むしろ日和が死んだら俺も死ぬ。でも俺が淫魔って事は二人だけの秘密だからな?」
「ひ、秘密ってそんな……」
確かに誰かに言ったところで信じてもらえなさそうだし、なにより自分が恥ずかしい。淫魔に夢で抱かれてイッてます、だなんて死んでも誰にも言えない。
「本当に、本当なの、ね?」
日和は信じがたい、と思いつつも洸夜の瞳を見た。真っすぐで、嘘をついている目には見えない。
「ああ、本当だ。信じてくれたか?」
日和は小さくこくんと頷いた。
「よかった。じゃあ俺は今から挨拶の準備があるからまた後でな」
「なっ……!」
チュッと日和の唇にキスを落とし、満面の笑みで洸夜はまた会場内に戻っていった。
な、なによ。いきなりすぎて避けきれなかったじゃない!
一瞬にして火照った頬を両手で仰ぐ。けれど、なぜだろう、キスされて全く嫌じゃないと思ってしまった。
「……って、私ここの会員よね?」
日和は今、結婚相談所のパーティー会場にスタッフとして綾乃と一緒に立っている。
「まぁ、会員になったとは日和言ってたわね。でもほら、もう愛しの社長さんがいるじゃない」
「ちっがーーーう。もう! こうなったらこの機会に私もどさくさに紛れて混じっちゃおうかな」
「その服装じゃ無理ね。明らかにパティシエじゃない。ドレスじゃなきゃ無理無理」
白のコックシャツに黒のスキニーパンツ。明らかにケーキを配る従業員の格好だ。
「くぅ……」
悔しくて唇を噛んだ。綺麗に装飾された会場。上品なテーブル装飾、丸いテーブルにはティファニーブルーのテーブルクロスで爽やかに、テーブル中央には白い薔薇。まるで結婚式場に参列しているような華やかで上品な空間。
日和はパティシエとして今日はケーキをハピフルまで届けにきたのでパーティーには参加出来ない。正装した男女の会員の皆さんが楽しく出会いを求めてケーキを食べているところを横目に日和はどんどんなくなっていくケーキをせっせと補充していた。
でもまぁ、私たちの作ったケーキを美味しそうに食べてくれてて、嬉しいな。
パティシエにとってなりよりも嬉しいのはお客様に美味しいと言われ、お客様の笑顔が見られることだ。
にこやかに会場を見渡していると目の前に大きな影が現れた。
「よお、やっぱり日和のケーキは評判がいいな。皆楽しそうに日和の作ったケーキをかこんで楽しそうに会話してる。やっぱり頼んで正解だったな」
今日もビシッとスリーピースのスーツを着こなした洸夜が目の前に立っている。
「そりゃどうも……」
褒められて素直に嬉しいと思ってしまい、少し頬が赤く染まってしまう。
「俺も後で食べたいなぁ」
ケーキを見つめながら洸夜は小さく呟いた。確かに綾乃の言う通り色気ムンムンなのか洸夜を見る女性会員たちの熱い眼差しが凄い。
でもそんな事日和には関係ない。ハッキリさせたい事がある。
「ちょっと、こっちに来て」
日和は洸夜腕をの掴み、一度会場を出て廊下の隅に洸夜を追い込んだ。
「あんた……今日私がどんな夢みたか知ってる?」
恐る恐る洸夜に問いただす。もし知っていたら――
「ん、ああ、今日の日和も最高に甘くて可愛かったな。俺の下であんあん喘いで」
「ちょちょちょっと! もう言わないでいい! 本当にあなた淫魔……なの? 精気を吸うって事よね?」
「だからあの日、日和が俺の前に現れた時に言っただろう。淫魔だって。もちろん精気も吸うけど、別に吸ったからって日和が死ぬわけじゃないからな。むしろ日和が死んだら俺も死ぬ。でも俺が淫魔って事は二人だけの秘密だからな?」
「ひ、秘密ってそんな……」
確かに誰かに言ったところで信じてもらえなさそうだし、なにより自分が恥ずかしい。淫魔に夢で抱かれてイッてます、だなんて死んでも誰にも言えない。
「本当に、本当なの、ね?」
日和は信じがたい、と思いつつも洸夜の瞳を見た。真っすぐで、嘘をついている目には見えない。
「ああ、本当だ。信じてくれたか?」
日和は小さくこくんと頷いた。
「よかった。じゃあ俺は今から挨拶の準備があるからまた後でな」
「なっ……!」
チュッと日和の唇にキスを落とし、満面の笑みで洸夜はまた会場内に戻っていった。
な、なによ。いきなりすぎて避けきれなかったじゃない!
一瞬にして火照った頬を両手で仰ぐ。けれど、なぜだろう、キスされて全く嫌じゃないと思ってしまった。
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