一途な淫魔の執着愛
ーー4
いつもは動きやすいパンツスタイルの多い日和だが今日は違う。歩くたびにふわふわと揺れるベージュのロングスカートにホワイトの萌え袖ニット。一度も染めたことのない綺麗な黒髪はあえてまとめずストレートにおろしてきた。
ああ〜勢いで来ちゃたけど緊張してきた……。
目の前に聳え立つ高層ビル。なんだかやばい女が来たと、上から見下されていような気がした。
「ま、負けないわよ〜!」
ゴクリと喉を鳴らし意を決する。
一歩踏み出すとすぐに自動ドアが開いた。
「すっご……」
ビルの中はラグジュアリーな空間が広がっていた。二階中央部分は吹き抜けになり開放感が素晴らしくその中央に大きなシャンデリアが堂々と光り輝いている。床は一面ブラウンの絨毯が敷き詰められており、シャンデリアのゴージャスな光がゆらゆらと絨毯を照らしていて眩しいくらいだ。
本当に結婚相談所、なの……?
結婚相談所と言う所に初めて来る日和には基準が分からず、ここはお城のように思えた。受付にいるスタッフの人も一際美人で同性の自分でさえ目が合うとドキリとしてしまう。
「あ、あの、予約した田邉です」
「田邉様ですね、お待ちしておりました。なにか身分を証明できるものはございますか?」
財布から保険証をとりだし受付スタッフに見せる。しっかりと身分証明書をちゃんと確認するあたりがしったりした所だな、と日和は少し安心した。
「はい、確認致しました。スタッフが直ぐに来ると思うのであちらでおかけになってお待ち下さい」
ロビー左側には軽く腰をかけるのに丁度いいソファーとガラスのローテーブルのセットが置かれており日和はゆっくりとソファーに腰を下ろした。
うわぁ、私本当に結婚相談所に来たんだ……。
ノリと勢いで来てしまったものの、なんだか妙に気分は高揚していた。これから新しい出逢いがあるのかと思うと気持ちがくすぐられているように、ソワソワする。
「田邉様お待たせ致しました。本日担当させて頂きます西野(にしの)と申します」
これまた目鼻立ちがハッキリし、ショートカットがよく似合うスタッフ。男性会員はスタッフに惚れてしまうんじゃ無いか? と思ってしまうほどの美人だ。
「では早速ですがあちらの個室にてアンケートを取らせていただきますね」
こちらです、と案内された個室に入り一通りの説明を受ける。入会する気満々だった日和はすぐに入会書にサインし、記入してくださいと出されたアンケート用紙を埋めた。
相手に求める収入や職種、喫煙の有無など事細かに書き、自分の事もかなり細かく書いたのでかなり疲れた。
「ではこのアンケートを元に田邉様の条件に合ったお相手の方を探したいと思います。他にもパーティーなども開催しておりますので相性の良い方と必ず出会えると思いますよ。田邉様のお仕事はパティシエとの事ですが甘いものはお好きでしょうか?」
「あ、はい。好きです」
日和は大の甘党だ。ケーキが大好きで専門学校に通いパティシエになりたいという幼い頃からの夢を叶えた。フランスに一度留学をし、今はパティシエとしてケーキ屋で働いている。
「よかったです。では今ケーキと紅茶をお持ち致しますので少々お待ちください」
「わぁ、ありがとうございます」
個室を出て行く西野の背中をニコニコしながら見送った。
今時の結婚相談所ってケーキまで出してくれるんだ。凄いな~!
嬉しい〜なんてお気楽な事を思っていたのだがなかなかスタッフの人が戻ってこない。
……遅いよね。どうしたんだろ?
ふと何時か気になりスマートフォンを取り出し画面のロックを外そうとした所で西野が戻ってきた。なんだか慌てているような、最初の落ち着いた雰囲気はどこかへ消え去ってしまっている。
「田邉様大変お待たせいたしました。ケーキの方は社長室にご用意させていただいたのでご案内させて頂きます」
「へ? 社長室?」
日和は口をぽかんと開けた。なんで社長室? と聞きたかったが西野は日和に有無を言わせる隙を与えずに「こちらです」と足速に案内する。
「あぁっ、え、はいっ」
日和も訳がわからず西野の後を着いていく事しかできない。
……ん~、会員になった人は皆んな社長室でケーキを食べるのかな?
結婚相談所が初めての日和は基準が分からないのでそんなもんなのかな、程度にしか思っていなかった。
ああ〜勢いで来ちゃたけど緊張してきた……。
目の前に聳え立つ高層ビル。なんだかやばい女が来たと、上から見下されていような気がした。
「ま、負けないわよ〜!」
ゴクリと喉を鳴らし意を決する。
一歩踏み出すとすぐに自動ドアが開いた。
「すっご……」
ビルの中はラグジュアリーな空間が広がっていた。二階中央部分は吹き抜けになり開放感が素晴らしくその中央に大きなシャンデリアが堂々と光り輝いている。床は一面ブラウンの絨毯が敷き詰められており、シャンデリアのゴージャスな光がゆらゆらと絨毯を照らしていて眩しいくらいだ。
本当に結婚相談所、なの……?
結婚相談所と言う所に初めて来る日和には基準が分からず、ここはお城のように思えた。受付にいるスタッフの人も一際美人で同性の自分でさえ目が合うとドキリとしてしまう。
「あ、あの、予約した田邉です」
「田邉様ですね、お待ちしておりました。なにか身分を証明できるものはございますか?」
財布から保険証をとりだし受付スタッフに見せる。しっかりと身分証明書をちゃんと確認するあたりがしったりした所だな、と日和は少し安心した。
「はい、確認致しました。スタッフが直ぐに来ると思うのであちらでおかけになってお待ち下さい」
ロビー左側には軽く腰をかけるのに丁度いいソファーとガラスのローテーブルのセットが置かれており日和はゆっくりとソファーに腰を下ろした。
うわぁ、私本当に結婚相談所に来たんだ……。
ノリと勢いで来てしまったものの、なんだか妙に気分は高揚していた。これから新しい出逢いがあるのかと思うと気持ちがくすぐられているように、ソワソワする。
「田邉様お待たせ致しました。本日担当させて頂きます西野(にしの)と申します」
これまた目鼻立ちがハッキリし、ショートカットがよく似合うスタッフ。男性会員はスタッフに惚れてしまうんじゃ無いか? と思ってしまうほどの美人だ。
「では早速ですがあちらの個室にてアンケートを取らせていただきますね」
こちらです、と案内された個室に入り一通りの説明を受ける。入会する気満々だった日和はすぐに入会書にサインし、記入してくださいと出されたアンケート用紙を埋めた。
相手に求める収入や職種、喫煙の有無など事細かに書き、自分の事もかなり細かく書いたのでかなり疲れた。
「ではこのアンケートを元に田邉様の条件に合ったお相手の方を探したいと思います。他にもパーティーなども開催しておりますので相性の良い方と必ず出会えると思いますよ。田邉様のお仕事はパティシエとの事ですが甘いものはお好きでしょうか?」
「あ、はい。好きです」
日和は大の甘党だ。ケーキが大好きで専門学校に通いパティシエになりたいという幼い頃からの夢を叶えた。フランスに一度留学をし、今はパティシエとしてケーキ屋で働いている。
「よかったです。では今ケーキと紅茶をお持ち致しますので少々お待ちください」
「わぁ、ありがとうございます」
個室を出て行く西野の背中をニコニコしながら見送った。
今時の結婚相談所ってケーキまで出してくれるんだ。凄いな~!
嬉しい〜なんてお気楽な事を思っていたのだがなかなかスタッフの人が戻ってこない。
……遅いよね。どうしたんだろ?
ふと何時か気になりスマートフォンを取り出し画面のロックを外そうとした所で西野が戻ってきた。なんだか慌てているような、最初の落ち着いた雰囲気はどこかへ消え去ってしまっている。
「田邉様大変お待たせいたしました。ケーキの方は社長室にご用意させていただいたのでご案内させて頂きます」
「へ? 社長室?」
日和は口をぽかんと開けた。なんで社長室? と聞きたかったが西野は日和に有無を言わせる隙を与えずに「こちらです」と足速に案内する。
「あぁっ、え、はいっ」
日和も訳がわからず西野の後を着いていく事しかできない。
……ん~、会員になった人は皆んな社長室でケーキを食べるのかな?
結婚相談所が初めての日和は基準が分からないのでそんなもんなのかな、程度にしか思っていなかった。
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コメント
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1
コメントを書くせいとも
何々??社長様〜