転生して異形になってもマイペースに生きてきます

かいがら

焦点

かんかんかん、かんかんかん、も一つおまけにかんかん

「うるっせぇんだよ何時まで鳴ってんだッ!!!!!!!」

寝ようとゴロンチョして直ぐに気を失った、そんだけ疲れてたんだろうな。
だけど、どっからともなく流れるこの明らかな自然じゃないこの騒音。

月の動き的に多分数時間は経った…筈だ、
だってのにいつまで経ってもうるせぇことうるせぇこと。
熟睡出来るわけないだろこんなの…ッ!
もうあったまきた。ご近所トラブルの解決法は殴り込みに限る。さぁもうひと頑張りだ。

^^^^^^^

やたらと暗い森の中、音を頼りに向かっていく。
しっかしやたらと大きいついでにうるさい更についでに長い。
こんなかんかんしてたら他の変なバケモンも呼び寄せる気がするんだけど…人じゃないのか?そもそも
バケモン共のー…なんだ?お祭りみたいな、そんなんだったらわざわざ部外者はやってこないだろうし、そうだとしたらそもそも中々な人数のはず。

暫く歩いていると、変哲もないただの獣道の中心に音の原因があった。

少女が蹲り、周りをゴブリン的な奴らが囲んで棒で殴ってる。そりゃあかんかんもなる。
問題はかんかんなってる割に、少女が全くもって無傷って所。

…何あれ、物理法則がどうこう言おうと思ったけど詳しくないからやめた。とにかく今は元凶だけ撥ねよう。

世界に溶けたまま、私は三徳聖剣を剥き身のままカバンから取り出す。正直危なっかしくてたまらんから早いとこ鞘が欲しい。
聖剣のおかげでやたら暗い森にも明かりが灯る。
月明かりにも負けないくらいの眩い光が迸ると共に、私はゴブリン的なの首を狙い、三徳聖剣を振り抜いた。

切断された断面は光で焼かれているのか、出血はせず、首から二つに分かれた両の肉体は光に包まれ消えていった。
ゴブリン的なのは何が起こったのか解らず、周りを見渡すが、私の事が目に入っていないようで、目の前で手を振ってみても反応を示さない。

可哀想なゴブちゃん達に別れを告げるように、もう一度、もう一度。
そうすれば直ぐに音の原因は森の霞へと消えていった。
私は三徳聖剣の血を払う様に少し横に振った。そんなん着いてないけど

んー…ゴブリンが弱いのか三徳聖剣が強いのかわかんないな。こうも空気をなぞるような切れ心地だと色々と不安になってくる。
ステータスは…変わりなく。スキルポイントとかスキルツリーとかないんですか?

なんて馬鹿な考えをしていたら、殴られてた可哀想な子がゆっくりと立ち上がった。
きょろきょろした後に一点を見つめる。
森の遠くがわ…さっきの洞窟側?
暫し見つめたあと、その子はそっちへ歩みを進めた。

「聖剣。どうして貴方が持っているんですか?」

急に立ち止まった彼女は誰かに話し掛ける。
お?誰?と後ろに振り返るが。そこには誰も居ない。
て言うか聖剣って私が持ってるこれかな。
あ、目が合った。

え?目が合った?

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