モブキャラでも恋をするんだからね!2期「もうモブキャラと言わせない❣️」
第28章「革命生徒会長と愛佳のスランプ」
第28章
「革命生徒会長と愛佳のスランプ」
前回のあらすじ
一学期も始まり、2年生は進学の
進路希望調査票を提出することになる。
愛佳、詩織、玲奈はまだ、大学の
事を全然、考えてなかったけど、
聡美、美穂、百合、苺香はもう
大学の進路を決めていた。
それぞれの目標に向けて少しづつ
歩き始めているんだと。
愛佳はそう思った。
1年生の春菜、由奈も文芸部へ入部する
事を決めて居たので、放課後の部活動
見学に行く為、駆け足で文芸部に向かって
居たが!
運悪く風紀員の深井萌に見つかってしまい。
風紀指導されてた所に、愛佳達が通り掛かった。
春菜と由奈、萌に捕まってるのを知り
何事かと訪ねいたら。
萌は直ぐに三人のスカート丈が短いのに
気付く、指導しながら切符を切ろうとするが、
そこに白川梨沙と後藤奈緒がやって来る。
三人のスカート丈の事で言い争いになり
白川梨沙の計らいで、その場は大目に見ると
言う事で身代わりに愛佳が梨沙に拉致《らち》される。
梨沙は愛佳に目を付けて居たので、愛佳を自分の
物にしようとしたが、聡美が駆け付けて事なきを得た。
ただ、梨沙は愛佳を諦めては居なかった。
文芸部へ遅れて来た愛佳は副部長の
役割を果たし。
春菜と由奈は無事に入部する事なる。
そして、生徒会長選挙演説の日になり
白川と池部の戦いは始まった。
それぞれの生徒会長活動や公約を演説し
いよいよ愛佳の応援演説へとなるが
ここで、まさかの椅子に座って居た時に
スカートがめくれて居たのを知らないまま
立ち上がって、先生達にお辞儀をした時は
全校生徒の前に愛佳のお尻が丸見えに
なっていた!
事をしった由香里先生と茜先生が駆け寄り
スカートを降ろしたが、時すでに遅し。
体育館はざわめきや生徒達の騒ぎで
大変な事になってしまった。愛佳はパニックになり
応援演説どころではなくなる。
茜先生に付き添われて保健室へ
愛佳の代役として詩織が応援演説をする事になるが?
詩織は無理だと言い断る。
代わりに玲奈が応援演説をする羽目になるが!
玲奈の応援演説はハチャメチャな感じで合ったが、
何となくそれなりに納めて、この危機を乗り越えたのであった。
でも、愛佳のショックは相当な物で
モブに戻りたいと言いだすしまつ。
そして、由香里先生は茜先生へカミングアウト!
そして、生徒会長選挙の結果が発表された。
· · • • • ✤ • • • · ·
生徒会長選挙演説から数日経った。
愛佳は学園に、応援演説の翌日から
登校していなかった。
詩織と聡美、皆が連絡をするが、スマホは県外通知で、連絡が出来ず。
X(Twitter→X)もLINEも未読だったので、詩織と聡美が代表で愛佳の家に行くのだが?
話を聞きつけて居た。
春菜も一緒に行く事になった。
そして、愛佳の家に着いた3人は
インターホンの前で、愛佳を呼び出す。
· · • • • ✤ • • • · ·
詩織
(インターホン越し)
まなっち、ドア開けて?
(無言?)
春菜
まなみん、わたしわたし心配だから
顔見せて!
(無言?)
聡美
めな!居るんでしょ?
みんな心配してるんだからさ
ドアのカギ開けてくれないかな?
(無言?)
詩織
これは相当、落ち込んでるね。
結構、頑固なところあるから。
春菜
そうなんですか?
わたしわたしそんなまなみんを
見た事ないですっ!
聡美
困ったね。
詩織
(また、インターホンで呼びかける)
まなっち、そう言えばさ
この間、貸してくれた。
同人誌ね。
お母さんがね、間違えてゴミ出し
しちゃってさ
ごめんね、後で同じの買うから
それで、勘弁してくれない?
(インターホンから愛佳が答える)
愛佳
しおのバカ!
(ドアのカギが開ける音、ガッシャン)
詩織
(くすくす微笑む)
引っかかった!
聡美
流石、しお
まなの扱い、慣れてる
春菜
えっ!そんな事で答えるの?
詩織
まーね。
長い付き合いだから
(自慢げな顔をする詩織、そして玄関のドアを開ける)
お邪魔します。
聡美
上がってもいいのかな?
春菜
こんにちは、お邪魔します。
詩織
ロック解除したんだから
部屋に上がって来いって事なのよ。
聡美
ふ〜ん
春菜
むむむむむ、
(相当ヤキモチする春菜)
わたしわたしの知らない
まなみんを詩織さんは知ってる!
詩織
だから、保育園の時からの長〜ぃ
付き合いだから!
仕方ないじゃんか!
聡美
そんな事はいいわ、部屋へ行きましょう!
· · • • • ✤ • • • · ·
3人はドタバタと階段を上がり
愛佳の部屋の前でノックする。
· · • • • ✤ • • • · ·
詩織
入るよ?
愛佳
入れば!
聡美
なんか、怒ってるよね。
春菜
まなみんが怒るの?
詩織
まなっちは結構
不機嫌な時はあんな感じだよ。
春菜
ずるい詩織さんばっか
わたしわたしの知らないまなみんを
知ってて!
(顔がみるみるうちに赤くなり、嫉妬のご様子な春菜)
聡美
だから、そんなのでいちいち
嫉妬してたら、キリないでしょう!
詩織
お邪魔しまーす。
愛佳
しお!信じられない!
捨てるなんて!
詩織
いやーごめんね
(そう言うとカバンから借りてた同人誌を
取り出し見せる詩織)
愛佳
しおのバカ!
捨てたって言ってたよね?
わたしを騙したのね。
そして家のカギを開けさせて!
も〜 ほんと
信じられないんだから!
聡美
それだけ元気なら大丈夫そうね。
愛佳
元気じゃないし!
春菜
(春菜は直ぐに抱きつく)
わたしわたし、心配してたの!
このまま学園に来なくなったら
どうしようって!
愛佳
はるちゃん、
聡美
ほら、またそうやって抱きつくし!
春菜
いいじゃないですか!
愛し合った同士、イチャイチャするのは
自然の流れですっ!
それに学園なんて、もういいじゃないですか!
まなみんが引こもるならわたしわたしも
まなみんと一緒に引きこもります。
そして、毎日愛し合うのです。
聡美
(春菜の頭に、軽くチョップする)
バカ!そんなの許される訳ないでしょう。
愛佳
それで、3人は何しに来たの?
詩織
決まってるでしょう。
明日から学園に来るのよ。
愛佳
やだ!
行かないし!
聡美
もうクラスも学園全員も
気にしてないし
ゆかりんが根回ししたしね。
それより
まなのお陰で、男子生徒からも
女子生徒からも反響が凄かったんだからね。
春菜
1年生からも、凄く可愛い人って
話題の先輩として、ファンが増えて
特に女子生徒からは、凄く人気あるんですよ。
わたしわたしはそんなに人気者には
なって欲しくないけど!
詩織
だからさ、明日から迎えに来るから
一緒に登校しよう。
愛佳
やだ!
あんな姿を見られて
平気な顔して学園に
行ける訳ないでしょう!
聡美
春菜ちゃん、ちょっとどいて!
(抱き着いてた春菜をはらう聡美、そして愛佳にキスをして)
愛佳
(急にキスされてびっくりする愛佳)
聡美
バカ!まなに何があったら
私が守って上げる
変な事言った奴はみんな血祭りに上げて
何も言わせはしない!
だから、明日から来なさいね。
春菜
ななななななにしてるんですか!
(今度は聡美をはらう春菜は持っと激しいキスをする!)
ぶちゅ〜
愛佳
ううう苦しいよ!
詩織
ほらほら、離れて!
(春菜を手を引っ張り、愛佳から離す。)
愛佳
(無表情)
詩織
さともあ言ってるんだから
取り敢えず、明日から一緒に登校する
からね。
· · • • • ✤ • • • · ·
その時
玄関のインターホンが鳴る
· · • • • ✤ • • • · ·
聡美
誰か来たよ。
愛佳
(スマホからインターホンカメラで
確認する愛佳。)
あっ!茜先生だ!
茜先生
鹿島さん
居るんでしょう。
少しお話しをしない?
愛佳
何でみんな来るのかな?も~
詩織
当たり前でしょう。
みんな心配してるのよ!
愛佳
ふ~ん そうなんだ!
聡美
そうよ。
我がクラスのアイドル的な存在だから!
愛佳
(憂鬱な顔な愛佳)
カギを開けますので、入って下さい。
(ロック解除の音)
茜先生
お邪魔します。
愛佳
(部屋から出て玄関へ行く愛佳)
はーい、今行きます。
茜先生
あら、元気そうじゃない。
愛佳
元気じゃないし、
しおとさとちゃんとはるちゃんが
来てます。
茜先生
あら、そうなの?
愛佳
みんなわたしの部屋に居るので
あがって来て下さい。
茜先生
お言葉に甘えてお邪魔します。
· · • • • ✤ • • • · ·
部屋に戻る愛佳
茜先生も一緒に部屋に入る
· · • • • ✤ • • • · ·
茜先生
あら、みんな来てたのね。
3人は揃って返事をする
はい。
茜先生
あ〜、澤部先生からは聞いてたけど、
ほんとに可愛いお部屋ね。
(そう言うと愛佳の部屋を見回す茜)
本当はね澤部先生が来るはずだったけど
担任職員会議でどうしても来られなくて
私も会議に出るはずだったけど、澤部先生
から鹿島さんを優先させてって言われて
それで、様子を見に来た訳なの。
愛佳
茜先生、ご迷惑かけてごめんなさい。
聡美
先生、まなは明日から
登校しますって!
茜先生
あっ そうなの、
そうね、あの事件の件は
もう校長先生からもキツく
騒ぐなっとお達しが出て
もう何も心配しなくても
大丈夫だから
今まで通り来て欲しいの。
後は勉強の遅れも考えで
各担当の先生から分かりやすくした
プリントを預かって来たから
時間の合間を見ながら
勉強してね。
愛佳
えっ!そんな事まで、してくれたのですか?
ありがとう。
茜先生
これも澤部先生から各担当の先生へ
協力して下さいって、もう
凄かったんだよ。
澤部先生は鹿島さんの事を
妹さんみたいに可愛く可愛くて
しょうがないみたいね!
詩織
職権乱用ですね。
流石、ゆかりん
聡美
根は優しい先生だからね。
春菜
わたしわたしは何もしてあげられなっ!
聡美
あんたはいいの。
春菜
ふん!
茜先生
でも、鹿島さんって歌も上手いって聞いた
けど、燈龍祭と時に文芸部から短編小説の
評判がよくて、出版社からお声掛けで
出版されたんだって!
凄いわよ。
愛佳
たまたまです。
歌はみんなの前ではもう歌いません。
聡美
歌わないの?
愛佳
歌いたくない!
詩織
さと、今日は何言っても無駄
意地っ張り屋さんになると
言う事を聞かないから!
愛佳
しおはうるさいの!
春菜
まなみん
みんなから期待されてるから
疲れてるんだよ。
愛佳
う〜
疲れてるのかな?
春菜
今夜、お泊まりして上げるから
わたしわたしの愛でその疲れを
取り除いて上げます。
聡美
変な事すれば、肉体的に
余計に疲れるでしょう!
そんなのはダメ!
春菜
わたしわたし達は結ばれてるの
聡美さんは関係ないでしょう。
茜先生
えっ?
どう言う事?
聡美
先生ただの妄想ですよ。
春菜
妄想なんかじゃありません!
まなみんと愛し合って、それは
もう、まなみんは凄かったですっ♡
愛佳
はるちゃんは、そんな事を
みんなの前で、言わなくてもいいよ。
茜先生
えっ? 話には聞いた事があるけど?
実際にそう言うのあるのね。
でも、お互い未成年者だから
清い交際を心掛けて下さいね。
詩織
まなっちは顔に似合わず。
そんなに乱れるんだ?
愛佳
しおは嫌い!ふん!
聡美
その勝ち誇った態度が
憎たらしいの!
連れてこなければ良かった。
春菜
ふん、余裕でーす。
茜先生
担任の澤部先生と言い。
生徒も、この学園はどうなってるの?
春菜
セクシュアルマイノリティです!
柔らかく言うと、百合族なんです。
茜先生
何だか分からないけど、高校らしく
して下さいね。
聡美
それで、まなは休んでいる間は
何したの?
まさか、配信なんかしてないよね。
愛佳
してないよ。
聡美
それならいいけど?
じゃー何してたの?
勉強?
愛佳
勉強もしてないよ。
詩織
まさかぐーたらな生活をしてたんじゃぁ
ないの?
愛佳
しおのバカ!
詩織
バカは余計だ!
愛佳
嘘つきしお!
詩織
出ないまなが悪んでしょう。
茜先生
まーまー、喧嘩しないで、
じゃー勉強もしてないし
何してたのかな?
愛佳
小説を書いてたけど?
全然、書けなくて
落ち込んでます。
春菜
小説家、あるあるだ。
でも、本業じゃぁないから
書ける時に書けばいいと思うのだけど?
聡美
そうよ。
まだ、学生なんだし。
詩織
期日はまだ、あるんでしょう?
愛佳
燈龍祭に出品する前に書かないとダメなの
9月の初め頃で出版社に原稿を渡して
審査が通ればいいけど?
修正とか入るから
出来れば早い方がいいって言われてますっ!
春菜
期待の高校生、新人作家になるの?
愛佳
わたしには無理かも?
春菜
そん事ないと思う。
まなみんならきっと面白い小説が
書けると信じてます。
愛佳
(深くため息)
もうやだな!
聡美
私達に出来る事が、あれば
協力するから
そんなに落ち込まないで。
愛佳
あぁ〜
うん、
茜先生
文芸部で小説を書くのも
大切だけど、本業は勉強する事だから
明日からちゃんと登校してね。
鹿島さん、約束ね。
愛佳
はーぃ
(つれない返事をする愛佳)
茜先生
じゃ、みなさん帰りましょう。
春菜
わたしわたし、まだ居る。
聡美
ダメよ!
帰るの!
詩織
じゃまなっち、明日ね。
愛佳
迎えに来なくてもいいから
ちゃんと行くし!
詩織
あっそっ!
· · • • • ✤ • • • · ·
こうして、明日から愛佳は登校する事に
なったが?
詩織となんだか、怪しい雰囲気に
なってしまった。
そして、生徒会長選挙の結果日の朝
· · • • • ✤ • • • · ·
美穂
おはよう。
さと、
聡美
おはよう。
美穂
いよいよ発表だね。
聡美
なんか落ち着かない!
詩織
おっはー
大丈夫だよ。
愛佳
おはよう。
(あの日から余り詩織と口を聞いてない二人)
聡美
おはようまな!
詩織
ふん!
美穂
まだ、喧嘩してるの?
愛佳
知らない!
百合
おはよう
愛佳
おはようゆーちゃん
詩織
おは!
苺香
みんなおはよう。
愛佳
おはよう いっちゃん
苺香
あー、二人はまだ、仲直りしてないの?
詩織
知らない?
愛佳 
そんな人知らない?
聡美
まな、結構頑固だね。
愛佳
頑固じゃないし?
詩織
コンコンチキが!
愛佳
ふん!
皆が苦笑いをする。
· · • • • ✤ • • • · ·
そこへ、梨沙が教室に入って来た。
· · • • • ✤ • • • · ·
梨沙
皆様、ごきげんよう。
あら、鹿島さん
ごきげんよう
愛佳
梨沙ちゃん
おはようございます。
梨沙
相変わらず、可愛くてございますわ。
(愛佳に近づいて手に取り手の候にキスする手前)
聡美
何してるのよ!
梨沙
あーら
池部さん達と
その愉快な仲間たち
居たのですの?
玲奈
おはよう!
うわっ!
変な奴が居た!
皆がおはようって挨拶をする。
梨沙
それは随分な事をおっしゃるでは、ございませんわ。
それに変な奴とは失礼でございますわ。
詩織
愉快な仲間たち?
受けるんですけど!
(ケラケラ笑う)
愛佳
わたしは仲間じゃないし!
詩織
はっ!
もういいわ
まながそうなら一生
口聞いて上げないからね。
愛佳
いいもん
梨沙
あーら
生徒会長の発表日に
仲間割れですの。
聡美
仲間割れ?どう言う事?
梨沙
鹿島さんと柏崎さん
仲悪そうじゃないですの?
聡美
夫婦喧嘩見たいな物だから
心配ご無用ですわ!
梨沙
鹿島さん
何時でもわたしくしの
お仲間にいらして!
私が特別に可愛がって上げますのよ。
愛佳
(苦笑いの愛佳)
奈緒
白川様、大変です。
校長先生が呼んでます。
直ぐに来て下さい!
梨沙
あーら何かしら
それでは皆様、
ごきげんようですの。
玲奈
あーら
何がごきげんようですの?
今時、あんな言葉を使う子
いないっつーの。
詩織
何か、朝からムカつく!
愛佳
ふん!
玲奈
あれれ?
まだ、仲直りしてないの?
愛佳
してないよ。
詩織
するもんか!
玲奈
まー、まなの
膨れたお顔も
可愛いよね。
聡美
そうね。
怒ってるのに
迫力ないしね。
愛佳
怒ってるなんかないし!
玲奈
そう?このぽっぺは何でちゅか?
愛佳
辞めて!
触らないで!
美穂
余りカラカウと余計
ややこしいなるから
辞めなよ!
玲奈
難しいお年頃だもんね。
百合
もう二人が仲直りしないと
暗くなるから
まなちゃん
もう許して上げれば?
愛佳
許すって?
しおからちゃんと謝ってないから!
そんなの仲直りなんて出来ないの、。
苺香
しおちゃん
ちゃんと謝りなよ
詩織
あの日、ごめんねって謝ったし
苺香
まなちゃん
謝ったって言ってるから
許し上げなよ。
愛佳
あれで?
謝ったつもりなの?
詩織
はいはい
私がわるーございました。
愛佳
ほらー、気持ちがこもってない。
玲奈
何だこの二人は?
百合
まるで夫婦見たいね。
愛佳と詩織同時に
どこが!
· · • • • ✤ • • • · ·
クラスの男子が血相変えて教室に
飛び込んで来た!
· · • • • ✤ • • • · ·
男子生徒
池部!
おまえ、当選してるぞ!
職員室前の掲示板に
張り出されてたぞ!
聡美
まじ!
だってお昼休みに張り出されって?
美穂
さと、見に行こう!
詩織
これはもう!さとの天下取り!
玲奈
私の応援演説で、決まった様な物ね。
苺香
それはないと思うよ。
百合
もしかして、まなちゃんの・・・?
愛佳
それは、言わないで!
もうステージなんか絶対に上がらない
からね!
詩織
まなのパンツに悩殺された男子が
入れたのに間違えないね!
愛佳
しおのバカ!
玲奈
早く見に行こう!
· · • • • ✤ • • • · ·
愛佳達は
職員室前にある掲示板へ
向かい、張り出されていた
生徒会長当選者の名前を確認した。
職員室前は人でにぎあって、
白川派の人達からは悲鳴やら
不正があったとか、言う人まで
現れて居た。
· · • • • ✤ • • • · ·
梨沙
一生の不覚ですわ!
奈緒
校長先生に言ってもう一度
やり直しましょう。
梨沙
奈緒!見苦しい真似は
しませんのよ。
玲奈
あーら、梨沙さん
余裕でいらっしゃったのでは?
奈緒
斉藤さん!
失礼な!
梨沙
わたくしは負け惜しみなんか
しませんのよ。
まーせいぜい生徒会長の役割を
ちゃんとやって下さいですの!
奈緒
ふん!
聡美
白川さん
勿論、改革をするわ!
そしてあなたを副会長へ任命するからね。
梨沙
ごめんあそばせ!
わたくし辞退申し上げますわ。
愛佳
白川さん
一緒にやろうよ?
梨沙
鹿島さん
何よ?
そんなに私の事を気に掛けて下さるの?
愛佳
そうじゃなくて、学園を
良くする気持ちは同じでしょう。
だから、みんなの力を合わせれば
もっと学園を楽しく出来ると思うの?
ダメかな?
詩織
まな!なに媚び(こび)てるの
愛佳
媚びてなんかいないよ。
玲奈
私の奴隷にして上げるわ。
奈緒
まったく失れな人ね!
梨沙
鹿島さんがそこまで言うのなら
考えて起きましょう?
奈緒
白川様、そんな屈辱的な事を
受けるのですか?
梨沙
奈緒、私にも考えがあるのよ。
後でお話ししますわ。
それでは、皆様ごきげんよう。
奈緒
白川様
お待ちになって!
(梨沙はその場から立ち去った。)
詩織
なんだ?
まなはまた、余計な事を言って!
聡美
まな、余り関わらない方がいいわよ。
愛佳
余計じゃないし!
美穂
午後に生徒会長当選の挨拶が
あるらしいよ。
聡美
そうね。
気合い入れて改革を実行するね!
詩織 
まな!いつまでおたふくさんになってるの?
愛佳
そうやってカラカウ!
美穂
もういい加減に仲直りしたら?
詩織
私は普通にしてるけどね。
このおたふくまながいつまでも
膨れてるから。
(愛佳の頬を両手で挟んで、ぷよぷよする
詩織)
愛佳
や  め  て! 
(詩織の手を払い除ける)
詩織
余計、ふくれてきた!
こわ!
愛佳
もうしらない!
聡美
めっちゃ可愛い♡
しお、余り虐めないでね!
(授業の予鈴が鳴る)
聡美
教室へ戻ろう。
百合
まなちゃんいこう(手を繋ぐ百合)
愛佳
うん♡
苺香
怒っても可愛いって?
(愛佳に抱きつく苺香)
美穂
わたしも、
(苺香につられて抱き着く美穂)
聡美
可愛さは罪ね。
· · • • • ✤ • • • · ·
そして、午後になる
全校生徒は体育館へ集合。
校長先生からの挨拶、教頭先生
生徒会の実行委員の井出先生と
引き継がれ聡美の挨拶が始まる。
· · • • • ✤ • • • · ·
井出先生
新生徒会長
池部聡美さん
当選の挨拶をお願いします。
聡美
(ステージの椅子から立ち上がり
ステージの真ん中へ歩く聡美
マイクの前で大きく深呼吸してから
喋り出す。)
全校生徒のみなさん
この度全校生徒会長就任した2年A組の
池部聡美です。
まずは私のことを信任(しんにん)し、
選挙で投票していただいてありがとうございます。
これから1年間、みなさんの期待に答えられるよう
全力で頑張っていきます。
そして公約にも掲げた(かかげた)
①生徒からのアンケートを推進する。
②文化祭(燈龍祭)のミスコンを廃止。
③校則の変更!
④もっと自由な発想が出来る学院へ。
この4つの公約を果たすべく
生徒会役員と頑張って、やり遂げたいと
思います。
至らない事もありますが、1年間
精一杯がんばりさせて頂きます。
どうかよろしくお願いします。
(深くお辞儀をしてその場から元の席に戻る聡美)
井出先生
後に、全校生徒会長から新規の全校生徒役員が発表されると思うので、選ばれた
人は速やかに、生徒会室へ行って下さい。
以上、全校生徒会長の挨拶を終了します。
各自、教室へ戻り通常授業とします。
· · • • • ✤ • • • · ·
全校生徒役員のメンバーは
以下の通り
生徒会役員
会長 池部聡美
副会長 白川梨沙
書記 後藤奈緒
会計 斉藤玲奈
庶務 柏崎詩織 原田美穂 鈴野百合
こうして、生徒会のメンバーも決まり
聡美は早速、校則の改正を始めたのでした。
副会長に愛佳の名前があったが、
愛佳は文芸部の副会長もある事から
愛佳の頼みで梨沙にお願いして
やって貰う事になり。
副会長をら引き受ける上で奈緒が書記する
条件を出し、奈緒が書記に任命されたのでした。
ラスボス梨沙はちゃんと言う事を聞くのか?
また、ドタバタするのか?
今後の生徒会は目が離せない。
· · • • • ✤ • • • · ·
次回
第29章「愛佳?大丈夫なの?」
· · • • • ✤ • • • · ·
春菜
全然、わたしわたしの出番が無かった!
詩織
くくく!
春菜
何で笑うですか!
詩織
残念でしたね。
まなっちとイチャイチャできなくて。
春菜
いいもん
学園のトイレとか保健室とか
文芸部の部室でイチャイチャするもん!
聡美
そうはさせないわ!
春菜
聡美さんは全校生徒会長だから
忙しいでしょう。
だから、わたしわたしがまなみんの
面倒をみますっ!
愛佳
書けない!
春菜
可哀想なまなみん
わたしわたしの膝で休んで♡
梨沙
あら、あなた達
こんな所で集まってますの?
奈緒
ここは神聖な全校生徒室ですよ!
くだらない話をする所ではないのです!
詩織
あーめんどくさ!
梨沙
詩織さん、下品なお言葉は
禁句ですのよ。
玲奈
つーかさー
何で
梨沙が副会長なのよ?
聡美
仕方ないでしょう。
愛佳に頼んだら
副部長をやってるから
無理だって言われて
それで、まなが梨沙なら
生徒会役員をやってたから
色々と教えて貰いながら
協力し合えばって!
愛佳
そうだよ!
仕方ないよ。
副部長をやったり、小説を書いたり
学校の勉強もあるし
わたしのカラダは一つしかないの!
春菜
そうですよね。
ただでさえ、まなみんは人気者で
色々と忙しいのに
全校生徒の副会長まで、やったら
きっと、絶対 
倒れてしまいますっ!
愛佳
はるちゃん優しい♡
春菜
当たり前ですっ!
将来誓い合って一緒なる大切な人だもん
これからはわたしわたしが
まなみんをサポートし
そして二人の夢を叶う為に
一生懸命、がんばります!
詩織
将来誓い合った?
ほんとかな?
まなっちそうなの
愛佳
はい、次回
第29章「愛佳?大丈夫なの?」を
お楽しみにしてね。
春菜
また、お話しをしてたのに!
そうやって話しを誤魔化すのって
上手いよね!
だから、いつもいつもわたしわたしは
不安なの!
聡美
何が不安なのさ?
あんなにイチャイチャしてる癖に!
梨沙
あなた達
もう終わりになさらないと
キリがありませの。
愛佳
だよね。
またねー
読んでね。
春菜
まなみんってば!
愛佳
なーに?
春菜
今度、家に遊びに行っても
いいよね。
愛佳
その内にね!
春菜
なんか?冷た言い方?
愛佳
そんな事ないよ。
番宣しないとだよ。
詩織
切りなっていってるじゃん!
次回
愛佳がまたもや
スランプ続き
どうなるの??
そして、私と仲直り?
それは大丈夫、
自然に前と同じになりますよ。
「革命生徒会長と愛佳のスランプ」
前回のあらすじ
一学期も始まり、2年生は進学の
進路希望調査票を提出することになる。
愛佳、詩織、玲奈はまだ、大学の
事を全然、考えてなかったけど、
聡美、美穂、百合、苺香はもう
大学の進路を決めていた。
それぞれの目標に向けて少しづつ
歩き始めているんだと。
愛佳はそう思った。
1年生の春菜、由奈も文芸部へ入部する
事を決めて居たので、放課後の部活動
見学に行く為、駆け足で文芸部に向かって
居たが!
運悪く風紀員の深井萌に見つかってしまい。
風紀指導されてた所に、愛佳達が通り掛かった。
春菜と由奈、萌に捕まってるのを知り
何事かと訪ねいたら。
萌は直ぐに三人のスカート丈が短いのに
気付く、指導しながら切符を切ろうとするが、
そこに白川梨沙と後藤奈緒がやって来る。
三人のスカート丈の事で言い争いになり
白川梨沙の計らいで、その場は大目に見ると
言う事で身代わりに愛佳が梨沙に拉致《らち》される。
梨沙は愛佳に目を付けて居たので、愛佳を自分の
物にしようとしたが、聡美が駆け付けて事なきを得た。
ただ、梨沙は愛佳を諦めては居なかった。
文芸部へ遅れて来た愛佳は副部長の
役割を果たし。
春菜と由奈は無事に入部する事なる。
そして、生徒会長選挙演説の日になり
白川と池部の戦いは始まった。
それぞれの生徒会長活動や公約を演説し
いよいよ愛佳の応援演説へとなるが
ここで、まさかの椅子に座って居た時に
スカートがめくれて居たのを知らないまま
立ち上がって、先生達にお辞儀をした時は
全校生徒の前に愛佳のお尻が丸見えに
なっていた!
事をしった由香里先生と茜先生が駆け寄り
スカートを降ろしたが、時すでに遅し。
体育館はざわめきや生徒達の騒ぎで
大変な事になってしまった。愛佳はパニックになり
応援演説どころではなくなる。
茜先生に付き添われて保健室へ
愛佳の代役として詩織が応援演説をする事になるが?
詩織は無理だと言い断る。
代わりに玲奈が応援演説をする羽目になるが!
玲奈の応援演説はハチャメチャな感じで合ったが、
何となくそれなりに納めて、この危機を乗り越えたのであった。
でも、愛佳のショックは相当な物で
モブに戻りたいと言いだすしまつ。
そして、由香里先生は茜先生へカミングアウト!
そして、生徒会長選挙の結果が発表された。
· · • • • ✤ • • • · ·
生徒会長選挙演説から数日経った。
愛佳は学園に、応援演説の翌日から
登校していなかった。
詩織と聡美、皆が連絡をするが、スマホは県外通知で、連絡が出来ず。
X(Twitter→X)もLINEも未読だったので、詩織と聡美が代表で愛佳の家に行くのだが?
話を聞きつけて居た。
春菜も一緒に行く事になった。
そして、愛佳の家に着いた3人は
インターホンの前で、愛佳を呼び出す。
· · • • • ✤ • • • · ·
詩織
(インターホン越し)
まなっち、ドア開けて?
(無言?)
春菜
まなみん、わたしわたし心配だから
顔見せて!
(無言?)
聡美
めな!居るんでしょ?
みんな心配してるんだからさ
ドアのカギ開けてくれないかな?
(無言?)
詩織
これは相当、落ち込んでるね。
結構、頑固なところあるから。
春菜
そうなんですか?
わたしわたしそんなまなみんを
見た事ないですっ!
聡美
困ったね。
詩織
(また、インターホンで呼びかける)
まなっち、そう言えばさ
この間、貸してくれた。
同人誌ね。
お母さんがね、間違えてゴミ出し
しちゃってさ
ごめんね、後で同じの買うから
それで、勘弁してくれない?
(インターホンから愛佳が答える)
愛佳
しおのバカ!
(ドアのカギが開ける音、ガッシャン)
詩織
(くすくす微笑む)
引っかかった!
聡美
流石、しお
まなの扱い、慣れてる
春菜
えっ!そんな事で答えるの?
詩織
まーね。
長い付き合いだから
(自慢げな顔をする詩織、そして玄関のドアを開ける)
お邪魔します。
聡美
上がってもいいのかな?
春菜
こんにちは、お邪魔します。
詩織
ロック解除したんだから
部屋に上がって来いって事なのよ。
聡美
ふ〜ん
春菜
むむむむむ、
(相当ヤキモチする春菜)
わたしわたしの知らない
まなみんを詩織さんは知ってる!
詩織
だから、保育園の時からの長〜ぃ
付き合いだから!
仕方ないじゃんか!
聡美
そんな事はいいわ、部屋へ行きましょう!
· · • • • ✤ • • • · ·
3人はドタバタと階段を上がり
愛佳の部屋の前でノックする。
· · • • • ✤ • • • · ·
詩織
入るよ?
愛佳
入れば!
聡美
なんか、怒ってるよね。
春菜
まなみんが怒るの?
詩織
まなっちは結構
不機嫌な時はあんな感じだよ。
春菜
ずるい詩織さんばっか
わたしわたしの知らないまなみんを
知ってて!
(顔がみるみるうちに赤くなり、嫉妬のご様子な春菜)
聡美
だから、そんなのでいちいち
嫉妬してたら、キリないでしょう!
詩織
お邪魔しまーす。
愛佳
しお!信じられない!
捨てるなんて!
詩織
いやーごめんね
(そう言うとカバンから借りてた同人誌を
取り出し見せる詩織)
愛佳
しおのバカ!
捨てたって言ってたよね?
わたしを騙したのね。
そして家のカギを開けさせて!
も〜 ほんと
信じられないんだから!
聡美
それだけ元気なら大丈夫そうね。
愛佳
元気じゃないし!
春菜
(春菜は直ぐに抱きつく)
わたしわたし、心配してたの!
このまま学園に来なくなったら
どうしようって!
愛佳
はるちゃん、
聡美
ほら、またそうやって抱きつくし!
春菜
いいじゃないですか!
愛し合った同士、イチャイチャするのは
自然の流れですっ!
それに学園なんて、もういいじゃないですか!
まなみんが引こもるならわたしわたしも
まなみんと一緒に引きこもります。
そして、毎日愛し合うのです。
聡美
(春菜の頭に、軽くチョップする)
バカ!そんなの許される訳ないでしょう。
愛佳
それで、3人は何しに来たの?
詩織
決まってるでしょう。
明日から学園に来るのよ。
愛佳
やだ!
行かないし!
聡美
もうクラスも学園全員も
気にしてないし
ゆかりんが根回ししたしね。
それより
まなのお陰で、男子生徒からも
女子生徒からも反響が凄かったんだからね。
春菜
1年生からも、凄く可愛い人って
話題の先輩として、ファンが増えて
特に女子生徒からは、凄く人気あるんですよ。
わたしわたしはそんなに人気者には
なって欲しくないけど!
詩織
だからさ、明日から迎えに来るから
一緒に登校しよう。
愛佳
やだ!
あんな姿を見られて
平気な顔して学園に
行ける訳ないでしょう!
聡美
春菜ちゃん、ちょっとどいて!
(抱き着いてた春菜をはらう聡美、そして愛佳にキスをして)
愛佳
(急にキスされてびっくりする愛佳)
聡美
バカ!まなに何があったら
私が守って上げる
変な事言った奴はみんな血祭りに上げて
何も言わせはしない!
だから、明日から来なさいね。
春菜
ななななななにしてるんですか!
(今度は聡美をはらう春菜は持っと激しいキスをする!)
ぶちゅ〜
愛佳
ううう苦しいよ!
詩織
ほらほら、離れて!
(春菜を手を引っ張り、愛佳から離す。)
愛佳
(無表情)
詩織
さともあ言ってるんだから
取り敢えず、明日から一緒に登校する
からね。
· · • • • ✤ • • • · ·
その時
玄関のインターホンが鳴る
· · • • • ✤ • • • · ·
聡美
誰か来たよ。
愛佳
(スマホからインターホンカメラで
確認する愛佳。)
あっ!茜先生だ!
茜先生
鹿島さん
居るんでしょう。
少しお話しをしない?
愛佳
何でみんな来るのかな?も~
詩織
当たり前でしょう。
みんな心配してるのよ!
愛佳
ふ~ん そうなんだ!
聡美
そうよ。
我がクラスのアイドル的な存在だから!
愛佳
(憂鬱な顔な愛佳)
カギを開けますので、入って下さい。
(ロック解除の音)
茜先生
お邪魔します。
愛佳
(部屋から出て玄関へ行く愛佳)
はーい、今行きます。
茜先生
あら、元気そうじゃない。
愛佳
元気じゃないし、
しおとさとちゃんとはるちゃんが
来てます。
茜先生
あら、そうなの?
愛佳
みんなわたしの部屋に居るので
あがって来て下さい。
茜先生
お言葉に甘えてお邪魔します。
· · • • • ✤ • • • · ·
部屋に戻る愛佳
茜先生も一緒に部屋に入る
· · • • • ✤ • • • · ·
茜先生
あら、みんな来てたのね。
3人は揃って返事をする
はい。
茜先生
あ〜、澤部先生からは聞いてたけど、
ほんとに可愛いお部屋ね。
(そう言うと愛佳の部屋を見回す茜)
本当はね澤部先生が来るはずだったけど
担任職員会議でどうしても来られなくて
私も会議に出るはずだったけど、澤部先生
から鹿島さんを優先させてって言われて
それで、様子を見に来た訳なの。
愛佳
茜先生、ご迷惑かけてごめんなさい。
聡美
先生、まなは明日から
登校しますって!
茜先生
あっ そうなの、
そうね、あの事件の件は
もう校長先生からもキツく
騒ぐなっとお達しが出て
もう何も心配しなくても
大丈夫だから
今まで通り来て欲しいの。
後は勉強の遅れも考えで
各担当の先生から分かりやすくした
プリントを預かって来たから
時間の合間を見ながら
勉強してね。
愛佳
えっ!そんな事まで、してくれたのですか?
ありがとう。
茜先生
これも澤部先生から各担当の先生へ
協力して下さいって、もう
凄かったんだよ。
澤部先生は鹿島さんの事を
妹さんみたいに可愛く可愛くて
しょうがないみたいね!
詩織
職権乱用ですね。
流石、ゆかりん
聡美
根は優しい先生だからね。
春菜
わたしわたしは何もしてあげられなっ!
聡美
あんたはいいの。
春菜
ふん!
茜先生
でも、鹿島さんって歌も上手いって聞いた
けど、燈龍祭と時に文芸部から短編小説の
評判がよくて、出版社からお声掛けで
出版されたんだって!
凄いわよ。
愛佳
たまたまです。
歌はみんなの前ではもう歌いません。
聡美
歌わないの?
愛佳
歌いたくない!
詩織
さと、今日は何言っても無駄
意地っ張り屋さんになると
言う事を聞かないから!
愛佳
しおはうるさいの!
春菜
まなみん
みんなから期待されてるから
疲れてるんだよ。
愛佳
う〜
疲れてるのかな?
春菜
今夜、お泊まりして上げるから
わたしわたしの愛でその疲れを
取り除いて上げます。
聡美
変な事すれば、肉体的に
余計に疲れるでしょう!
そんなのはダメ!
春菜
わたしわたし達は結ばれてるの
聡美さんは関係ないでしょう。
茜先生
えっ?
どう言う事?
聡美
先生ただの妄想ですよ。
春菜
妄想なんかじゃありません!
まなみんと愛し合って、それは
もう、まなみんは凄かったですっ♡
愛佳
はるちゃんは、そんな事を
みんなの前で、言わなくてもいいよ。
茜先生
えっ? 話には聞いた事があるけど?
実際にそう言うのあるのね。
でも、お互い未成年者だから
清い交際を心掛けて下さいね。
詩織
まなっちは顔に似合わず。
そんなに乱れるんだ?
愛佳
しおは嫌い!ふん!
聡美
その勝ち誇った態度が
憎たらしいの!
連れてこなければ良かった。
春菜
ふん、余裕でーす。
茜先生
担任の澤部先生と言い。
生徒も、この学園はどうなってるの?
春菜
セクシュアルマイノリティです!
柔らかく言うと、百合族なんです。
茜先生
何だか分からないけど、高校らしく
して下さいね。
聡美
それで、まなは休んでいる間は
何したの?
まさか、配信なんかしてないよね。
愛佳
してないよ。
聡美
それならいいけど?
じゃー何してたの?
勉強?
愛佳
勉強もしてないよ。
詩織
まさかぐーたらな生活をしてたんじゃぁ
ないの?
愛佳
しおのバカ!
詩織
バカは余計だ!
愛佳
嘘つきしお!
詩織
出ないまなが悪んでしょう。
茜先生
まーまー、喧嘩しないで、
じゃー勉強もしてないし
何してたのかな?
愛佳
小説を書いてたけど?
全然、書けなくて
落ち込んでます。
春菜
小説家、あるあるだ。
でも、本業じゃぁないから
書ける時に書けばいいと思うのだけど?
聡美
そうよ。
まだ、学生なんだし。
詩織
期日はまだ、あるんでしょう?
愛佳
燈龍祭に出品する前に書かないとダメなの
9月の初め頃で出版社に原稿を渡して
審査が通ればいいけど?
修正とか入るから
出来れば早い方がいいって言われてますっ!
春菜
期待の高校生、新人作家になるの?
愛佳
わたしには無理かも?
春菜
そん事ないと思う。
まなみんならきっと面白い小説が
書けると信じてます。
愛佳
(深くため息)
もうやだな!
聡美
私達に出来る事が、あれば
協力するから
そんなに落ち込まないで。
愛佳
あぁ〜
うん、
茜先生
文芸部で小説を書くのも
大切だけど、本業は勉強する事だから
明日からちゃんと登校してね。
鹿島さん、約束ね。
愛佳
はーぃ
(つれない返事をする愛佳)
茜先生
じゃ、みなさん帰りましょう。
春菜
わたしわたし、まだ居る。
聡美
ダメよ!
帰るの!
詩織
じゃまなっち、明日ね。
愛佳
迎えに来なくてもいいから
ちゃんと行くし!
詩織
あっそっ!
· · • • • ✤ • • • · ·
こうして、明日から愛佳は登校する事に
なったが?
詩織となんだか、怪しい雰囲気に
なってしまった。
そして、生徒会長選挙の結果日の朝
· · • • • ✤ • • • · ·
美穂
おはよう。
さと、
聡美
おはよう。
美穂
いよいよ発表だね。
聡美
なんか落ち着かない!
詩織
おっはー
大丈夫だよ。
愛佳
おはよう。
(あの日から余り詩織と口を聞いてない二人)
聡美
おはようまな!
詩織
ふん!
美穂
まだ、喧嘩してるの?
愛佳
知らない!
百合
おはよう
愛佳
おはようゆーちゃん
詩織
おは!
苺香
みんなおはよう。
愛佳
おはよう いっちゃん
苺香
あー、二人はまだ、仲直りしてないの?
詩織
知らない?
愛佳 
そんな人知らない?
聡美
まな、結構頑固だね。
愛佳
頑固じゃないし?
詩織
コンコンチキが!
愛佳
ふん!
皆が苦笑いをする。
· · • • • ✤ • • • · ·
そこへ、梨沙が教室に入って来た。
· · • • • ✤ • • • · ·
梨沙
皆様、ごきげんよう。
あら、鹿島さん
ごきげんよう
愛佳
梨沙ちゃん
おはようございます。
梨沙
相変わらず、可愛くてございますわ。
(愛佳に近づいて手に取り手の候にキスする手前)
聡美
何してるのよ!
梨沙
あーら
池部さん達と
その愉快な仲間たち
居たのですの?
玲奈
おはよう!
うわっ!
変な奴が居た!
皆がおはようって挨拶をする。
梨沙
それは随分な事をおっしゃるでは、ございませんわ。
それに変な奴とは失礼でございますわ。
詩織
愉快な仲間たち?
受けるんですけど!
(ケラケラ笑う)
愛佳
わたしは仲間じゃないし!
詩織
はっ!
もういいわ
まながそうなら一生
口聞いて上げないからね。
愛佳
いいもん
梨沙
あーら
生徒会長の発表日に
仲間割れですの。
聡美
仲間割れ?どう言う事?
梨沙
鹿島さんと柏崎さん
仲悪そうじゃないですの?
聡美
夫婦喧嘩見たいな物だから
心配ご無用ですわ!
梨沙
鹿島さん
何時でもわたしくしの
お仲間にいらして!
私が特別に可愛がって上げますのよ。
愛佳
(苦笑いの愛佳)
奈緒
白川様、大変です。
校長先生が呼んでます。
直ぐに来て下さい!
梨沙
あーら何かしら
それでは皆様、
ごきげんようですの。
玲奈
あーら
何がごきげんようですの?
今時、あんな言葉を使う子
いないっつーの。
詩織
何か、朝からムカつく!
愛佳
ふん!
玲奈
あれれ?
まだ、仲直りしてないの?
愛佳
してないよ。
詩織
するもんか!
玲奈
まー、まなの
膨れたお顔も
可愛いよね。
聡美
そうね。
怒ってるのに
迫力ないしね。
愛佳
怒ってるなんかないし!
玲奈
そう?このぽっぺは何でちゅか?
愛佳
辞めて!
触らないで!
美穂
余りカラカウと余計
ややこしいなるから
辞めなよ!
玲奈
難しいお年頃だもんね。
百合
もう二人が仲直りしないと
暗くなるから
まなちゃん
もう許して上げれば?
愛佳
許すって?
しおからちゃんと謝ってないから!
そんなの仲直りなんて出来ないの、。
苺香
しおちゃん
ちゃんと謝りなよ
詩織
あの日、ごめんねって謝ったし
苺香
まなちゃん
謝ったって言ってるから
許し上げなよ。
愛佳
あれで?
謝ったつもりなの?
詩織
はいはい
私がわるーございました。
愛佳
ほらー、気持ちがこもってない。
玲奈
何だこの二人は?
百合
まるで夫婦見たいね。
愛佳と詩織同時に
どこが!
· · • • • ✤ • • • · ·
クラスの男子が血相変えて教室に
飛び込んで来た!
· · • • • ✤ • • • · ·
男子生徒
池部!
おまえ、当選してるぞ!
職員室前の掲示板に
張り出されてたぞ!
聡美
まじ!
だってお昼休みに張り出されって?
美穂
さと、見に行こう!
詩織
これはもう!さとの天下取り!
玲奈
私の応援演説で、決まった様な物ね。
苺香
それはないと思うよ。
百合
もしかして、まなちゃんの・・・?
愛佳
それは、言わないで!
もうステージなんか絶対に上がらない
からね!
詩織
まなのパンツに悩殺された男子が
入れたのに間違えないね!
愛佳
しおのバカ!
玲奈
早く見に行こう!
· · • • • ✤ • • • · ·
愛佳達は
職員室前にある掲示板へ
向かい、張り出されていた
生徒会長当選者の名前を確認した。
職員室前は人でにぎあって、
白川派の人達からは悲鳴やら
不正があったとか、言う人まで
現れて居た。
· · • • • ✤ • • • · ·
梨沙
一生の不覚ですわ!
奈緒
校長先生に言ってもう一度
やり直しましょう。
梨沙
奈緒!見苦しい真似は
しませんのよ。
玲奈
あーら、梨沙さん
余裕でいらっしゃったのでは?
奈緒
斉藤さん!
失礼な!
梨沙
わたくしは負け惜しみなんか
しませんのよ。
まーせいぜい生徒会長の役割を
ちゃんとやって下さいですの!
奈緒
ふん!
聡美
白川さん
勿論、改革をするわ!
そしてあなたを副会長へ任命するからね。
梨沙
ごめんあそばせ!
わたくし辞退申し上げますわ。
愛佳
白川さん
一緒にやろうよ?
梨沙
鹿島さん
何よ?
そんなに私の事を気に掛けて下さるの?
愛佳
そうじゃなくて、学園を
良くする気持ちは同じでしょう。
だから、みんなの力を合わせれば
もっと学園を楽しく出来ると思うの?
ダメかな?
詩織
まな!なに媚び(こび)てるの
愛佳
媚びてなんかいないよ。
玲奈
私の奴隷にして上げるわ。
奈緒
まったく失れな人ね!
梨沙
鹿島さんがそこまで言うのなら
考えて起きましょう?
奈緒
白川様、そんな屈辱的な事を
受けるのですか?
梨沙
奈緒、私にも考えがあるのよ。
後でお話ししますわ。
それでは、皆様ごきげんよう。
奈緒
白川様
お待ちになって!
(梨沙はその場から立ち去った。)
詩織
なんだ?
まなはまた、余計な事を言って!
聡美
まな、余り関わらない方がいいわよ。
愛佳
余計じゃないし!
美穂
午後に生徒会長当選の挨拶が
あるらしいよ。
聡美
そうね。
気合い入れて改革を実行するね!
詩織 
まな!いつまでおたふくさんになってるの?
愛佳
そうやってカラカウ!
美穂
もういい加減に仲直りしたら?
詩織
私は普通にしてるけどね。
このおたふくまながいつまでも
膨れてるから。
(愛佳の頬を両手で挟んで、ぷよぷよする
詩織)
愛佳
や  め  て! 
(詩織の手を払い除ける)
詩織
余計、ふくれてきた!
こわ!
愛佳
もうしらない!
聡美
めっちゃ可愛い♡
しお、余り虐めないでね!
(授業の予鈴が鳴る)
聡美
教室へ戻ろう。
百合
まなちゃんいこう(手を繋ぐ百合)
愛佳
うん♡
苺香
怒っても可愛いって?
(愛佳に抱きつく苺香)
美穂
わたしも、
(苺香につられて抱き着く美穂)
聡美
可愛さは罪ね。
· · • • • ✤ • • • · ·
そして、午後になる
全校生徒は体育館へ集合。
校長先生からの挨拶、教頭先生
生徒会の実行委員の井出先生と
引き継がれ聡美の挨拶が始まる。
· · • • • ✤ • • • · ·
井出先生
新生徒会長
池部聡美さん
当選の挨拶をお願いします。
聡美
(ステージの椅子から立ち上がり
ステージの真ん中へ歩く聡美
マイクの前で大きく深呼吸してから
喋り出す。)
全校生徒のみなさん
この度全校生徒会長就任した2年A組の
池部聡美です。
まずは私のことを信任(しんにん)し、
選挙で投票していただいてありがとうございます。
これから1年間、みなさんの期待に答えられるよう
全力で頑張っていきます。
そして公約にも掲げた(かかげた)
①生徒からのアンケートを推進する。
②文化祭(燈龍祭)のミスコンを廃止。
③校則の変更!
④もっと自由な発想が出来る学院へ。
この4つの公約を果たすべく
生徒会役員と頑張って、やり遂げたいと
思います。
至らない事もありますが、1年間
精一杯がんばりさせて頂きます。
どうかよろしくお願いします。
(深くお辞儀をしてその場から元の席に戻る聡美)
井出先生
後に、全校生徒会長から新規の全校生徒役員が発表されると思うので、選ばれた
人は速やかに、生徒会室へ行って下さい。
以上、全校生徒会長の挨拶を終了します。
各自、教室へ戻り通常授業とします。
· · • • • ✤ • • • · ·
全校生徒役員のメンバーは
以下の通り
生徒会役員
会長 池部聡美
副会長 白川梨沙
書記 後藤奈緒
会計 斉藤玲奈
庶務 柏崎詩織 原田美穂 鈴野百合
こうして、生徒会のメンバーも決まり
聡美は早速、校則の改正を始めたのでした。
副会長に愛佳の名前があったが、
愛佳は文芸部の副会長もある事から
愛佳の頼みで梨沙にお願いして
やって貰う事になり。
副会長をら引き受ける上で奈緒が書記する
条件を出し、奈緒が書記に任命されたのでした。
ラスボス梨沙はちゃんと言う事を聞くのか?
また、ドタバタするのか?
今後の生徒会は目が離せない。
· · • • • ✤ • • • · ·
次回
第29章「愛佳?大丈夫なの?」
· · • • • ✤ • • • · ·
春菜
全然、わたしわたしの出番が無かった!
詩織
くくく!
春菜
何で笑うですか!
詩織
残念でしたね。
まなっちとイチャイチャできなくて。
春菜
いいもん
学園のトイレとか保健室とか
文芸部の部室でイチャイチャするもん!
聡美
そうはさせないわ!
春菜
聡美さんは全校生徒会長だから
忙しいでしょう。
だから、わたしわたしがまなみんの
面倒をみますっ!
愛佳
書けない!
春菜
可哀想なまなみん
わたしわたしの膝で休んで♡
梨沙
あら、あなた達
こんな所で集まってますの?
奈緒
ここは神聖な全校生徒室ですよ!
くだらない話をする所ではないのです!
詩織
あーめんどくさ!
梨沙
詩織さん、下品なお言葉は
禁句ですのよ。
玲奈
つーかさー
何で
梨沙が副会長なのよ?
聡美
仕方ないでしょう。
愛佳に頼んだら
副部長をやってるから
無理だって言われて
それで、まなが梨沙なら
生徒会役員をやってたから
色々と教えて貰いながら
協力し合えばって!
愛佳
そうだよ!
仕方ないよ。
副部長をやったり、小説を書いたり
学校の勉強もあるし
わたしのカラダは一つしかないの!
春菜
そうですよね。
ただでさえ、まなみんは人気者で
色々と忙しいのに
全校生徒の副会長まで、やったら
きっと、絶対 
倒れてしまいますっ!
愛佳
はるちゃん優しい♡
春菜
当たり前ですっ!
将来誓い合って一緒なる大切な人だもん
これからはわたしわたしが
まなみんをサポートし
そして二人の夢を叶う為に
一生懸命、がんばります!
詩織
将来誓い合った?
ほんとかな?
まなっちそうなの
愛佳
はい、次回
第29章「愛佳?大丈夫なの?」を
お楽しみにしてね。
春菜
また、お話しをしてたのに!
そうやって話しを誤魔化すのって
上手いよね!
だから、いつもいつもわたしわたしは
不安なの!
聡美
何が不安なのさ?
あんなにイチャイチャしてる癖に!
梨沙
あなた達
もう終わりになさらないと
キリがありませの。
愛佳
だよね。
またねー
読んでね。
春菜
まなみんってば!
愛佳
なーに?
春菜
今度、家に遊びに行っても
いいよね。
愛佳
その内にね!
春菜
なんか?冷た言い方?
愛佳
そんな事ないよ。
番宣しないとだよ。
詩織
切りなっていってるじゃん!
次回
愛佳がまたもや
スランプ続き
どうなるの??
そして、私と仲直り?
それは大丈夫、
自然に前と同じになりますよ。
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