おっさん小説家への道

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恋のメロディ第五話

ショピングモールに到着してすぐに2階のファションのフロアへ手を繋ぎながら向かう。手を繋ぐのは付き合った当初からずっとしてきている。最初は緊張したが今では自然にするようになっている。お目当ての洋服が売っているショップへ到着して中に入る。
「いらっしゃいませ」
店員さんの元気な声が聞こえる。ぐるっと一通り店内を見渡すと千恵が、
「これなんかどうかな」
一着のキャミソールを手にとって俺に見せてきた。ここからが長いんだよなと俺は心の中で思ったがあっけなく終わった。
「前から欲しかったんだよね。どっちの色がいい?」
「俺は黒のほうがいいかな」
そう言うとじゃあこれにしたとすぐに会計に持って行ってしまった。会計を済ませて店を出る。
「早かったね、次はどうする?」
「1階のジュエリーショップに行きたいな」
1階に向かう途中に
「なんでジュエリーショップなの?何か欲しいものがあるの?」
「ちょっと見てみたくて、ほらもうすぐ私誕生日でしょ、自分へのご褒美というか」
そうだったもうすぐ千恵の誕生日だということを忘れていた。
「そうだよね、誕生日だよね」
とあわてて返事をした。
「誕生日どうする、どこかに食べに行く?それとも家で誕生日パーティする?ケーキとか買ってきて」
「二人きりになりたいし、淳の家がいいな、後泊まってもいい?部屋汚いでしょ、掃除もしてあげるから」
「いいよ」
千恵がお泊まりか、これまで何回か泊まりに来ている、そのたびに部屋を掃除してくれたり、洗濯をしてくれたりといろいろなことをしてくれる。けっこう家庭的な所があるのが、彼女の良いところだ。ジュエリーショップに着くと千恵はショーケースの中を覗き始めた。
「指輪なんて良いんじゃない?」
俺が言うと
「欲しいの指輪じゃないんだよね。こっちのネックレスなんだよね。」
そう言うと一つのネックレスを指さした。ピンクゴールドのネックレスだ。お値段なんと五万円。高い!
「やっぱり高いよね。諦めるしかないかなぁ、スーパーに行こう」
そう言うと、残念そうにそこから離れた。五万円はでかいがバイトもしているし、1年に1度位なので、千恵が欲しがっているものを誕生日プレゼントにサプライズで買ってあげようと思った。どんな反応をするのだろう誕生日が楽しみだ。
「夕飯何食べたい?」
「カレーがいいかな」
スーパーで食材を買い物して家に帰りるのであった。

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