おっさん小説家への道

MEI

恋のメロディ第一話

「ジリジリジリ」
朝めざましが鳴る。
「は〜あ、今日も良い天気だな」
カーテンを開け外を眺める。昨日夜遅くまでゲームをしていたのでまだ眠い。寝癖がついた頭のまま朝食を食べるために階段を降りリビングに移動する。両親は仕事で海外に行っているので、この4LDKの一軒屋に一人だけで住んでいる。
俺の名前は、水谷 淳
趣味はゲーム、進学校に通っている高校二年生だ。顔はかっこ良くは無くいたって普通、運動は普通、勉強も良くも悪くもなく普通、本当にそこら辺にいるいわゆるモブキャラだ。しかし一つだけ違うのは、(全ての女の子を幸せにする)というハーレムの野望を持っているところだ。
朝食を食べ終え学校へ行く準備をして家を出る。学校までは電車通学だ。
「おはよう水谷」
「おはよう水谷君」
電車の中で出会ったのは、仲良くしている同級生の内村 こずえと川中 ももだ。二人は昔からの幼なじみでいつも一緒にいる。
「おはよう内村、もも」
何気ない朝の挨拶をして二人といっしょに座席に移動する。そして何気ない会話をしながら学校まで通学する。これがいつもの日課だ。何故そんな羨ましい事になっているかというと、それは入学式まで遡る。俺の中学校からは、今通っている高校に進学したのは俺一人だけで誰一人知り合いのいない状況だった。周りを見渡せば、同じ中学校どうしのグループが既に出来ていて俺は必然的にボッチになっていた。これではまずいと思い勇気をだして適当なグループに声をかけようと思ったがそれもできずに一日が終わり肩を落として帰っていると帰りの電車で同じ学校の制服を着た新入生らしき二人組を発見した。これはチャンスと思い
「あの〜同じ学校ですよね。もしかして新入生?」
「そうですけど」
ヤバい凄い警戒されている。
「俺も新入生なんだよね。クラス違うけど何組?」
などと苦しいながらなんとか会話を続けた。そうしているうちに降りる駅に到着。降りようとしたときなんと二人も降りて来るではないか
「帰り同じ駅なんだ。もし良かったら友達にならない」
二人とも戸惑った様子をみせながらもなんとか名前とアドレス交換をしてその日は終わった。その後内村ともものおかげで学校でも友達ができ卒業までボッチかと思われた高校生活ともおさらばすることができた。ありがたい。
そんな事を考えている間に学校へ到着した。

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