替え玉学園ーオレのお嬢様学園生活ー
第2話、学園生活
オレの身体のお嬢様はいつも昼まで呑気に寝ている。オレはお嬢様の寝ている中、お嬢様の代わりにエリート学園へ向かう。オレの仮住まいの家の前に白いロールスロイスが止まった。
『お嬢様っ、お迎えに参りました』と年終えた白髪混じりのタキシードの人が学園へ行くお嬢様を迎えに来たのだった。この車に乗るのはオレだけど。
車に乗って揺られているとやがてエリート学園の大きな建物が見えてくる。いつも少し眠くなるころに到着する。この学園に通い続けて長い月日が経つ、学園の生活にも慣れたものだ。
『あ、先輩っ、おはようございます』と制服を着た女生徒がオレにしがみついてきた。茶色かかったボブヘアーの可愛らしい髪型をしている一年下の後輩である。
『今日、お昼何食べます?』と後輩女子。お尻をフリフリしながら着いてくる。
この学園には、数店舗の高級レストランや喫茶店が入店している、学生だけの為のレストランである。それに加えてブランドの服屋や高級雑貨店まであるしまつ。学園はすでに一つの都市になっているようだった。校門から校舎までもやたらと長い道のりである、バラの咲いた庭園や高級商店街をくぐり抜けて行かねばならない。
校舎内も派手にデカい。最初は教室が何処にあるのかもわからなかったのを思い出す。今は、それとなく把握している。なんせ広すぎる。学園内で3日間遭難した生徒もいた程だ。
学園に鐘の音が響き渡る。
この学園は女子部と男子部に分かれている。もちろんオレが居るのは女子部の教室だ。お嬢様の姿で男子部に所属できる筈もなく、辺り一面女子だらけである。いつも思うことは心はオレなのに女子部なんかに居ていいのかと。もう慣れてはきたが女子は女子だけにすると極めて無防備になる。夏なんかは、スカートをパタパタさせる者や休み時間なんかは上半身下着姿の者まで現れる。おまけに水着で授業を受けている者までいた。
オレは教室のオレの席、いや、お嬢様が座るべき席に座った。実際のオレの年齢は23歳、1回高校は卒業している、これは2回目の高校生活だ。『(思う)もうとっくの昔に高校は卒業したのに、また高校に通って授業を受けてるなんて不思議な感覚だな』と常々思う。もうすでに授業が始まっていた。
あっという間にお昼休みの時間になる。
『集中してると時間が経つのが早いな』朝、校舎まで一緒に歩いた後輩の琴美(ことみ)と一緒にレストランのランチを食べている。『せ、先輩っ、聞いてください、琴美ね』いつもの琴美の相談会が始まった。つづく
『お嬢様っ、お迎えに参りました』と年終えた白髪混じりのタキシードの人が学園へ行くお嬢様を迎えに来たのだった。この車に乗るのはオレだけど。
車に乗って揺られているとやがてエリート学園の大きな建物が見えてくる。いつも少し眠くなるころに到着する。この学園に通い続けて長い月日が経つ、学園の生活にも慣れたものだ。
『あ、先輩っ、おはようございます』と制服を着た女生徒がオレにしがみついてきた。茶色かかったボブヘアーの可愛らしい髪型をしている一年下の後輩である。
『今日、お昼何食べます?』と後輩女子。お尻をフリフリしながら着いてくる。
この学園には、数店舗の高級レストランや喫茶店が入店している、学生だけの為のレストランである。それに加えてブランドの服屋や高級雑貨店まであるしまつ。学園はすでに一つの都市になっているようだった。校門から校舎までもやたらと長い道のりである、バラの咲いた庭園や高級商店街をくぐり抜けて行かねばならない。
校舎内も派手にデカい。最初は教室が何処にあるのかもわからなかったのを思い出す。今は、それとなく把握している。なんせ広すぎる。学園内で3日間遭難した生徒もいた程だ。
学園に鐘の音が響き渡る。
この学園は女子部と男子部に分かれている。もちろんオレが居るのは女子部の教室だ。お嬢様の姿で男子部に所属できる筈もなく、辺り一面女子だらけである。いつも思うことは心はオレなのに女子部なんかに居ていいのかと。もう慣れてはきたが女子は女子だけにすると極めて無防備になる。夏なんかは、スカートをパタパタさせる者や休み時間なんかは上半身下着姿の者まで現れる。おまけに水着で授業を受けている者までいた。
オレは教室のオレの席、いや、お嬢様が座るべき席に座った。実際のオレの年齢は23歳、1回高校は卒業している、これは2回目の高校生活だ。『(思う)もうとっくの昔に高校は卒業したのに、また高校に通って授業を受けてるなんて不思議な感覚だな』と常々思う。もうすでに授業が始まっていた。
あっという間にお昼休みの時間になる。
『集中してると時間が経つのが早いな』朝、校舎まで一緒に歩いた後輩の琴美(ことみ)と一緒にレストランのランチを食べている。『せ、先輩っ、聞いてください、琴美ね』いつもの琴美の相談会が始まった。つづく
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